Barrage d'Osaka

1431-Barrage de Yongle/Eiradam.

4.0
1431-Barrage de Yongle/Eiradam. Barrage d'Osaka
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取材日:2013/06/08(土)

新滝の池、滝ノ池、稲倉池を訪問して、泉佐野市から隣接する熊取町に入り、この日4基目に訪れたのが永楽ダムでした。

左岸の駐車場

永楽ダムは奥山雨山自然公園内にあり、永楽ゆめの森公園も隣接し、ハイキングコースもあるため駐車場が整備されています。土曜日ということもありハイキングやジョギングをされる方を何人も見かけました。

左岸の駐車場
左岸の駐車場

天端への入り口

しかしまだ堤体が見えません。駐車場から南下すると天端への入り口がありますので、さらに徒歩で向かいます。

天端への入り口
天端への入り口

大阪みどりの百選

永楽ダムはダム湖周辺に桜の木が植えられており、その桜並木とセットで稲倉池同様に大阪みどりの百選の一つに選ばれているようです。また、水源の森百選にも選ばれています。

大阪みどりの百選
大阪みどりの百選

熊取町の歴史を示す石碑

ダム湖畔には熊取町の歴史を示す石碑が建てられています。他にもこうした石碑が点在しているようです。

熊取町の歴史を示す石碑
熊取町の歴史を示す石碑

奥山雨山自然公園案内図

散策マップです。上流方向だったのと標高が高く時間も限られていたので諦めたのですが、堤体上流面が見える展望台があるそうです。あと気になるバス停がマップに書かれています…

奥山雨山自然公園案内図
奥山雨山自然公園案内図

原子炉バス停!?

京都大学の原子力科学研究所が熊取町内にあり、今では「原子力研究所前」というバス停になっていますが、かつては「原子炉バス停」という名称だったようです。(あるいは愛称なのかも知れません)

原子炉バス停
原子炉バス停

Vue en amont de la digue depuis la rive gauche

散策マップの看板あたりから堤体上流面を捉えることができます。もうちょっと標高が高いと水を支えている感じに見えたかもしれません。

Vue en amont de la digue depuis la rive gauche
Vue en amont de la digue depuis la rive gauche

Vue de l'extrémité supérieure depuis la rive gauche

左岸から自動車が入れないため、当然天端は自動車の通行ができません。それにしても質実剛健な高欄です。やや高さもある上に厚みもあるため、背の低い私は天端からの撮影に少し苦労しました。

Vue de l'extrémité supérieure depuis la rive gauche
Vue de l'extrémité supérieure depuis la rive gauche

左岸より堤体下流面を望む

ちょっと木が生い茂って分かりづらいですが、堤体中央部にある薄い導流壁に見える段差は導流壁ではなく、中央部分だけコンクリートが厚くなっているようです。そのため段差になっています。

左岸より堤体下流面を望む
左岸より堤体下流面を望む

取水設備と余水吐

なぜか写真がピンぼけしていて恐縮です。写真右(rive gauche (d'un fleuve))がスピンドル式で開閉するスライドゲートの取水ゲート(の建屋)で、左(rive droite (rivage))がラック式で開閉するローラーゲートの余水吐です。永楽ダムでは洪水吐とは言わずに余水吐となっています。

取水設備と余水吐
取水設備と余水吐

取水ゲートのスペックは以下の通り。取水ゲートは平成15年(2003年)に一式が更新されているようです。合わせて余水吐も開閉装置と扉体回転部が更新されているようです。

型式:スライドゲート
寸法:有効径No.1~3 0.4m
      No.4   0.5m
門数:4門
開閉方式:スピンドル式
開閉速度:0.3m/min
完成年月:平成15年1月
製作:日立造船株式会社

現地銘板より

余水吐上部を見上げる

ラック式は中小規模のゲートに設置されるケースが多いのですが、効率が良いらしく、扉体自体の重量による自重降下が可能だったり、ゴミに強いというメリットもあるそうです。

余水吐上部を見上げる
余水吐上部を見上げる

天端より余水吐を望む

ゲートの上端部です。扉体が薄いことがよく分かります。

天端より余水吐を望む
天端より余水吐を望む

余水吐ゲートのスペックは以下の通りです。

型式:ローラゲート
寸法:純径間4.5m、扉体高3.0m
門数:1門
開閉方式:ラック式
開閉速度:0.3m/min
最大設計水深:3.00m
巻上機:1.5kW
扉体重量:2.51t
竣工年月:1967年3月
(平成15年<2003年>1月、開閉装置と扉体回転部を更新)
製作:舞鶴重工業株式会社
(更新時:日立造船株式会社)

