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「ダムの科学-知られざる超巨大建造物の秘密に迫る-」刊行へ

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2012年10月26日(金)

ここ最近「ダムの本」と言えばマニア向けの本が多く刊行されてきた。萩原雅紀氏の「ダム」「ダム2(ダムダム)」、宮島咲氏の「ダムマニア」「ダムカード大全集」などダムファンを代表する両氏がダムファンもしくはこれからダムファンになってくれるであろう人向けに刊行されてきたが、今回はダムの建設や運用・管理に携わってきた「ダムのプロ」による本となる。

その「ダムのプロ」とは、京都大学防災研究所の角哲也教授をリーダーとした一般社団法人ダム工学会 近畿・中部ワーキンググループによるものだ。

脱ダム宣言に始まるネガティブな視線に晒されがちなダムだが、そうではない部分・・・ダムの基本と歴史・最先端技術・運用管理・環境対策などを「ダムのプロ」の目線から解説されるようだ。これまでネガティブな意見しか聞かず、「ダム=悪」という短絡的思考しか持っていないような人こそ読んでもらいたい内容だろう。

なおこの本では、先述の萩原雅紀氏や宮島咲氏に加え、夜雀氏も起稿しているとのこと。ダムファン諸氏はもうすでに予約していると思うが、まだの人は今すぐ予約だ!

以下、出版社などからの情報を引用。

ISBN:978-4-7973-6201-5
サイズ:新書/フルカラー
ページ数:224
価格:1,000円 (税込)
出版日:2012/11/16
購入:Amazon

知られざる超巨大建造物の秘密に迫る

ダムは、洪水や水不足を軽減したり、再生可能な水力エネルギーを生みだしたりしています。本書では、わが国と世界のダムを取り上げながら、ダムの基本と歴史、最先端技術、運用管理、環境対策などを解説していきます。
わが国は山がちで雨が多いのが特徴です。降った雨はすぐ低い平野に流れ込み、海へ流れでてしまいます。このため大雨が降れば洪水に、雨が降らなければ水不足になります。これらを軽減するのがダムの大きな役割です。また、ダムは太陽の恵みである水の循環から、再生可能な水力エネルギーを生みだしています。本書では、日本と世界のダムを取り上げながら、ダムの基本と歴史、最先端技術、運用管理、環境対策などを解説しています。

■目次:
第1章 ダムとはなにか
第2章 ダムの歴史
第3章 ダムの基本と特徴
第4章 ダムの最先端技術
第5章 ダムの運用と維持管理
第6章 ダムと環境
第7章 新しいダムのかたち

著者詳細

一般社団法人 ダム工学会 近畿・中部ワーキンググループ

●リーダー
角 哲也(京都大学防災研究所)

●メンバー
石井秀紀(株式会社ニュージェック 水工・鉄構グループ)
石坂孝志(八千代エンジニヤリング株式会社 総合事業本部水工部)
柏柳正之(電源開発株式会社 技術開発部茅ヶ崎研究所)
金山明広(独立行政法人水資源機構 川上ダム建設所)
川崎秀明(山口大学理工学部)
河野広隆 (京都大学工学研究科)
岸田 潔(京都大学工学研究科)
岸田誠司(鹿島建設株式会社)
鈴木英也(中部電力株式会社 発電本部土木建築部)
関沢元治(独立行政法人水資源機構 関西支社)
武田 理(株式会社建設技術研究所 大阪本社ダム室)
多田隆司(関西電力株式会社 土木グループ)
中村甚一(元国土交通省近畿地方整備局河川部)
林 裕之(株式会社奥村組)
藤原宗一(株式会社大林組)
三浦 均(大成建設株式会社)
道奥康治(神戸大学工学研究科)
安田成夫(京都大学防災研究所)
山内 博(国土交通省 中部地方整備局河川部)
吉野内真二(清水建設株式会社)
(五十音順)

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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