
鉱滓ダム
読み方 : こうさいだむ
別名 : 鉱山ダム・鉱滓堆積場・テーリングダム
英語: Tailings dam
鉱滓ダムとは鉱山で選鉱したり製錬する際に発生する鉱滓(スラグ)を重金属などの固形物質と水分に分けるための設備。 河川法上のダムとは性質も構造も用途も全く異なるため注意が必要である。
当サイトの管理人含め、ほとんどのダム愛好家は鉱滓ダムではなく、河川法上のダムを愛でることが多い。しかし、規模の大きな鉱山ともなれば鉱滓ダムもアースダムやロックフィルダムに似て大きなものとなるため、つい気になってしまう存在ではある。
鉱滓ダムの築堤には一定の安全基準が設けられ、閉山後も管理されているが、古い鉱滓ダムは安全が考慮されていないケースや、運営会社の倒産などで管理が行き届かなるケースも見受けられる。
鉱滓ダムは国内においては、1978年に静岡県の持越鉱山の鉱滓ダムが地震によって決壊したり、1936年には秋田県の尾去沢鉱山の鉱滓ダムが豪雨によって決壊している。 海外でも度々決壊事故が発生している。
鉱滓ダムの例:簀子橋堆積場


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