現地銘板より

Vue de l'extrémité supérieure depuis la rive droite

右岸まで移動しました。天端の高欄と上下流のパラペット?との隙間が気になります(笑)

Vue de l'extrémité supérieure depuis la rive droite
Vue de l'extrémité supérieure depuis la rive droite

Vue en amont de la digue depuis la rive droite

天端と高欄が堤頂に対して少し張り出しているのが見て取れます。しかしこの無骨さが1960年代竣工という時代を象徴している気がします。

Vue en amont de la digue depuis la rive droite
Vue en amont de la digue depuis la rive droite

右岸より堤体下流面を望む

堤体の苔むした感じがまた良いですね。

右岸より堤体下流面を望む
右岸より堤体下流面を望む

魚釣り禁止

釣りは禁止されています。上水道の水源でもあるのでやむを得ない措置でしょう。

魚釣り禁止
魚釣り禁止

Vue du lac de barrage depuis le sommet

きれいなダム湖です。ダムペディアの透かしで隠れてしまっていますが、左側の山の頂上には展望台の東屋が見えます。機会があったら涼しい時期に攻略したいですね。

Vue du lac de barrage depuis le sommet
Vue du lac de barrage depuis le sommet

Vue vers l'aval depuis le sommet

かなり狭い導流部と減勢工です。導流壁もかなり低いです。下流左岸に見える施設は熊取町の永楽浄水場です。2013年のこの時は運用されていたのですが、残念ながら平成27年(2015年)に休止となってしまったようです。そのため永楽ダムは上水道用水としての目的を失ったように思いますが、実際のところは不明です。

Vue vers l'aval depuis le sommet
Vue vers l'aval depuis le sommet

永楽浄水場

その永楽浄水場に天端からクルマで移動しました。立入禁止となっていますが事務所に声をかけさせていただいたところ、快く立ち入りと撮影の許可をいただきました。浄水場の休止は水需要減少の影響のようですが、ご快諾いただいた職員さんのことを思うとちょっと残念ですね。

永楽浄水場
永楽浄水場

永楽浄水場の敷地内より堤体下流面を望む

ここからだと堤体中央部だけ厚みが増しているのが何となくでも見えるかと思います。それにしても浄水場が休止となると、この敷地から望むことはもはや難しい状況ですが、いつかまた再開できると良いですね。

永楽浄水場の敷地内より堤体下流面を望む
永楽浄水場の敷地内より堤体下流面を望む

永楽ダム諸元

(2020/11/2追記)浄水場休止に伴って上水道用水の目的が無くなるのではないかと熊取町に問い合わせたところ、以下のようにご回答いただきましたので追記します。

永楽浄水場は、永楽ダムが竣工した翌年の昭和44年7月に完成し、熊取町の一部地域に永楽浄水(水道水)を供給してきました。
しかし、施設の老朽化により平成27年2月に休止し、現在は、つばさが丘西配水池より大阪広域水道企業団から受水した水道水を供給しています。
永楽浄水場の施設は現在使用しておらず、今後は除却する予定です。
永楽ダムについては、灌漑用として引き続き使用します。

Emplacement.大阪府泉南郡熊取町上高田
Nom de la rivière見出川水系見出川
Objectif.A (eau d'irrigation)
W (eau pour l'approvisionnement en eau)
typeG(barrage en béton alimenté par gravité)
hauteur de la banque40m
Longueur du sommet133m
volume de la digue46,000㎥
zone de chalandise10.4km2
zone sinistrée par les inondations6ha
Capacité totale de stockage729,000㎥
capacité de stockage effective617,000㎥
opérateur du barrageOsaka (région métropolitaine)
principal contractantKajima Construction
année de lancement1965.
année d'achèvement (d'un projet de construction)1968.
nom d'un lac endigué-

ダム便覧には着手年不明、竣工年1967年となっていますが、熊取町のウェブページにその記載がありましたので、そちらを転載しています。

Autres installations/observations

parc de stationnement
toilettes
parc (public)
Salle d'exposition PR×
pêche×

永楽ダム周辺の地図

永楽ダム周辺の天気

永楽ダムに近いと思われる宿泊施設

Cet article a été écrit par.
tibia

Passionné de barrages qui aime Momosuke Fukuzawa / Administrateur de Dammedia et de Dam News / Dammeister certifié (01-018) de l'Association japonaise des barrages / A commencé à vendre des articles de caution de décharge.https://shop.dampedia.com

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