福井県のダム

0940-石徹白ダム/いとしろだむ

4.5
福井県のダム
この記事は3分で読めます。

所在地:福井県大野市三面(取材日:2010/07/30)

下流の橋より堤体を望む

下流の橋より堤体を望む

石徹白ダムは電源開発の発電専用のダムで、国内に数少ない重力式アーチダムという型式のダムです。下流には橋があってそこから真正面(本当は真裏ですけどね)が拝めるのが良いですね。ちなみに「石徹白」は「いとしろ」と読みますが難読ですね。

石徹白ダムの上流に行き、岐阜県に入った先に「イトシロシャーロットタウン」というオシャレなネーミングのスキー場があります(イトシロシャーロットタウンは2011年をもって営業を停止したようです)。さらに奥に進むとスポーツ用品チェーン店大手のアルペンが運営するスキー場「ウィングヒルズ」があります。スノーボードを始めた頃はここがホームゲレンデでした。

一宮JCTができて名神高速と東海北陸自動車道が繋がってからは、あまりの混雑っぷり(道もゲレンデも)に御岳へとホームを移したほどです。あぁ、でも久しぶりにイトシロ行ってみたいなぁ。

おっと、ダムとは無関係でどうでも良い話でしたが、冬期はこの石徹白ダムからイトシロシャーロットタウンまで通行止になりますので、冬場に岐阜県側から入る時はご注意ください。その場合は、油坂峠道路経由になると思いますが、豪雪期は油坂峠道路もたびたび通行止になるので、岐阜県側からは道が閉ざされる事も・・・。

右岸下流側より堤体を望む

右岸下流側より堤体を望む

苔むした感じが良い味を出しています。なんかこの雰囲気、とっても良いです。この日は雨が降った後にカーッと太陽が照り付けていましたが、暑さを忘れさせてくれます。

右岸よりダム銘板と堤体を望む

右岸よりダム銘板と堤体を望む

銘板も塗装が剥げてしまっていますが、長い年月このダムを見守ってきたのかなー、なんて思うと銘板ですらいとおしく感じてしまいます。

右岸より堤体下流側を望む

右岸より堤体下流側を望む

河川維持放流と思われますが、これがまた良い。キレイに流れています。しばらく見惚れていました。

右岸より天端を望む

右岸より天端を望む

天端は立入禁止です。が、ここはこれで良い気がします。天端に入れなくても満足できる、そんなダムです。

右岸より下流を望む

右岸より下流を望む

あの橋が真正面(正確には真裏)を見据える事のできる橋です。また、この先には山原ダム(0943-山原ダム/やんばらだむ)があります。

右岸より減勢工を望む

右岸より減勢工を望む

特にこの減勢工に流れる部分はじーっと見つめていました。嫌な事を全て流し去ってくれそうな気がしました。石徹白ダムは癒し系のダムですよ。きっと。

右岸よりダム湖側堤体を望む

右岸よりダム湖側堤体を望む

数日前に九頭竜ダムや真名川ダムで「森と湖に親しむ旬間」のイベントが開かれていたのですが、その時はクレストから放流していたんだそうです。が、あいにくこの日は放流していませんでした。イベントにもいけず、放流も見れず悔しいですが、まぁ仕方がありません。クレストからの放流時はそれはそれは綺麗に流れるようです。

右岸よりダム湖を望む

右岸よりダム湖を望む

やや堆砂が多いような気がします。発電専用のダムなのでまったく問題は無いでしょうが。

右岸より取水口を望む

右岸より取水口を望む

この取水口より取り入れた水は導水トンネルを抜けて九頭竜ダムまで送られます。

ダム諸元

河川名九頭竜川水系石徹白川
目的発電
型式重力式アーチダム
堤高32m
堤頂長113.6m
堤体積20,000m3
流域面積104.6km2
湛水面積11ha
総貯水容量917,000m3
有効貯水容量917,000m3
ダム事業者電源開発(株)
本体施工者飛島建設
着手年1965年
竣工年1968年

その他の設備/所感

発電専用ダムなので駐車場はありませんが、冬期通行止時に転回する場所になるのか、近くに広い路肩があります。

駐車場×
トイレ×
公園×
PR展示館×
釣り×

石徹白ダムに近いと思われる宿泊施設

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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