Data del colloquio: 4 gennaio 2014 (sabato).
この日最後の訪問となったのは富栄池となりました。廻り池や西ヶ谷ダム同様に、富栄池も農業を支える重要なアースダムとなります。
左岸の石碑と堤体
石碑には「氷室の里」とあります。近くに氷を朝廷に献上するための氷室があったそうで、ダム名や貯水池名ではなく、あえてこの名前を彫っているあたり、いかに大切に思われているかをうかがい知ることができます。
Guardando a monte sull'argine dalla riva sinistra
上流面はコンクリートブロックによる法面保護工がなされています。
Vista del bordo superiore dalla sponda sinistra
貯水池での釣りは禁じられています。ただ西ヶ谷ダムと違ってフェンスで囲われていませんでした。
Vista a valle dell'argine dalla sponda sinistra
道路が堤体下流面を横切って右岸下流から左岸の天端レベルまで繋がっているのがちょっと大胆だなと思いました。
下流の農場
堤体のすぐ下には農場があり牛がいます。
Vista del fronte a valle dell'argine
堤体と農場の位置関係はこんな感じです。
導流部を見る
富栄池ももともとは古いため池だったようですが、ダム便覧によれば1993年から1997年にかけて大規模改修が行われたようです。
※ 現地の石碑によれば府営老朽ため池整備事業として平成2年度(1990年度)から9年度(1997年)にかけて行われたことになっています。
その名残なのか導流部の末端に謎のコンクリート構造物があり、その上にはゲート操作用のハンドルのようなものが付いています。
guaina
これ以上奥に行くことができないので、なにがどうなっているのか見た目では分かりません。副ダムのようなものがあり、下部には管が設置されていますが一体どういう構造なのでしょうか。
水路とスライドゲート
農業用のダムということもあり、導流部の先には水路がありスライドゲートがあります。
cancello a scorrimento
堤体下流面の真下にも何やら暗渠としてスライドゲートが格納されている箇所があります。
右岸の階段下より堤体下流面を見る
堤体の右岸よりには階段が設置されています。特に立ち入りを制限している様子もないため登ってみることにしました。
Vista a valle dalla sommità dell'argine
地元の方の散歩コースになっていそうなつくりですね。
Vista del bordo superiore dalla sponda destra.
何もないシンプルな天端です。フェンスもありません。強いて言えばコンクリートのボックスによって覆われた2級基準点があったぐらいです。
Vista del fronte a monte dell'argine e del serbatoio dalla riva destra.
小さな貯水池です。すぐにバックウォーターが見えています。もともと富栄池の水はかなりきれいな水だそうで、ダム愛好家ではない方のブログなどでよく紹介されているのを目にしますが、残念ながらこの日は濁っていました。
また、偶然ネットで検索していて見つけたのですが、何度かテレビ時代劇で富栄池がロケに使われたようです。改修前の貴重な富栄池を観ることができます。(一部確証が無いそうなので合っているかは分かりませんがご参考まで)
Vista a valle dalla cima
貯水池の規模に反してなかなか大きな導流部です。
Vista dello sfioratore dall'alto
側水路式の余水吐きだと思っていたのですが、あるべき越流堰がここにはありませんでした。
Vista a monte dell'argine dalla sponda destra
越流堰は橋の下にありました。…ということは側水路式ではなく越流堰式?
右岸の地山
ただ右岸はうろうろしたくても、地山が崩れておりフェンスが崩れた土砂や岩石を捕捉していました。今すぐにフェンスを越えて崩れてくることはないとは言えちょっと怖いですね。この記事を書く7年前のものですが今ではどうなっているのかちょっと気になります。
天端より余水吐や取水設備がを見る
なのでちょっと遠くから取水設備を見ます。アースダムによくある斜樋式の取水設備です。
Guardando a valle dalla cima
一日中曇り空でしたが夕方になりようやく晴れ間が見えてくるようになりました。黄金色の陽光が雲の隙間から照らし始めています。そして下流方向には富栄池が水を供給する田畑が広がります。
古くから南丹市八木地区の農業を支え、今後も支えていくであろう富栄池でした。
富栄池諸元
富栄池もダム便覧とため池データベースとで堤高が違っていました。ただ南丹市の南丹市防災会議条例に含まれている資料(PDF)にはダム便覧と同じ値が記載されており、どちらが正しいのか正直よく分かりません。
Posizione. | 京都府南丹市八木町氷所 |
Nome del fiume | 淀川水系古川 |
Obiettivo. | A (acqua di irrigazione) |
tipo | E(diga di terra) |
altezza della banca | 19.5m(ダム便覧) 14.3m(ため池データベース) |
Lunghezza del vertice | 161.4m |
volume degli argini | 82,000㎥ |
bacino di utenza | 1km2 |
area danneggiata dall'alluvione | 3 ha |
Capacità di stoccaggio totale | 180,000 m3 |
capacità di stoccaggio effettiva | 180,000 m3 |
operatore della diga | 氷所区 |
appaltatore principale | - |
anno di lancio | 1993. |
anno di completamento (di un progetto di costruzione) | 1997. |
nome di un lago arginato | - |
Altre strutture/osservazioni
専用駐車場はありませんが左岸に停められるスペースがあります。また、同じく左岸には東屋もあります。
Parcheggio | △ |
WC | × |
Parco (pubblico) | × |
Sala espositiva PR | × |
Pesca | × |
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