バットレスダム
バットレスダムとは、扶壁式ダムとも言われ、コンクリートの壁を支える方式のダムの事。国内には6例しかなく、1937年(昭和12年)に完成した三滝ダム(鳥取県)が国内で最後のバットレスダムとなる。戦前はセメントが高価な資材であったため、セメントを多く必要とする重力式コンクリートダムに代わり、セメントの使用量を少なく抑えられるバットレスダムが注目され建設される事になるが、セメントが安価になってきた事や型枠に携わる技術者の確保が難しかった事、メンテナンスが容易でなくコストがかかる事、耐久性に問題があった事などから、次第に建設される事がなくなった。