東京都のダム

0692-小河内ダム/おごうちだむ

5.0
東京都のダム
この記事は3分で読めます。

所在地:東京都西多摩郡奥多摩町
取材日:2004年7月18日

左岸より堤体を望む

左岸より堤体を望む

当サイト初!東京のダムです。いやぁ、思えば遠くに来たもんです。と言ってもほとんど山梨の県境になるわけですが(笑)
前回は葛野川ダムだったわけですが、そこから松姫峠を通り、奥多摩湖の左岸をひた走ってきました。松姫峠の辺りは交通量が全くと言って良いほど少なかったのですが、湖岸道路に差し掛かった途端、すごい交通量でビックリしました。矢作ダムとは全然違う雰囲気です。ダムサイトに到着してもものすごい人の数です。さすが帝都は違う。
っていうか、奥多摩湖って、この小河内ダムによる人造湖だったのね。

洪水吐ゲート

洪水吐ゲート

ほとんど使った事が無いんじゃないかと思うほど、ダム湖の水がゲートに届いていませんでした。いつも渇水のニュースでこのダムの名を聞いていたような気がしますが、それは間違いない気がしました。

水位などを表す電光掲示板

リアルタイムで表示されるようです。利水のためちょこっとだけ放流中・・・。

インクライン?

インクラインらしきものを発見。近くに行けそうですが、時間が無いため未確認です。

左岸より堤体を望む

高さ149mとの事ですが、思ったほど高さを感じませんでした。

天端より下流を望む

堤体にへばりついているのは、第一号取水施設です。そして、左の白い建物は多摩川第一発電所。なんとこの発電所は東京都交通局所管の発電所です。地下鉄の電気をここで賄っているのでしょうか?だとすると、まさに東京都民のためにあるダムと言えるかもしれません。

第二号取水施設

最初はただのヘリポートかと思っていたのですが、取水ゲートだったようです。ダム湖側にシャッターのようなものが付いているのがお解かりでしょうか?
ちなみにこの第一取水施設は水位が標高470m以下になった際に取水し、第二は渇水時の緊急放流用としてだけでなく、表層の温かい水を放流するための施設だったりします。

左岸より天端を望む

広く長い天端です。時間の都合上、対岸へは行きませんでしたが、かなり遠く感じます。

洪水吐ゲートを望む

洪水吐には幅12.1m×高さ7.2mのローラーゲートが5門設置されています。

カラカラ導流部

いったんココを流れ、向こう側でストンと落ちる形の導流部です。さらにこの向こうに減勢工があります。ちなみに最近使用された形跡はありません。カラカラです。

ゲートを下流側から

不思議な光景です。

奥多摩水と緑のふれあい館

最後はここをサラッと見学し、食事もここで取りました。蕎麦かうどんを食べた気がしますが、覚えていません。
中は螺旋状になっていて、造りとしては面白いのですが、いかんせん時間が無かったので、展示物など詳しい中身をあまり見ていません(汗)

ダム諸元


型式非越流型直線重力式コンクリートダム
目的上水道用水/発電
堤高149m
堤頂長353m
堤頂幅12.6m
堤体積1,675,680m3


流域面積262.88km2
湛水面積425ha
総貯水容量189,100,000m3
有効貯水容量185,400,000m3
ダム湖名奥多摩湖
河川名多摩川水系多摩川
着手年1936年
竣工年1957年
Access to D@M中央自動車道大月ICから
大月IC下車国道20号線を左折→国道を東進→国道139号線を左折→
途中深城ダムや葛野川ダムを見て周り、ひたすら北上→
奥多摩湖に架かる橋(深山橋)を渡り→
国道411号線(青梅街道)を東へ進めば自然とダムに到着します

その他の設備/所感

駐車場オールマイティーなダムです。そして矢鱈と人が多いです。
東京の人たちは、やはり都会の喧騒から離れて自然に癒しを求めているのでしょうか?
それとも安近短?
はっ!それともみんな隠れダムマニア!?
トイレ
公園
PR展示館

小河内ダムに近いと思われる宿泊施設

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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コメント

  1. ぴろ より:

    余水吐、先日の台風12号でも15号でも使いましたよ♪

    • 神馬 シン より:

      そのようですねー♪
      ぜひ活躍する姿をこの目で見てみたいものです!

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