ダムログ

そろそろカメラをフルサイズにしたい(Canon EOS 60Dから6D Mark IIへ)

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ちょくちょくダムの記事を上げ始めていますが、ちょっと休憩。今回はカメラについてです。どうもダムログの時間です。

いま現在私がメインで使っているカメラは2010年9月20日に購入したキヤノン EOS 60Dで、気がつけば7年落ち。個人的に物持ちは良いほうなのですが、さすがにダムでの撮影はハードを極め、1度落下させたこともありましたし、雨や雪に晒されたりして、グリップのラバーが剥がれてきたり、内蔵フラッシュも起動しなくなったり、バッテリーの消耗が激しくなったりと、あちこちくたびれてきています。

この写真ではわかりづらいですが、グリップのラバー部分はもっと剥がれます。

ストラップなんて汗で不潔になってるのか、首筋がかぶれるようになりましたし…。

バッテリーは消耗品なので買い換えればまだ現役で使えなくもありませんが、写真集まで出してる人間がAPS-Cのカメラを使っていることに少し負い目を感じるというのもあります。写真のクオリティは機材で担保されるべきじゃないことは百も承知で言いますが、それでもやはりそろそろ次へのステップを踏み出したい…そう、フルサイズ機の投入です。

で、2017年8月にキヤノンからEOS 6D Mark IIが発売されるのを知ります。

パンフレットももらってきたり、市場調査続けたり、値下がりを待ってみたり…。

発表があった時点で次のカメラはこれだと決めたようなものですが、ネット上では評判がいまいちよくありません。ですが、60Dを使ってきている私にとってはAPS-Cからフルサイズへの正常進化であり、機能も当然進化していることになるのです。

一応スペックの比較をしておきましょう。

6D MarkIIと60Dとの比較(撮像素子)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
撮像素子
高感度・高解像度大型単板CMOSセンサー
有効画素数
約2620万画素
約1800万画素
有効センサーサイズ
約35.9×24.0mm
(35mmフルサイズ)
約22.3×14.9mm
(APS-Cサイズ)
有効撮影画角
約1.0倍
約1.6倍
セルフクリーニングセンサーユニット
映像エンジン
DIGIC 7
DIGIC 4

いやもう一目瞭然ですね。

6D MarkIIと60Dとの比較(画像記録関係)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
記録媒体
SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)
SD/SDHC/SDXCメモリーカード
スロット数
1
記録画素数
[画素]
6240×4160(JPEG L/RAW)
4680×3120(M-RAW)
4160×2768(JPEG M)
3120×2080(JPEG S1/S-RAW)
2400×1600(JPEG S2)
5184×3456(JPEG L/RAW)
3888×2592(M-RAW)
3456×2304(JPEG M)
2592×1728(JPEG S1/S-RAW)
1920×1280(JPEG S2)
720×480(JPEG S3)
画像ファイル形式
JPEG、RAW(14bit、キヤノン独自)

スロット数が1つしかないなので「プロでは使えねーwww」とか言ってる人がいますが、そりゃまぁ2つあるに越したことはありません。ですが、私はこれまで60Dを使っていて不便を思ったことはありません。というかそれなら5Dや1D買えばいいじゃんって話です。

6D MarkIIと60Dとの比較(動画)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
記録サイズ/フレームレート
1920×1080(Full HD):59.94/50.00/29.97/25.00/23.98p、
1280×720(HD):59.94/50.00/29.97/25.00p
※タイムラプス動画撮影時:3840×2160(4K):29.97/25.00p、
1920×1080(FULL HD):29.97/25.00p
1920×1080(Full HD):30/25/24p、1280×720(HD):60/50p、640×480(SD):60/50p、クロップ640×480(SD):60/50p
ビットレート(ファイルサイズ)
[MOV]
4Kタイムラプス動画(29.97p/25.00p) :約500Mbps
Full HDタイムラプス動画(29.97p/25.00p):約90Mbps
[MP4]
Full HD(59.94p/50.00p)/IPB(標準) :約60Mbps
Full HD(29.97p/25.00p/23.98p)/IPB(標準):約30Mbps
Full HD(29.97p/25.00p)/IPB(軽量) :約12Mbps
HD(59.94p/50.00p)/IPB(標準) :約26Mbps
HD(29.97p/25.00p)/IPB(軽量) :約4Mbps
1920×1080:約330MB/分、1280×720:約330MB/分、640×480:約165MB/分、クロップ640×480:約165MB/分
フォーカス
ライブビュー撮影機能のフォーカスに準ずる
露出制御
動画撮影用プログラムAE(ISO感度・シャッター速度・絞り数値を自動設定)、マニュアル露出
ISO感度
動画撮影用プログラムAE:ISO感度を自動設定・手動設定、マニュアル露出時:手動設定
動画撮影用プログラムAE:ISO感度を自動設定、マニュアル露出時:手動設定
録音
内蔵ステレオマイク、外部ステレオマイクで対応
内蔵モノラルマイク、外部ステレオマイクで対応

