取材日:2013/06/15(土)~16(日)
この日はとあるダム愛好家の方が富山の宇奈月でテレビ取材を受けるということで、各地の愛好家とともに便乗させていただきました。宇奈月ダムは初めての訪問ということもあり、楽しみにしていたのですがあいにくの天気でした。
右岸下流の展望台より堤体下流面を望む
北陸道黒部ICを降り、富山地鉄と黒部川に挟まれながら、途中「道の駅うなづき」で食事を取りつつ到着しました宇奈月ダム。堤体から放流していますが、ちょっと遠い上に天気も良くなくて残念。
展望台の解説看板
展望台には看板が設置されており、宇奈月ダムの言わば部位が分かるようになっています。
Piattaforma panoramica
個人的には堤体を俯瞰で見られる展望台が大好物ですが、用意されているだけでもありがたい話です。
宇奈月ダム管理所と宇奈月ダム情報資料館「大夢来館」へ
全員が揃いましたので、右岸の少し上流にある駐車場にクルマを停めて、管理所と情報資料館「大夢来館」へ向かいます。
お猿さんが!!
宇奈月ダムにお猿さんが遊びに来ていたようです。めちゃくちゃ至近距離で人間もお猿さんもお互いビックリ。
いよいよ中へ
いよいよ中へ入ります。「下流棟」となっていますが、上流側にあるのは「上流棟」なんでしょうか。
All'interno del centro di controllo
資料館の中ではガラス越しに管理所の内部を見ることができます。めちゃくちゃ広くてまるで鉄道や高速道路なんかの総合司令所のようです。
modello
黒部川流域を表した巨大な模型です。他にも宇奈月ダムの模型もありました。
建設の歴史や貴重な品々
宇奈月ダムの歴史や建設に関連したアイテムが展示されています。
貴重な書籍の数々
日本各地のダムの工事誌が所蔵されていて、自由に閲覧することができます。泊まり込んで読んでみたいですね。
宇奈月ダム排砂設備使用ボルトサンプル
宇奈月ダムには排砂設備が左岸に備わっており、その設備に使用されているボルトのサンプルが展示されています。黒部川はもともと土砂の流出量が多く、ダム湖への堆砂と日本海海岸線の後退に悩まされていましたが、その両方を解決する目的のため出し平ダムと連携排砂を行っています。
Vista a valle dalla cima
迫力のある3門の非常用洪水吐からの放流です。中央はゲートレスですが、左右はシェルスライドゲートになっています。白くきれいな水です。
Vista del lago della diga dall'alto
かなり濃い霧が出てしまっていました。霧の先にインクラインがあるのですが、ほとんど見えません。
天端のあれこれ
手前のシルバーのボックスは常用洪水吐の予備ゲート扉体の巻き上げ機でしょうか。
Tunnel di bordo sulla riva sinistra.
左岸は行き止まりになっており、その先にはリムトンネルへの扉があります。また重厚感&威圧感ある扶壁がすごい。左岸の岩盤への補強のためでしょうが、これほどにまで肉厚のものはあまり見たことがありません。
左岸より貯水池側の堤体を望む
左岸側は上流方向への移動がこれ以上はできないため、貯水池側の堤体をしっかりと望むことができません。
Vista del cancello di cresta dal bordo superiore.
クレストゲートは幅15.0mx高3.0mのスライドゲートが2門という構成。下からせり上がってくるタイプのゲートです。
右岸より貯水池側の堤体を望む
かなり複雑な構造のダムであることが見ていて分かります。資料が手元にないとパッと説明できないかもしれません。
右岸より艇庫・インクラインを望む
やっと霧が少しだけ晴れて艇庫とインクラインが見えるようになりました。巡視船と作業船が格納されているとのことです。
右岸の黒部峡谷鉄道より貯水池側の堤体を望む
翌日、黒部峡谷鉄道に乗って欅平を目指しますが、途中で宇奈月ダムをパチリ。
右岸の黒部峡谷鉄道より新柳河原発電所を望む
貯水池の右岸には関西電力の新柳河原発電所があります。湖畔に佇む古城のような風情があります。もともと柳河原発電所がありましたが、宇奈月ダムが建設されることで水没するため、この発電所が建設されました。
右岸の黒部峡谷鉄道より貯水池側の堤体を望む
さらに上流から堤体を撮影します。
とても見どころが多いのですが、今回は団体行動だったのと、あいにくの雨模様でしっかりと観ることができませんでしたが、また機会があれば訪問したいと思う宇奈月ダムでした。
宇奈月ダム放流動画
今回の放流の模様は動画にしてみました。
宇奈月ダム諸元
Posizione. | 富山県黒部市宇奈月町内山字大尾地先 |
Nome del fiume | Sistema fluviale Kurobe, fiume Kurobe |
Obiettivo. | F (controllo delle inondazioni, prevenzione dei disastri agricoli) W (acqua per l'approvvigionamento idrico) P (generazione di energia) |
tipo | G(diga in calcestruzzo alimentata a gravità) |
altezza della banca | 97m |
Lunghezza del vertice | 190m |
volume degli argini | 510,000㎥ |
bacino di utenza | 617.5km2 |
area danneggiata dall'alluvione | 88 ha. |
Capacità di stoccaggio totale | 24,700,000㎥ |
capacità di stoccaggio effettiva | 12,700,000㎥ |
operatore della diga | 北陸地方整備局 |
appaltatore principale | 前田建設工業・佐藤工業 |
anno di lancio | 1974. |
anno di completamento (di un progetto di costruzione) | 2000. |
nome di un lago arginato | うなづきlago |
Altre strutture/osservazioni
Parcheggio | ○ |
WC | ○ |
Parco (pubblico) | × |
Sala espositiva PR | ○ |
Pesca | × |
Commento.