ダム入門ダム用語ハ行

ハイドログラフ

平成30年7月豪雨における日吉ダムの洪水調節効果ダム入門
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読み方 : ハイドログラフ
別名 : ―
英語 : hydrograph

ハイドログラフとは、ダムや河川に流入する水の量や水位の変化を時間の経過とともに表したグラフを示す。横軸に時間、縦軸に流量や水位を示すグラフとなる。

このグラフを作成することによって、洪水時の時間的な流れや、利水のための貯水量の水位の変化などを、数値として見ることができる。

平成30年7月豪雨における日吉ダムの洪水調節効果(引用元:日吉ダム管理所)
平成30年7月豪雨における日吉ダムの洪水調節効果(引用元:日吉ダム管理所)

上図は平成30年7月の豪雨時に行われた日吉ダムの洪水調節を表したグラフである。なお、上の「日吉ダム流域平均雨量」のグラフは「ハイエトグラフ」と言い、下の「日吉ダム洪水調節実績図」が「ハイドログラフ」となる。

この日吉ダムのハイドログラフからは以下のように洪水調節を行っていることが読み取れる。なお、上図グラフは速報値のため誤差が生じる場合もある。

  1. 7/5の深夜まではダム湖に流れ込む水の量(流入量、青の線)とダムから放流する水の量(全放流量、赤の線)を同じにして水位を維持しつつ、予測される洪水のために貯水量を空けておく
  2. 7/5早朝から放流を開始しつつ、ダム湖に流れ込む水を貯留(当然その間に水位はみるみる上昇)
  3. 7/6 0時頃最大流入量を記録。その間も放流量は維持しつつ、さらに貯留し続ける(ダムがなければそのまま1,258.08m3/sの水が下流に押し寄せることになる)
  4. 7/6未明から早朝にかけて、ダム湖の水位が洪水時最高水位に到達
  5. 7/6 3:10頃に異常洪水時防災操作(ただし書き操作)を実施すると通知したが、実際にはすぐには開始せず(意地でも避難する時間を稼ごうとしていたことが読み取れる)
  6. 7/6 4:05頃から異常洪水時防災操作を実施
  7. 7/6 16:00頃に最大放流量に達する。この間約16時間分の避難できる時間を確保
  8. 7/7未明からは一定量を保って放流(後期放流)

このようにハイドログラフから洪水と戦うダムの様子が読み取れる。

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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