読み方 : タモクテキダム
別名 : ―
多目的ダムとは、広義には洪水防止、発電、工業、灌漑などの目的のうち、一つのダムで複数の目的を持つダムの事。狭義には昭和32年に施行された「特定多目的ダム法」により定義付けられたダムの事。
特定多目的ダム法における多目的ダムは「国土交通大臣が河川法第九条第一項の規定により自ら新築するダムで、これによる流水の貯留を利用して流水が発電、水道又は工業用水道の用(以下「特定用途」という。)に供されるものをいい、余水路、副ダムその他ダムと一体となつてその効用を全うする施設又は工作物(もつぱら特定用途に供されるものを除く。)を含むもの」として定義される。
多目的ダムには国土交通省が管理する特定多目的ダムと、各都道府県が管理する補助多目的ダムに大別される。この他、水資源機構法に基づく多目的ダムや、兼用工作物として複数の事業者(国土交通省や農林水産省、水資源機構、電源開発、その他電力会社)が共同で管理する多目的ダムも存在する。
なお、2009年11月現在、最も巨大な多目的ダムは徳山ダムである。
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