栃木県のダム

0563-川俣ダム/かわまただむ

5.0
栃木県のダム
この記事は5分で読めます。

所在地:栃木県日光市川俣
取材日:2010/10/03

川俣ダムへの入口(瀬戸合峡遊歩道入口)

川俣ダムへの入口(瀬戸合峡遊歩道入口)

川俣ダムは朝の9時からしか入れません。
また、16時には閉まってしまいますので、その時間に奥の方まで行ってしまった場合は、注意が必要です。

川俣ダムへのスロープ(下は管理道路でスノーシェッドになっている)

川俣ダムへのスロープ(下は管理道路でスノーシェッドになっている)

この下は管理道路になっており、冬季はスノーシェッドの役割もあるんだとか。

右岸よりダム湖側の堤体を望む

右岸よりダム湖側の堤体を望む

しばらくこの坂道を下ると、堤体が見えてきます。・・・ってあれ??

クレストゲート

クレストゲート

なんか工事してる!なんとなく嫌な予感がします。
それにしてもこのゲートの丸みを帯びた部分がなんとも言えずセクシーさすら感じます。

PR展示館内部

PR展示館内部

先程の坂道をさらに下ると、そのままPR展示館に入るような導線になっており、事前に予習してから堤体見学へと赴くことができます。

工事看板

工事看板

そして天端へとやって来ましたが、予感的中。天端へは工事で入ることができませんでした・・・。

右岸より天端を望む

右岸より天端を望む

うー、天端を歩きたいwww
まぁ工事なら致し方ありません。

右岸より下流側の堤体を望む

右岸より下流側の堤体を望む

川俣ダムはアーチダムとしては日本一の縦長ダムというレコードを保持しています。狭いながらも色んな機能をコンパクトに収めた印象の強い堤体です。

ハウエルバンガーバルブ(HBV)

ハウエルバンガーバルブ(HBV)

ちょっとこの写真では分かりづらいのですが、バルブのある構造物の上部にある建屋の入口に「HBV」と書かれています。「ハウエルバンガーバルブ」の略ですね。

右岸よりキャットウォーク

右岸よりキャットウォーク

上りなのか下りなのかよくわからない写真になってしまいましたが、こうした写真が撮れるのもアーチダムならではですね。

瀬戸合峡遊歩道入口(その2)

瀬戸合峡遊歩道入口(その2)

では下流側へと移動しましょう。

まだ200段

まだ200段

ぜーはーぜーはー。まだ200段。

あと100段・・・

あと100段・・・

ぜーはーぜーはーぜーはーぜーはー・・・あと100段。

遊歩道の途中より堤体を望む

遊歩道の途中より堤体を望む

ぜーはーぜーはーぜーはーぜーはーぜーはーぜーはーぜーはーぜーはー・・・やっと下流側の堤体が見えてきた。

天使の鐘

天使の鐘

アンダー過ぎて非常に残念な写真が多いのですが、「天使の鐘」。そしてこの場所は「天使の丘」と言うのだそうです。間違っても「あの鐘を鳴らすのはあなた」などと言ってはいけません。

天使の丘&天使の鐘

天使の丘&天使の鐘

鐘を鳴らすと幸せになれるそうです。私はなぜか鳴らしませんでした。なんで鳴らさなかったのかよくわかりませんがw

吊り橋より堤体を望む

吊り橋より堤体を望む

今まで私が観てきた巨大アーチダムは翼を広げたような姿でしたが、川俣ダムは翼を閉じたような姿ですね。

コンジットゲート

コンジットゲート

常用洪水吐としてコンジットゲートはローラーゲートが2門。

クレストゲート

クレストゲート

非常用洪水吐としてのクレストゲートはローラーゲートが6門。

ハウエルバンガーバルブ(補助放水設備)

ハウエルバンガーバルブ(補助放水設備)

そして改めましてハウエルバンガーバルブが1門。

「トランスミッティングウォール」と言うらしい

「トランスミッティングウォール」と言うらしい

夜雀さんのサイトにこの場所が「トランスミッティングウォール」だと書かれていたのですが、なんだか不思議な構造物です。

減勢工を望む

減勢工を望む

ちなみにいまいるこの場所は下流側に設置された吊り橋「渡らっしゃい吊橋」から撮影しているのですが、結構な高さがあるものの、ダムを目の前にして恐怖心は全くありませんでしたw

この減勢工を見るといかに狭くて急峻な場所に造られたのかがわかります。

副ダムを望む

副ダムを望む

吊り橋から堤体とは反対の方向、つまり下流側を覗き見ると副ダムが見えます。その副ダムもアーチを描いています。

さらに下流の吊り橋を望む

さらに下流の吊り橋を望む

撮影しているときはあまり気にしていなかったのですが、副ダムの下流にまた吊り橋がありますね。登山道になっているのか、Google Mapsなどで確認できませんでした。それともダムの管理用の通路なのかな?

右岸を望む

右岸を望む

複雑な右岸の構造です。

堤体を望む

堤体を望む

吊り橋を左岸まで渡りきって堤体を撮影。相変わらずアンダー気味ですww

右岸下部に設置された東屋のような構造物

右岸下部に設置された東屋のような構造物

ここに行ってみたいのですが、どうも管理通路上にあるようで、一般者は行くことはできないようです。

エレベーター入口

エレベーター入口

右岸に設置されているエレベーターの入口です。ここだけ妙に新しいのですが、比較的最近できたもののようです。堤体自体は古いのですが、改良を重ねているのがよくわかります。

左岸を望む

左岸を望む

そして最後に左岸を見ます。ここも複雑な構造になっています。しかし、よく見るとその昔ファミコンであったゲームのステージに見えなくもないです。あれはなんという名前のゲームだったか・・・。

ダム諸元

河川名利根川水系鬼怒川
目的洪水調節、農地防災、不特定用水、河川維持用水、発電
型式アーチダム
堤高117m
堤頂長131m
堤体積147,000m3
流域面積179.4km2
湛水面積259ha
総貯水容量876,000,000m3
有効貯水容量73,100,000m3
ダム事業者関東地方建設局
本体施工者鹿島建設
着手年1957年
竣工年1966年
ダム湖名川俣湖(かわまたこ)

その他の設備/所感

堤体付近の立ち入りは9:00~16:00と制限があるので注意してください。駐車場は時間外でも停められます。トイレはなんと(!!)珍しくウォシュレットが設置されています。公園を「○」としましたが、駐車場からはひたすら歩きます。吊り橋まで歩くなど、そうした意味で公園の要素としました。ただしある程度脚力に自信がないとちょっと辛いかもしれません。

駐車場
トイレ
公園
PR展示館
釣り

川俣ダムに近いと思われる宿泊施設

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

ダムペディアをフォローする

コメント

タイトルとurlをコピーしました