所在地:静岡県御殿場市水土野地先
取材日:2010/07/08
東側より堤体を望む
東富士ダムは富士サファリパークの近くにあり、実際にサファリパークに行った後に立ち寄りました。実は数年前にもサファリパークには来ており、その時も東富士ダムに行く予定だったのですが、カーナビでうまく見つけられず、結局断念したダムでもあります。それがやっと訪れる事ができました。
北側より堤体・ダム湖を望む
話には聞いていましたが、東富士ダムは謎多きダムで、まず二重の金網フェンスで堤体にお近づきになれません。何とか坂道をよじ登って撮影しました。
東富士ダムは一般的なダムと違って、ダム湖の周囲全体が堤体になっており、さらにアスファルトフェイシングフィルダムというアスファルトで遮水された堤体が特徴の珍しいダムです。
型式といい、フェンスで邪魔されるといい、渥美半島の万場調整池を思い起こさずにはいられません。
北側より堤体・ダム湖を望む
堤頂長は1,597.5m!日本国内で第2位の長さを誇ります。アスファルトフェイシングフィルダムとしては国内で一番の長さです。2006年に耐震補強がなされ、阪神大震災クラスの大地震が来て堤体が変形してもアスファルトの遮水壁には被害が無いようになっているそうです。
北側より堤体・ダム湖を望む
それにしても今にも降り出しそうな曇天で、写真自体が暗くてスミマセン。天気が良ければここから富士山もバッチリ拝めるようです。お昼間は晴れていたのですが、訪れた夕方近くはご覧の有様で、東富士ダムと堤体のツーショットを狙って行ったのに残念至極。まぁ、仕方がありませんね。
北側より堤体・ダム湖を望む
そして単調な写真が続きます。こうして見ると普通の池にしか見えませんが、立派なダムです。
北側より取水塔を望む
北側から南側を望むと、取水塔が対岸に見えます。しかし遠すぎて厳しいです。
北側より堤体(西側)を望む
ここだけ何故か窪んでいます。ダム湖の周囲を囲った堤体自体は真四角のように見えて、実は「凸」のてっぺんを富士山に向けたような格好です。良く戦略や戦術を考える時(ブリーフィングって言うんでしたっけ?)に「凸」の形の駒を地図上に乗せるシーンを映画やアニメなんかで目にしますが、東富士ダムの近くに陸上自衛隊の演習場が近くにあるからそんな形にした・・・はずは無いですよね?
北側より堤体(西側)を望む
なぜかここだけ色が白くなっています。奥に青いバルブのようなものが見えますから、構造上においてここだけアスファルトではないのかもしれません。
北側より堤体(東側)を望む
東側の堤体だけが一番堤体っぽく見えます。
東側より堤体を望む
ほらね。こちらから見るとアースダムのように見えますね。
ダム諸元
河川名 | 酒匂川水系抜川 |
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目的 | 灌漑用水 |
型式 | アスファルトフェイシングフィルダム |
堤高 | 22m |
堤頂長 | 1597.5m |
堤体積 | 757,000m3 |
流域面積 | ―km2 |
湛水面積 | 14ha |
総貯水容量 | 1,269,000m3 |
有効貯水容量 | 1,250,000m3 |
ダム事業者 | 静岡県 |
本体施工者 | 西松建設・大成建設 |
着手年 | ― |
竣工年 | 1972年 |
その他の設備/所感
北側の堤体まで車で行こうと思えば行けますが、車高や馬力の低い車は東側に停めて歩いた方が無難です。あと、カーナビがあっても堤体を見つけづらいです。堤体が見えるまでは不安で仕方がないです。また、当然ですが釣りはできません。フェンスを乗り越えたら犯罪ですからね。
駐車場 | × |
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トイレ | × |
公園 | × |
PR展示館 | × |
釣り | × |
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