重力式コンクリートダム(じゅうりょくしきこんくりーとだむ)
汎用性が高く、あらゆる形状の河川や渓谷で建設可能のため、日本中で見られるダムのほとんどがこの形式です。堤体全体にかかる水圧をダムそのものの重量によって支えられるため、左右両岸の岩盤は強固なものでなければなりません。
アーチ式コンクリートダム(あーちしきこんくりーとだむ)
堤体をアーチ上にすることで、堤体全体にかかる水圧を左右両岸の岩盤に分散する構造を持ちます。そのため堤体は薄く建設することが可能です。基礎岩盤はV字谷に削られ、分散された水圧を吸収する役割を担います。
中空重力式ダム(ちゅうくうじゅうりょくしきだむ)
基本的な構造は重力式コンクリートダムと同じですが、堤体内部を空洞にすることで、材料を節約し建設コストを軽減することができます。
バットレスダム(ばっとれすだむ)
扶壁式ダムとも言われ、コンクリートの壁を支える方式のダムの事です。国内には6つしかなく、三滝ダムが国内で最後のバットレスダムです。
アースフィルダム(あーすふぃるだむ)
別名「アースダム」とも略されます。材料として土を用い、それを重ねて造られたダムの事を言います。比較的施工が容易な分、大規模なダムには適せず、貯水池などに造られる小規模ダムに適します。
中央遮水壁型ロックフィルダム(ちゅうおうしゃすいへきがたろっくふぃるだむ)
ロックフィルダムとはアースフィルダムのように土を材料とするのではなく、岩石を原料とするダムのことです。まず堤体中心部(コア)に粘土質の水を染み込ませない為の壁をつくり、更にその周りにフィルターとなる層をつくって、堤体表面に岩石を並べる三層構造で堤体を強固なものにしています。
表面遮水型ロックフィルダム(ひょうめんしゃすいがた ろっくふぃるだむ)
堤体に水が染み込まない様にダム湖側の堤体表面にアスファルトやコンクリートで覆ったダムの事です。
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