右岸の国道から下流側の堤体を望む

中部地方のダム 愛知県のダム

1225-大野頭首工/おおのとうしゅこう

2019/10/22

取材日:2012/08/05(日)

大野頭首工は宇連ダム大島ダムを水源地として、最大で30m3/sの水を取水する役割を担っています。

「頭首工」とは主に農業用水を河川から取り込む際の取水口や取水堰の構造物のことを言います。頭首工は堤高15mを満たないことが多く、ダムではなく可動堰であることがほとんどですが、この大野頭首工は26mもあるため河川法上ダムとして取り扱われています。

大野頭首工へのアプローチ

以前は東名豊川ICから国道151号線をダラダラと走る必要がありましたが、新東名の新城ICが完成してからはグッと近くなりました。ただ、国道からは車を停める場所がありませんので、左岸の県道側に駐車できる路肩がありますので、ここに停めさせてもらいましょう。

堤体まで桜並木になっており、地元では割りとメジャーな花見スポットになっています。

大野頭首工へのアプローチ
大野頭首工へのアプローチ

大野導水路

大野導水路は大野頭首工から東西幹線水路(蒲郡調整池までの西部幹線水路、初立池までの東部幹線水路)へとつながる重要な水路です。

大野導水路
大野導水路

ゲート?

上部に小型の巻き上げ機のようなものがありますが、何なんでしょうね。ゲートにしては高さが低いですし。

ゲート?
ゲート?

除塵機

大野導水路上には除塵機が設置されていました。

除塵機
除塵機

大野導水路

左岸のダムサイトより大野導水路を望みます。滔々と流れる水。これから田畑を潤すために蒲郡や渥美半島の先端まで旅に出るお水たちです。

大野導水路
大野導水路

左岸より下流側の堤体を望む

堤体に到着しました。堤体上部には大きなゲート巻き上げ機室があります。

左岸より下流側の堤体を望む
左岸より下流側の堤体を望む

左岸側の1号ゲート

1号と3号ゲートはローラーゲートの上部がフラップゲートになっています。

左岸側の1号ゲート
左岸側の1号ゲート

ゲート型式:鋼製フラップ付ローラーゲート
純径間x扉高:11.0mx9.9m(内上段扉 2.6m)
水密方式:3方ゴム水密及び扉間水密
開閉方式:1モータ2ドラムx2 ワイヤロープウィンチ式
開閉速度:上段扉 10min 20min(低速運転時)、下段扉 0.3m/min 0.05m/min(予備モータ時)
揚程:上段扉 2.6m 下段扉 11.2m
扉体重量:97ton
設置年月:平成8年5月
製作会社:石播・川重特定建設工事共同企業体

中央の2号ゲート

真ん中にある2号ゲートです。上部にフラップがないローラーゲートです。

中央の2号ゲート
中央の2号ゲート

ゲート型式:鋼製ローラーゲート
純径間x扉高:11.0mx10.1m
水密方式:3方ゴム水密
開閉方式:1モータ2ドラムx2 ワイヤロープウィンチ式
開閉速度:0.3m/min 0.05m/min(予備モータ時)
揚程:11.2m
扉体重量:70ton
設置年月:平成7年5月
製作会社:石播・川重特定建設工事共同企業体

右岸にある3号ゲート

3号ゲートは1号ゲートとスペックは同じですが、設置年月が平成6年5月となっており、3号→2号→1号の順で設置されたことがわかります。

右岸にある3号ゲート
右岸にある3号ゲート

天端より左岸上流側を望む

中央の白い建物が管理所で、右側が取水口です。

天端より左岸上流側を望む
天端より左岸上流側を望む

小放流設備の取水口

大野頭首工には3門のゲートのほか、魚道に水を通すための小放流設備が備わっています。

小放流設備の取水口
小放流設備の取水口

小放流設備

ここから右岸に設置された魚道に水を通しています。前述の1号ゲートの写真の奥に写っていたものがその魚道になります。

小放流設備
小放流設備

右岸より天端を望む

ずんぐりむっくりな堤体です。天端通路の青い鉄板は、ゲートのメンテナンス時に予備ゲートを入れるためのものだそうです。

右岸より天端を望む
右岸より天端を望む

右岸の国道から下流側の堤体を望む

国道には歩道がないため注意しながら撮影します。

右岸の国道から下流側の堤体を望む
右岸の国道から下流側の堤体を望む

水利使用標識

次は管理所に戻ってダムカードを貰いに行きます。写真は管理所に向かう途中にある水利使用標識。

色々と名称が変わったりするためペタペタと上から貼られていますが、こういうのって毎回大変ですね。大臣も理事長も度々変わるので、ついには団体名+役職名だけにすることにしたのか、名前を消した痕跡がありますね。

水利使用標識
水利使用標識

水路側の取水口を望む

ここから水が流れていきます。

水路側の取水口を望む
水路側の取水口を望む

取水口と水路の下流を望む

取水口から3つの水路に別れ、橋の向こうで1つに合流しますが、メンテナンスしやすいように別れているのでしょうか。

取水口と水路の下流を望む
取水口と水路の下流を望む

上流側の堤体と取水口を望む

堤体で水を堰き止めて、左の取水口から水を取り入れているのがよく分かるかと思います。

上流側の堤体と取水口を望む
上流側の堤体と取水口を望む

管理所

かなり奥まったところにあるため、若干入りづらい雰囲気もありますが、2階に上がってインターホンを押すと職員の方に気持ちよくご対応いただきました。

管理所
管理所

管理所の階段からダム湖を望む

穏やかな湖面です。右側は徒歩で進めることもできますので、地元の方には散歩コースになっているかもしれません。

管理所の階段からダム湖を望む
管理所の階段からダム湖を望む

大野頭首工は豊川用水の重要な施設です。しかもここから下流まですべて自然流下で流れていくのです。生命の源豊川用水を肌で感じることが出来るそんな大野頭首工でした。

ダム諸元

所在地愛知県新城市大野
河川名豊川水系宇連川
目的A(かんがい用水)
W(上水道用水)
I(工業用水)
型式重力式コンクリートダム
堤高26m
堤頂長66.2m
堤体積28,000m3
流域面積130km2
湛水面積16ha
総貯水容量1,096,000m3
有効貯水容量906,000m3
ダム事業者愛知用水公団
本体施工者
着手年1949年
竣工年1961年
ダム湖名

その他の設備/所感

駐車場
トイレ×
公園×
PR展示館×
釣り×

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堤体まで桜並木になっており、地元では割りとメジャーな花見スポットになっています。
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