■ 井川ダム/いかわだむ
天端より井川電力館を望む中部電力が運営する「井川電力館」です。右岸の高台にあり、手前の階段から登る事になりますが、長島ダムで疲れ果てた私にとっては、かなりしんどいです(笑) |
右岸法面に白く映えるダム銘板右岸の法面にはダム名を記載した看板がありますが、そこには「井川五郎ダム」とあります。これはニックネームのようなもので当時の中部電力社長、井上五郎から取ったもので、井上五郎は元々井川電力に出向してきた東邦電力の技師で、井川ダムとは建設計画時から携わっていたようです。さらに「アメリカでは人名がダム名に付く事が往々にしてあるので、日本にも人名を付けたダムがあっても良いのでは?」と、 間組(当時)の社長神部満之助が「井川五郎ダム」と竣工式時に発言したのがきっかけで、名付けたのだそうです。 >>資料:(社)原子燃料政策研究会発行機関紙「Plutonium Summer 2001 No.34 冥王星(32)」より |
井川電力館より堤体を望む上記資料は読んでいて胸が熱くなりました。塩郷ダムではダム反対運動を知り、井川ダムでは往時を偲び・・・と色々考えさせられました。 さて、場所は「井川電力館」へ移動しました。ここから望む堤体はなかなかな物です。大井川はこれらハイダムが完成するまで、「越すに越されぬ・・・」と云われるほどの荒れ狂う大河でしたが、完成後は穏やかな河川へとシフトしました。この大井川にはやはりダムは必要なのです。今でこそ穏やかな河川ですが、いまこの川からダムを無き物にしたら、白根山からの雪解け水、梅雨時のシトシトした雨期、秋の台風の時期まで、荒れ狂う濁流の河川へと表情が一変してしまうのです。果たして堤防をかさ上げしたり、川床を下げたりするだけで、河川を維持しうるのでしょうか?それこそ環境破壊ではないのでしょうか??一つのダムと数千メートルの堤防。果たしてどちらが有効か・・・?それは永遠に解けないパラドクスかもしれません。 |
模型電力館内にはスタッフは全くいません。わざわざその旨を記載する看板が入口にあるほどです。中部電力による経費削減のためではないかと思われますが、さて真偽のほどは?? で、やっぱり模型を撮影してしまう私でした。この模型は井川ダムが中空重力式である事をしっかりと伝えています。でもホントにこんなに空洞なのでしょうか・・・。なんかいささか誇張している気が・・・。模型以外にも建設時の映像もあったりして見ごたえ十分です。 |
■ ダム諸元
| ダ ム |
型式 | 中空重力式 コンクリートダム |
Access to D@M |
東名高速道路相良牧之原IC下車 → あとはひたすら国道473号線を川根町に向けて北上 → 川根町に入り家山で「たいやき」を食べたら再び国道473号線を北上 → しばらく走らせると国道362号線と交わるT字交差点にぶつかるので、その交差点を右折し国道362号線を北上 → 千頭付近で県道77号線に入る道があるので、そちらへ進入し更に北上 → 大井川鐡道井川線奥泉駅を過ぎると、寸又峡と接岨峡の分かれ道があるので、それを右の接岨峡方面(県道388号線)へ → ここから先は勘を頼りに(いい加減)井川ダムへ向かう → 奥泉ダムを過ぎ、しばらく走らせると県道60号と合流する交差点が現れるので、それを右折 → 大井川鐡道井川駅が右手に見えると間もなく井川ダムです |
|---|---|---|---|---|
| 目的 | 発電 | |||
| 堤高 | 103.6m | |||
| 堤頂長 | 243m | |||
| 堤体積 | 430,000m3 | |||
| 貯 水 池 |
流域面積 | 459.3km2 | ||
| 湛水面積 | 422ha | |||
| 総貯水容量 | 150,000,000m3 | |||
| 有効貯水容量 | 125,000,000m3 | |||
| ダム湖名 | 井川五郎湖 | |||
| 河川名 | 大井川水系 大井川 |
|||
| 着手年 | 1952年 | |||
| 竣工年 | 1957年 |
■ その他の設備/所感
| 駐車場 | ○ | 特に興味が湧いていた訳ではなかったのですが、実際に行って見聞して帰宅後も調べたりすると、また別の角度からダムを識る事ができて、非常に興味深い体験となりました。 ※ 井川ダムの堤体内見学は、希望日の1ヶ月以上前に申請する事で可能だったのですが、井川電力館を無人化したことにより今では受け付けていないそうです(2004/9/25追記:灰エースさんThanx!)。 |
|---|---|---|
| トイレ | ○ | |
| 公園 | × | |
| PR展示館 | ○ |