動画は4K対応ではないため、ここでも叩かれることになる6D2。画質が高い動画をつくりたいなら別に6D2である必要はありませんが、私は60Dの画質でも満足していたので、フレームレートが上がるだけでも嬉しいのです。

6D MarkIIと60Dとの比較(ライブビュー)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
フォーカス
デュアルピクセルCMOS AF方式/(顔+追尾優先AF、スムーズゾーンAF、ライブ1点AF)、手動ピント合わせ(約5倍/10倍拡大確認可能)
クイックモード(位相差検出方式)、ライブモード、顔優先ライブモード(コントラスト検出方式)、手動ピント合わせ(5倍/10倍拡大確認可能)
測光方式
評価測光(315分割)、部分測光(ライブビュー画面の約6.3%)、スポット測光(ライブビュー画面の約2.7%)、中央部重点平均測光
撮像素子を用いた評価測光(静止画)/AFフレーム連動評価測光(動画)/中央部重点平均測光(動画)

動画撮影時にAFが追尾してくれる機能は嬉しいですね。ダム動画ではあまり役に立ちそうにありませんが、鉄道や子どもの運動会などの動画ではかなり役立ちそうです。

6D MarkIIと60Dとの比較(シャッター)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
シャッター速度
1/4000~30秒、バルブ(すべての撮影モードを合わせて)
1/8000~1/60秒、1/8000~30秒、バルブ(すべての撮影モードを合わせて)
同調シャッター速度
1/180秒
1/250秒

シャッター速度が60Dより遅いのは意外ですが、そこまでシビアな撮影はないから良いかな、と。

6D MarkIIと60Dとの比較(ドライブ)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
連続撮影速度
高速連続撮影:最高約6.5コマ/秒
低速連続撮影:最高約3.0コマ/秒
ソフト連続撮影:最高約3.0コマ/秒
最高約5.3コマ/秒
連続撮影可能枚数
※被写体やメモリーカードの銘柄、記録画質、ISO感度、ドライブモード、ピクチャースタイル、カスタム機能、(現像パラメーター)などの設定により異なる
JPEGラージ/ファイン:約110枚(約150枚)
RAW:約18枚(約21枚)
RAW+JPEGラージ/ファイン:約17枚(約19枚)
※ 当社試験基準SDカード(標準:8GB/高速:UHS-I対応 16GB)を使用し、当社試験基準(高速連続撮影、ISO100、ピクチャースタイル:スタンダード)で測定
※ ( )内の数値は、当社試験基準UHS-I対応、SDカード使用時の枚数
JPEG(ラージ/ファイン):約58枚、RAW:約16枚、RAW+JPEG(ラージ/ファイン):約7枚
※当社試験基準4GBカードを使用し、当社試験基準(ISO100、ピクチャースタイル:スタンダード設定時)で測定

こちらは正常進化ですね。

6D MarkIIと60Dとの比較(露出制御)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
測光分割数
63
ISO感度(推奨露光指数)
かんたん撮影ゾーン:ISO感度自動設定
P, Tv, Av, M, B:ISOオート、ISO100~40000手動設定(1/3、1段ステップ)、および L(ISO50相当)、H1(ISO51200相当)、H2(ISO102400相当)の感度拡張が可能
かんたん撮影ゾーン:ISO100~3200自動設定
応用撮影ゾーン:ISO100~6400任意設定(1/3段ステップ)、ISO100~6400自動設定、および「H」(ISO12800相当)の感度拡張が可能
多重露出撮影
多重枚数:2~9枚
多重露出制御:加算、加算平均

こちらも正常進化。

6D MarkIIと60Dとの比較(AF)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
測距点
45点
9点

