栃木県のダム

0582-八汐ダム/やしおだむ

4.0
栃木県のダム
この記事は6分で読めます。

所在地:栃木県那須塩原市百村・那須郡塩原町下塩
取材日:2010/04/26

那須塩原駅

那須塩原駅

第9回Dam Web Ring オフ会「八汐・蛇尾川ダム巡り」に行ってまいりました。この日は前後を仕事に挟まれ、日帰りにせざるを得なかったのですが、日帰りなら新幹線で行くという方法がある!という事で新幹線で行きました。しかし、高い旅費の割に2基しか見れないことになるので、コストパフォーマンスが悪いですね・・・w

名古屋から東海道新幹線に乗り、東京で東北新幹線に乗り換え、やって来ました那須塩原駅。

バスに乗車

バスに乗車

そして駅前で待っていたバスに乗車。

TEPCO塩原ランドに到着

TEPCO塩原ランドに到着

んで、TEPCO塩原ランドに到着。ここで東京電力さんと自家用車組に合流です。

禁断のゲートが開かれる・・・

禁断のゲートが開かれる・・・

一般の方はここから先は立入が禁じられています。他のダム好きな方々のサイトでもよくこのゲートの写真が掲載されています。しかし、今日は特別です。このゲートが開かれるのです。

八汐ダム到着

八汐ダム到着

ぐいぐいと山道を登り八汐ダムに到着。
八汐ダムは蛇尾川揚水発電所の上池としてのダムなのでかなり登ります。
ちなみに下池は蛇尾川ダム。
そして、バスを下車してすぐに東京電力さんによる解説が始まります。

右岸よりダム湖を望む

右岸よりダム湖を望む

静かな湖面です。
標高が高いせいか4月だというのに、まだ春を感じさせない景色です。

右岸よりダム湖側の堤体を望む

右岸よりダム湖側の堤体を望む

八汐ダムは「アスファルトフェイシングフィルダム」という形式で、ダム湖側の遮水壁をアスファルトで覆った珍しいダムです。しかもアスファルトフェイシングフィルダムとしては世界一という規模を誇ります。

色の違う部分はその下に計器があるからなのだそうです。

取水口ゲートを望む

取水口ゲートを望む

ダムサイトには発電用の取水口ゲートがデーンと鎮座しています。
以下、取水口ゲートスペック。
純径間x扉高:8.00m x 8.50m
門数:1
開閉速度:0.5m/min
扉体重量:121.4t
製作年月:平成4年11月
製作:日立造船(株)

ダム名碑と堤体を望む

ダム名碑と堤体を望む

ダム名碑をテーブルにしてお弁当を食べてた方がいらしましたねぇ(笑)

天端の中央付近より右岸を望む

天端の中央付近より右岸を望む

結構広い天端です。

天端の中央付近より左岸を望む

天端の中央付近より左岸を望む

一般的な見学はできないので、柵なんかもありません。

天端より下流側を望む

天端より下流側を望む

そして、結構急な斜面です。転がり落ちたら一番下まで行ってしまいそうなぐらい急です。

天端より導流部を望む

天端より導流部を望む

揚水発電専用ですから、滅多に放流することはないでしょうが、比較的大きな導流部です。それよりもつづら折りになっている道路が気になりますね。

天端よりダム湖側の壁面を望む

天端よりダム湖側の壁面を望む

思えばアスファルトフェイシングをこんな間近で見たことはなかったような気がします。

天端より洪水吐を望む

天端より洪水吐を望む

自然越流式の洪水吐です。発電で十分吐けると思いますので、使う機会にあまり恵まれない気がします。

洪水吐を望む

洪水吐を望む

ロックフィルダムでもよく見るタイプですね。

導流部を望む

導流部を望む

結構急な造りになっているようで、先が見えません。

左岸の監査廊入口付近より下流側の堤体を望む

左岸の監査廊入口付近より下流側の堤体を望む

こちらから見るとロックフィルダムにしか見えないですね。

左岸の監査廊入口付近より下流を望む

左岸の監査廊入口付近より下流を望む

かなり急な斜面です。
さぁ次はいよいよ監査廊へと入ります。

監査廊(下り階段)

監査廊(下り階段)

ついに監査廊に入りました。八汐ダムにはエレベーターがなく、巡回する際も全て徒歩だそうです。それにしても先が見えない・・・。

監査廊(下る途中で上を見る)

監査廊(下る途中で上を見る)

どれぐらい下ってきたでしょうか・・・。下りだというのに膝はガクガク、息はゼエゼエ言ってます。

監査廊(最深部)

監査廊(最深部)

やっと一番深いところまでやって来ました。寒いはずなのに、汗かいてます。

定礎

定礎

なんとこんなところに定礎が!

