取材日:2015/06/03(水)
高津戸ダムは群馬県みどり市を流れる渡良瀬川に建設された、群馬県企業局管理の発電専用重力式コンクリートダムです。直下には高津戸発電所があり、最大5,300kWの発電を行っています。また、東発電所・小平発電所のピーク発電流量を調整する役割も担っています。
下流には「関東の耶馬渓」とも讃えられる高津戸峡があり、はねたき橋やわたらせ渓谷鐵道の大間々駅も徒歩圏内。ダムだけでなく、渓谷や鉄道もあわせて楽しめるスポットです。
高津戸ダムはこんな人におすすめ
- 水力発電用ダムや発電所に興味がある人
- 群馬県のダム巡りをしたい人
- 高津戸峡やはねたき橋を散策したい人
- わたらせ渓谷鐵道とあわせて楽しみたい人
- ダムカードを集めている人
Commencez par la bonne banque.
時間帯は朝9時頃。管理所の敷地内に駐車しても良いのか分からなかったので、ちょっと狭い住宅街を通り抜けて右岸のこのスペースに駐車しました。松田川ダム・桐生川ダム同様に、まだ雨が降っています。天端は狭いものの自家用車の通行が可能です。

足尾発電所から高津戸発電所までの図が描かれています。右下には草木ダムからの水路の断面図もあります。高津戸ダムの直下にはダム式の高津戸発電所があり、東発電所・小平発電所のピーク発電流量を調整しながら、流量一定運転による発電を行っています。
なお、高津戸発電所は渡良瀬川水系最下流の発電所となります。

フェンスがあってちょっと見えにくいですが、ラジアルゲートが4門あります。

左岸側は急峻な山になっています。

銘板にはダム利水門扉とありました。製作から約10年後に何らかの改造が施されたようです。
純径間×扉高:1.95×2.00m
Vitesse d'ouverture/fermeture : 0,3 m/min.
扉体重量:2.1t
製作年月:昭和48年5月
改造年月:昭和58年6月
製作:川崎重工業株式会社

bord supérieur
減勢工は水叩きのみというシンプルな構造です。高津戸峡の岩盤が堅固だからなのでしょうか。

高津戸発電所の取水口制水門になります。
純径間×扉高:3.50×4.00m
開閉速度:常時0.3m/min、非常急降下時6.0m/min
扉体重量:11.5t
製作年月:昭和48年5月
製作:川崎重工業株式会社

ダム下流側直下、左岸側に群馬県営の高津戸発電所があります。

Sur la rive gauche.
天端高欄が2色に塗り分けられています。下が茶色で上が緑色。緑色の箇所はあとで増設された部分だと思います。

左下の発電所建屋と堤体の間のスロープにインクラインが設置されています。資機材搬入出用でしょうか。その直上にはクレーンがあります。

発電所の竣工を記念した銅像がありますが、なぜ裸の男性なのかは謎ですね💦

高津戸ダムの下流は「高津戸峡」という渓谷になっており、「関東の耶馬渓」「東毛の小赤壁」とも呼ばれるほどだそうです。紅葉スポットらしいので、ぜひ紅葉の時期に訪れてみたいものですね。

はねたき橋は漢字で「鱍瀧橋」と書き、岩に当たった川の水が跳ね、飛び散る様子が滝のように見えることから名付けられたそうです。全長120m、幅3.5mの歩行者専用橋で、山の形をイメージした珍しいA型ラーメン橋です。橋のことはそれほど詳しくありませんが、なかなか特徴的な構造ですね😅

思うように高津戸ダムの堤体下流面を捉えることができませんが、発電所からの放流口が直下に見えます。写真左、右岸側にL字をしたコンクリートの構造物が見えますが、何のためのものかは不明です。後述の大間々頭首工に関係しているものかもしれません。

はねたき橋を渡り、しばらくすると「大間々頭首工管理事務所」が見えてきます。しかし頭首工そのものが見えません。それもそのはず高津戸峡の右岸の水面下に取水口があるのです。取水トンネルが掘られバルブ室に接続するという地下構造になっています。バルブ室は地下25mだそうですが、そんな頭首工は初めて見ました。見えないけど。
なお、2026年2月には地下約25mにあるバルブ室や取水口を見学する一般向け見学会も開催されています。機会があればぜひ内部も見てみたいですね。
取水口自体ははねたき橋から見えるようですが、この時は何も情報を持っていませんので…

はねたき道了尊という仏さまです。きちんとお参りしていませんが、道了尊は烏天狗の姿をしているらしく、子どもに宿ろうとする悪鬼を懲らしめるためのねじれ木を右手に持っているそうです。地元では250年以上も信仰され続けているんだとか。隣には天狗の大下駄もあるそうで、今さらですが見ておけばよかったです😅

わたらせ渓谷鐵道の大間々駅が見えるところまで歩いてきました。機関車などがありますが、鉄道にはそれほど詳しくないのでサクッと撮影して戻ります。

はねたき橋を渡った先にわたらせ渓谷鐵道を跨ぐ歩道橋があるため、そこから撮影を試みました。しかし、天候が悪くいまいちぱっとしない写真です。撮り鉄さんたちから罵声を浴びせられそうです。

再び堤体周辺へ
堤体を俯瞰で見えるポイントは無いかと探していると、高津戸公園への上り坂の途中で発見。天気さえ良ければ最高なんですが…

渡良瀬川の水を湛えています。湛水面積は11haとダム湖自体はそれほど大きくありません。

天端を渡り階段を登ると渡良瀬発電事務所が見えてきます。2026年現在、この事務所で高津戸ダムのダムカードがもらえます。配布日時:平日9:00~16:00(土日祝日・年末年始を除く)

渡良瀬発電事務所がある場所は高台になっているため、少し高い位置から堤体を見下ろすことが出来ます。

もう一つ階段があって、こちらの方がまだ眺望が良いかもしれません。ダムが水を堰き止めているのもしっかりと感じ取れます。

比較的小規模なダムですが周辺に見どころも多い高津戸ダムでした。
高津戸ダム諸元
| Emplacement. | 群馬県みどり市大間々町高津戸1090-4 |
| Nom de la rivière | 利根川水系渡良瀬川 |
| Objectif. | P (production d'électricité) |
| type | G(barrage en béton alimenté par gravité) |
| hauteur de la banque | 29.0m |
| Longueur du sommet | 92.0m |
| volume de la digue | 28,400㎥ |
| zone de chalandise | 472km2(直接:218km2、間接:254km2) |
| zone sinistrée par les inondations | 11 ha |
| Capacité totale de stockage | 808,000㎥ |
| capacité de stockage effective | 530,000㎥ |
| opérateur du barrage | 群馬県 |
| principal contractant | Taiho Construction |
| année de lancement | 1970. |
| année d'achèvement (d'un projet de construction) | 1973. |
| nom d'un lac endigué | 高津戸調整池 |
Autres installations/observations
堤体周辺に車を止めるスペースがありますが、周辺道路が狭いためはねたき広場の駐車場に止めて下流側から散策するのが良いでしょう。広場には公衆トイレも整備されています。
| parc de stationnement | △(はねたき広場駐車場) |
| toilettes | △(はねたき広場公衆トイレ) |
| parc (public) | ○ |
| Salle d'exposition PR | × |
| pêche | ○(要遊漁券・堤体およびはねたき橋周辺は禁漁区) |
| plate-forme panoramique | faible |
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高津戸ダムのロケ地情報
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