神奈川県のダム

0703-宮ヶ瀬ダム/みやがせだむ

5.0
神奈川県のダム
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所在地:神奈川県相模原市津久井町青山
公式Webサイト: 宮ヶ瀬ダム(国土交通省関東地方整備局相模川水系広域ダム管理事務所)ようこそ宮ヶ瀬湖ホームページへ((財)宮ヶ瀬ダム周辺振興財団)
取材日:2004年7月17日

宮ヶ瀬湖畔園地よりダム湖を望む

宮ヶ瀬ダムは実に大規模に開発されており、観光施設が充実しています。
左の写真は堤体から離れたところにある「宮ヶ瀬湖畔園地」のけやき広場付近です。宮ヶ瀬湖畔園地には公園だけでなく、商店街などもあり、ここで食事をとることもできます。お土産屋さんもあり、地元の名産を購入できます。ちなみに私は蕎麦屋さんで山菜そばを食べ、お土産屋さんで地酒を購入しました。
建設当時の反対運動や補償交渉の難航など、様々な話を聞きますが、最終的には地域活性化に充分貢献したダムだと思いました。
写真左側に見えるもみの木や右奥にある大噴水が、クリスマスのシーズンにイルミネーションで飾られるらしいのですが、そのひとコマからも「日本で唯一カップルの来場者が多いダム」ではないかと思われます。

宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館前駐車場当日利用承認書

宮ヶ瀬湖畔園地で食事をとった後、いよいよ堤体に移動です。
堤体に一番近い駐車場の手前にはゲートがあって、更には警備員さんがいるなどちょっとモノモノしく入りづらい雰囲気がありますが、気にせず警備員さんに挨拶しましょう。すると写真のような紙と鉛筆を渡されますので、それに記入します。これほどしっかりとした警備体制は初めてです。ちなみに公式サイトに、「見学には予約が必要」とありますが、予約しなくても入れました。

右岸より堤体(ダム湖側)を望む

あまり天候が良くありません・・・。薄曇りです。大抵ダム取材の日はこんな天気です。多分気付いている方もいるかもしれませんが、当サイトの写真で青空が見えている写真は極めて少ないはずです・・・。

右岸より天端を望む

対岸が遠い!そして堤長幅が広い!こんなダムは初めてです。

宮ヶ瀬ダムに棲むシカ

見学用のインクラインに乗車しようとした時に、シカを発見!ダムでシカを見るのも初めてです。インクラインの係りのおじさまによると、サルもいるんだとか。何故かその人はヒトの事をサルと称していましたが、何か意味不明でした・・・。

インクラインの車窓より堤体直下を望む

いよいよインクラインに乗車です。インクラインに乗車するもの初めてです。結構勾配があって、ちょっと怖かったですが、良い経験をさせてもらいました。普通のダムではあり得ない経験です。

インクラインより堤体(下流側)を望む

堤体を舐める様にして降りていきます。それにしてもデカイ堤体です。

インクライン

これが今回乗車したインクラインです。急勾配を昇降するので、変わった形になっています。

利水放流管

口径がΦ3000mm、厚さ20mm、流量は55m3/sだそうです。放流管を輪切りにしたものも飾られていました。

下流より堤体を望む

やはりこのアングルが一番良いですね。まさに圧巻です。宮ヶ瀬ダムでは、観光放流もしているらしいのですが、黒部ダムほど頻繁には行っておりませんので、事前にWebサイトで確認すると良いでしょう。

大沢の滝

宮ヶ瀬副ダム(石小屋ダム)に行く途中、滝を発見。
それにしても、あまり綺麗とは言えない写真です・・・。もっと撮影の技術を向上させたいと思う瞬間です。でもこれを何年言っているのやら・・・。

下流の橋より堤体を望む

結構堤体から離れたのですが、それでも巨大さは変わりありません。

長く続くフーチング

さすがにこれを登る体力・知力(?)・時の運(?)は無いので、エレベーターがとてもありがたく感じました。

監査廊内部

監査廊と言っても天端へと通じるエレベーターまでの通路ですので、本当の意味では監査廊とは言わないでしょう。
通路には宮ヶ瀬ダムの詳細を記したパネルが展示されています。

天端より下流を望む

エレベータで天端まで来ました。156mの高さを実感。

天端より下流を望む

奥に小さく宮ケ瀬副ダム(石小屋ダム)が見えます。

選択取水口

取水口も実に大きいです。

某サイト(爆)で・・・

某大手ダム系サイト(爆)に載っていたのを思い出して、撮影したのがこの写真。私もこれが何なのか解りません・・・。
2005/2/14追記:これは「コンジットゲート予備ゲート扉体」と呼ぶそうです(Thanx!灰エースさん)

天端より「宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館」を望む

てっきり管理所を兼ねた展示館だと思っていたのですが、実際の管理所はこの後方(左岸)にあるようです。

展望塔からダム湖を望む

展望塔と言っても、堤体があまりに大きいからか、あまり高いところに登った感がなく、個人的にイマイチでした。そりゃまぁ、多少はアングルが上になりますけどぉ・・・。

天端中央部より右岸を望む

なにしろ広いです。この後、5基ほどダム取材が控えているのに、宮ヶ瀬ダムだけでかなり時間を費やしてしまいました・・・。

天端よりゲート操作室を望む

まるでルービックキューブ(最近の人は知らないんだろうなぁ・・・)のようなゲート操作室もかなり大型なモノです。

「宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館」を望む

大きいだけじゃありません。展示館も立派なものです。中にはレストランもあり、食事をとることができます。蒸し暑い夏の日だったので、アイスクリームだかソフトクリームだかを持ち帰りで購入しました。

パネル展示がメインです。あまり時間が無かったため、じっくりと見ているわけではないのですが、模型の類が無かったように記憶しています。でも、もしかしたらあったかもしれません・・・。

ダム諸元


型式重力式コンクリートダム
目的洪水調節・農地防災/不特定用水・河川維持用水/
上水道用水/発電
堤高156m
堤頂長400m
堤体積2,060,000m3


流域面積213.9km2
湛水面積460ha
総貯水容量193,000,000m3
有効貯水容量183,000,000m3
ダム湖名宮ケ瀬湖
河川名相模川水系中津川
着手年1971年
竣工年2000年
Access to D@M東名高速厚木IC下車→国道129号線を北上→
すぐに国道246号線になりますが、そのまま北上→
「県立病院前」交差点を左折し、国道412号線をひたすら北上→
愛川町に入ると宮ケ瀬ダムへの看板が現れますが、
主要地方道514号線に交わる交差点を左折し道なりに→
トンネルを5つくぐり抜けると、右に曲がる道があり、
そこを曲がって警備員さんが立っていれば、そこはもう宮ケ瀬ダムです

その他の設備/所感

駐車場堤体だけでなく、周辺にも見どころがある宮ケ瀬ダムです。
そのため、時間には余裕を持って行動した方が良いです。
トイレ
公園
PR展示館

宮ヶ瀬ダムに近いと思われる宿泊施設

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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