監査廊(最深部より上り階段を見る)

監査廊(最深部より上り階段を見る)

さぁ、次は上りです・・・。地獄が待っていますよ。

右岸の監査廊出口より堤体を望む

右岸の監査廊出口より堤体を望む

地獄の坂を一気に駆け上り(嘘)、天国まで出ました。
向こう側がさっき入ったところですね。

下流より導流部を望む

下流より導流部を望む

そして次は下流側直下に移動です。
凄く急な導流部

下流より堤体を望む

下流より堤体を望む

堤体が全部入りきりません。ちなみにこの時のカメラはパナソニックのFZ-30。

導流壁を望む

導流壁を望む

あれだけ急な導流部にもかかわらず、意外と小さな副ダム。そして減勢工

下流より堤体を望む

下流より堤体を望む

全体が入りきらず、あちこち切れまくってますね。

下流を望む

下流を望む

川って言うほどの流量ではないですね。

下流より洪水吐を望む

下流より洪水吐を望む

導流部の脇に階段がありますが、きっと心臓破りな階段でしょう。

下流より天端方向を望む

下流より天端方向を望む

うーん、ちと斜めった。
それにしても整然と並べられたリップラップが印象的です。

謎の構造物

謎の構造物

再び天端に戻ります。ダム湖の周囲には謎の構造物が・・・。

管理所

管理所

管理所です。ここでおトイレを借りました。

塩原地下発電所へ・・・

塩原地下発電所へ・・・

そして次は塩原地下発電所へと向かいます。

まるで秘密基地のようだ

まるで秘密基地のようだ

地下発電所への入り口です。そもそも途中で立ち入りが禁止されているのですが、さらに地下への入り口も普段から閉ざされているらしく、かなり厳重になっています。物々しい雰囲気です。前を走るトラックもただの出入り業者のはずなのに、妙にソレっぽく見えてしまいます。電気というインフラを支える重要拠点ですから、しっかりと守っているのでしょう。

我々も秘密基地へ向かう

我々も秘密基地へ向かう

前を走るトラックに続き、我々も秘密基地・・・いや地下発電所へと入ります。

塩原地下発電所内

塩原地下発電所内

まるで大きな体育館のようです。何度かこうした発電所はこれまで見たことがありますが、やはり広いですね。

実験用水車ランナ

実験用水車ランナ

発電所内にはこうした展示物が設置されており、これらの説明を受けます。

八汐ダム遮水壁断面

八汐ダム遮水壁断面

八塩ダムのアスファルト遮水壁の断面がそのままこの箱に収まっています。

電力ケーブル

電力ケーブル

さらに電力ケーブルを輪切りにしたものも展示。
・・・というような感じで発電所内の見学は終了。
続いて蛇尾川ダムへと参りますが、記事はまた後日・・・。

ダム諸元

河川名那珂川水系鍋有沢川
目的発電
型式アスファルトフェイシングフィルダム
堤高90.5m
堤頂長263m
堤体積2,109,000m3
流域面積2km2
湛水面積47ha
総貯水容量11,900,000m3
有効貯水容量7,600,000m3
ダム事業者東京電力(株)
本体施工者前田・大成・大林
着手年1980年
竣工年1995年

その他の設備/所感

一般の方は完全に立入禁止となっています。
PR展示館は近くに「TEPCO塩原ランド」ありますが、塩原発電所の見学は実施していないようです。 →閉館しました

駐車場×
トイレ×
公園×
PR展示館
釣り×

八汐ダムに近いと思われる宿泊施設

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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