読み方 : だむまいすたー
別名 : ―
英語 : dam meister
ダムマイスターとはダムの実態・役割・魅力などについて広く一般の人々に知ってもらうために一般財団法人日本ダム協会が任命する制度のこと。
申請をもとにダム協会内で審査が行われ、趣旨に照らし合わせ適当であると認められると任期(2年)を定めた上でダムマイスターとして任命される。原則として成人である必要がある。
また、ダムマイスターには「一般」「専門家」の区分があり、申請時に自ら区分を示す必要がある。
なお、ダムマイスターはボランティアとなりダム協会からの報酬は無報酬である。
どうしたらダムマイスター(一般)になれるのか
ダム協会の明確な審査基準は一般に公開されていないため不明だが、ダムに関する知識があるだけでなく、知識・魅力・役割などを世の中に広める能力や経験が求められる。これまでの他のダムマイスター(一般)の活動を見る限り、主に以下のような活動になると思われるが、数字的な実績も求められているとみられる。
- ウェブサイト・ブログ・SNS・同人誌などで見聞を深めたダムについての知識や情報を公開している
- ダム便覧に寄稿、写真提供などを積極的に行っている
- ダムに関したシステムを提供している
- ダムに関したシンポジウム・講演・トークショーに出演している
- ダムに関したイベントを開催している
神馬の場合の数値的資料は一部TwitterにUPしているのでご参考まで。
また、地道にダム活動をしていると、ダムマイスターであるかそうでないかに関わらず色んな方からオファーをいただくことがあるので、いただいたら積極的にそのオファーに乗って実績としてみてはどうだろうか。(ただしオファーの中身について吟味は必要である)
2020年6月1日現在、6期のダムマイスター37人中19人が一般、18人が専門家となっている。6期に新任された2名はどちらも一般だが、ここ最近は専門家が増える傾向にあるため、ぜひとも我こそはというダム愛好家の方には一般のダムマイスターに申請してなってもらいたいと思う。
なお、申請はいつでも受け付けており、申請書も下記からいつでもダウンロードできる。
ダムマイスターになることによるメリット
それほど大したメリットではないが、ダムマイスターになることによるメリットは以下の通りである。
- 名刺に「ダムマイスター」と書けたり、あちこちに「ダムマイスター」を名乗れる
- 月刊ダム日本が毎号送られてくる
- 協会が保有する書籍・資料が閲覧できる
- 研修会・見学会が開催されることがある(以前はよく開催されていたが、ここ最近は減少傾向にある)
- テレビやラジオや講演会への出演のオファーが来ることがある(指名制だったり挙手制だったり様々なので、出演したい場合はチャンスをうかがおう)
他に協会に対して要望があれば相談に乗るとのこと。
ダムマイスターになったらどうしたらよいか
基本はいつもどおりで良いが、ダムに関した活動を行っていない場合、次期更新の際の活動実績に何も書けなくなることになるため、何らかの活動は行っておくとよいだろう。
ダムマイスターへの誤解について
ダムマイスターであることで色々と誤解されることがあるため、自身の経験を踏まえて書きたいと思う。
ダムマイスターはダムのことをすべて知っている必要はない
ダムマイスターといっても「専門家」と「一般」に分類されており、特に「一般」においてはダムの魅力を広く伝えられる者、洪水調節に詳しい者、水力発電に詳しい者、写真撮影に秀でた者などさまざまである。
ましてや構造・建設・地質に至るまでダムに関わるすべての知識を持っている者は皆無である。
故にダムマイスターはダムのことをすべて知っている必要はない。(ただし、知っていることで活動の幅が広がり、ゆくゆくは実績につながるというメリットはある)
訪問基数だけではダムマイスターの認定基準とはならない
「数字的な実績を求められていると見られる」と記載したが、ダムの訪問基数やダムカードの所持枚数だけではダムマイスターの認定基準とはならない。それをレポートにしてウェブサイトやSNSで公開したり、ダム協会に写真を提供するなどしてはじめて実績として認められる。
ダムマイスターとダムアワードに関連性はない
ダムアワードのプレゼンターにダムマイスターが参加していることがあるが、ダムマイスターだからという理由でプレゼンターになっているわけでもその逆も違う。たまたまプレゼンターがダムマイスターだったというだけのことである。また、ダムマイスターが積極的に参加する必要もない。(ただし、参加することで実績になるというメリットはある)
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