言わずもがな。ただカバー範囲が狭いということで叩かれてますね。そこも個人的にはそんなに気にならないかなと。

6D MarkIIと60Dとの比較(ファインダー)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
視野率
上下左右とも約98%
上下左右とも約96%
倍率
約0.71倍(50mmレンズ・∞・-1m-1
約0.95倍(50mmレンズ・∞・-1m-1
アイポイント(接眼レンズ中心から)
約21mm
約22mm
フォーカシングスクリーン交換
固定式
交換式、Ef-A標準装備
フォーカシングスクリーン数
2種類

「視野率100%じゃないのかよwww」って叩かれてますが、60Dの私からすれば正常進化ですし、2%の差分は調整次第でなんとでもなります。

6D MarkIIと60Dとの比較(ストロボ)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
内蔵ストロボ
●オートポップアップ

ストロボが内蔵してないことに疑問を持つAPS-Cユーザーも要るようですが、あんなのほとんど使いませんしね。60Dでも滅多に起動することはありませんでした。

6D MarkIIと60Dとの比較(液晶モニター/再生機能)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
大きさ/方式
ワイド3.0型/TFT式カラー液晶モニター
ドット数
約104万ドット
ライブビュー

個人的に液晶モニターは反射を抑えるとか、機能向上を狙ってくれると嬉しかったのですが、コスト削減でそのままになったのかもしれません。あと、何と言ってもバリアングル。これがEOSシリーズのフルサイズで初めて導入されたという点は、6D2を選ぶ大きなポイントとなりました。

ダム撮影はフェンスとの戦いでもあります。何度となくバリアングルに助けられています。それに動画撮影もバリアングルの方が何かと便利です。

6D MarkIIと60Dとの比較(I/F)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
インターフェイス
映像/音声出力・デジタル端子(USB2.0)
映像/音声出力・デジタル端子
HDMI出力端子
●(タイプC)
VIDEO出力形式
NTSC/PAL選択可
拡張システム端子

USB2.0になったのはうれしいですが、カードリーダーからいつも転送してるので特に問題ないかもw まぁ、カードリーダーが死んだ時は良いかもしれません。

6D MarkIIと60Dとの比較(無線LAN)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
Wi-Fi機能
準拠規格
IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n
伝送方式
DS-SS変調方式(IEEE 802.11b)
OFDM変調方式(IEEE 802.11g/n)
通信距離
約15m
※ スマートフォン、タブレットと通信時
※ 送受信アンテナ間に障害物、遮蔽物がなく、他の機器との電波干渉がない場合
送信周波数(中心周波数)
周波数:2412~2462MHz、チャンネル:1~11ch
接続方法
インフラストラクチャーモード、カメラアクセスポイントモード
※ Wi-Fi Protected Setup対応
セキュリティー
認証方式:オープン、共有キー、WPA/WPA2-PSK 暗号化:WEP、TKIP、AES
NFC
Bluetooth
(Bluetooth low energy technology)

比較も何もって話ですが、Wi-FiとBluetoothが標準搭載なのも、6D2を選んだ理由のうちの一つだったりします。60Dの時はEye-Fiを使うこともありましたが、いまいち使いづらくて結局使わなくなりましたし。

6D MarkIIと60Dとの比較(その他)

EOS 6D MarkⅡEOS 60D
外観色
ブラック
大きさ
約144.0(幅)×110.5(高さ)×74.8(奥行)mm(CIPA準拠)
144.5(幅)×105.8(高さ)×78.6(奥行)mm (CIPA基準)
質量
約685g(本体のみ)
約765g(バッテリー、メモリーカードを含む)
約675g(本体のみ)
約755g(CIPAガイドラインによる)

サイズは若干大きく、重量も若干増えていますが、フルサイズでこのサイズはありがたいです。5Dや1Dのような重厚感はないかもしれませんが、私が求めているのはそこじゃないですし。

という訳で、もうそろそろこちらに移行しようと思っています。秋のダム巡りに間に合うかな(笑)

ちなみにレンズや外部フラッシュはキャッシュバックキャンペーン狙いで、このあたりを検討しています。せっかくのフルサイズなのでレンズはちょっと奮発してキヤノン純正、それもLレンズです。60Dの時はタムロンやシグマのサードパーティ使って慣れていたので、若干の不安はありますが、純正ということで安心できるかなと。

問題は値段かな。初代6Dよりも初値が高い。原材料費の高騰の煽りを受けているんだと思いますが、もう少し安くならないかなー。

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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