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3330-布引五本松ダム/ぬのびきごほんまつだむ

2017/12/01

取材日:2011/9/30(金)
所在地:兵庫県神戸市中央区葺合町山郡

神戸布引ロープウェイから神戸市街地を望む

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義母を連れて神戸と有馬温泉に旅行に来たついでに、妻と義母を神戸港に置いて子連れでやってきました。が、天候は最悪のコンディション。まぁ、毎度のことなので仕方がありませんね!

神戸布引ハーブ園/ロープウェイ中腹駅

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おいおいガスってるじゃないか…と思いながら、目指すロープウェイの駅は目の前。

布引の滝

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眼下には布引の滝が見えます。新幹線の新神戸駅からすぐに滝があるなんて、神戸ってすごいですね。

布引五本松ダム

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そして山の方に目をやると…!布引五本松ダムの堤体が見えます。霞がかっててコントラストがハッキリしなくて残念ですが、それでもしっかりと神戸市民の飲水を支えているのがわかります。

神戸布引ハーブ園/ロープウェイ中腹駅

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ロープウェイを降りました。降りるとすぐにハーブ園がありますが、そんなものには目もくれず堤体を目指します。

左岸よりダム湖側堤体を望む

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ちょっとしたハイキングです。新神戸駅から歩いて来ることも出来ますが、この天気なのでなるべく最短で来れるルートとしてロープウェイを選びました。

布引五本松ダムは上水道専門のダムとして明治33年(1897年)に完成した日本最古のコンクリートダムです。英国人技師ウィリアム・バルトンの指導のもと、大阪市から招聘された技師佐野藤次郎の設計によるものです。

ダム湖百選銘板とダム湖を望む

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ダム湖は「布引貯水池」と名付けられており、ダム湖百選にも選定されています。

左岸よりダム湖側堤体を望む

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明治33年に完成したダムですが、阪神淡路大震災の影響で一部漏水するようになってしまっため、2001年から2004年にかけて大規模な改修工事が行われています。それでも100年を越えて現役で神戸市民の役に立っているというのは、とても素晴らしいことです。

謎の建屋

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ダムサイトに合った建屋です。何も書かれておらず、どのダム関係のサイトにも言及されていないので謎ですが、元々管理所として利用されていたのでしょうか…。

余水吐上部に架かる管理橋

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左岸側に余水吐がありますが、その上を橋が架けられています。

管理橋よりダム湖を望む

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静かなダム湖です。

管理橋より余水吐を望む

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ここから流れ出た水は沢からの水と合流して、布引の滝へと流れます。

左岸管理橋よりダム湖側堤体を望む

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竣工当時そのままの姿ではありませんが、それでも当時の趣を残した改修工事がなされており、西洋の城壁を思わせるデザインは実に素晴らしいです。

ダム湖百選・国指定重要文化財・近代化産業遺産銘板

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布引五本松ダムは歴史的価値が高いダムとなるため、国指定の重要文化財であり、近代化産業遺産でもあります。

左岸より天端を望む

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残念ながら天端は立ち居入りが禁止されています。もともと見学用には作られておらず、天端高欄が低くなっており、フェンスを設置しようにも意匠が損なわれるため、大変残念ではありますが、止むを得ない措置だと思います。

左岸より下流側の堤体を望む

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いよいよ下流側です。こちらはほぼ竣工当時のままだと思います。

左岸より下流側の堤体を望む

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まさに西洋の城壁です。越流部がないためシンプルなデザインですが、堤体上部にこの時代の特徴でもあるデンテル(歯飾り)が施されているため、デザイン上のアクセントになり、全体的にグッと魅力を引き立ててくれます。

ダム直下の水道施設

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下流には水道施設があります。が、坂道を降ろうにも若干ぬかるんでいて、小さな子供を連れて行くには困難を極め始めたので、ここで折り返すことにしました(靴のせいかもしれません)。

ロープウェイを望む

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ふと見上げると来る時に乗ってきたロープウェイが見えます。

余水吐と管理橋

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他の方が撮られた写真には越流していないこともあるようですが、今日は雨が降った跡でもあるので越流量は多いように思います。

布引五本松堰堤石碑

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これは当時からあるのかな?きれいな石碑なので比較的最近のような気もします。下流からしっかり観られなかったので、やや消化不良を引き起こしていますが、布引五本松ダムを後にします。

閉められた!と思ってしまったトラップ

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で、戻ってきたら出る時は開いていた門が閉じてるではないですか!おー、これは歩いて新神戸まで戻るしかないのか!?っと思ったら、右側の門扉が自由に開閉可能でした。イノシシが出るらしく獣害対策だったようです。

おまけ:ロープウェイから見た砂防ダム

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布引五本松ダム諸元(カッコ内は改修前)

河川名 生田川水系生田川
目的 上水道
型式 重力式コンクリート
堤高 33.3m
堤頂長 110.3m
堤体積 26,000m3(22,000m3)
流域面積 10.7km2
湛水面積 5ha(4ha)
総貯水容量 601,000m3(417,000m3)
有効貯水容量 590,000m3(417,000m3)
ダム事業者 神戸市
本体施工者 奥村組・三井住友建設・青木あすなろ建設(ダム事業者直営)
着手年 2001年(1897年)
竣工年 2004年(1900年)
ダム湖名 布引貯水池

その他の設備/所感

駐車場 × 堤体付近は車では行けませんし、
ロープウェイ自体に駐車場がありませんので、
ANAクラウンプラザホテル神戸や
近隣の駐車場に停める形になります。
トイレも堤体付近にはありませんが、
ロープウェイの駅周辺で利用する形になります。
トイレ
公園
PR展示館 ×
釣り ×

布引五本松ダムに近いと思われる宿泊施設

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布引五本松ダムはまさに西洋の城壁です。越流部がないためシンプルなデザインですが、堤体上部にこの時代の特徴でもあるデンテル(歯飾り)が施されているため、デザイン上のアクセントになり、全体的にグッと魅力を引き立ててくれます。/ 重力式コンクリートダム / 33.3m
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