ダムログ

ダム巡り~ゴールデンウィーク2018~

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2018年のゴールデンウィーク後半戦は息子と奥利根ダム群に行くことにしました。しかも決めたのはゴールデンウィーク直前。

いい宿はほぼ満室状態でしたが、格安のロッジが苗場にあったのと、しかもすぐに使わなければならないドコモのdポイントが4000ポイントもあったので、それを使ってさらにお安く予約が出来ました。

佐久発電所のサージタンク

群馬県に入り駒寄のスマートICを下りて、早々に見学したのは、渋川にある佐久発電所のサージタンク。桜の名所だそうで、水圧鉄管の両サイドやサージタンク周辺には桜の木がたくさん植えられていました。桜の時期に来ていたらさぞかし綺麗だったんでしょうね。

真壁ダム

次に訪れたのは真壁ダム。先ほどのサージタンクのすぐ近くにあり、佐久発電所の調整池を担っているダムです。写真はその余水吐の様子です。堤高は26.1mとそれほど高くないのですが、堤頂長が535.6mと長く端から端まで歩くといい運動になります。

相俣ダム

真壁ダムを見学後、移動時間を稼ぐために関越道の赤城ICから月夜野ICまで移動して相俣ダムへ。その前に朝ごはんを食べようと赤城高原SAに立ち寄りましたが、あまりの混雑ぶりに相俣ダム近くのローソンで朝ごはんしました。それにしても実に13年ぶりの訪問です。

赤三調整池

落石がものすごく多くて、土砂崩れでもあったらどうしようかと思いましたが、それよりも草木が生い茂って堤体がほとんど見られず残念。

この時トイレに行きたくなって、こんな山の中でどうしようかと思いましたが、すぐ近くに登山者用のトイレがあって助かりました。トイレットペーパーが無い代わりにボックスティッシュが置いてあって、これも助かったと思ったものの、2枚しか入っていないことに軽く焦りましたが。

小森ダム

こちらも久しぶりの小森ダム。前回訪問した時は左岸に行けることを知らず、右岸から見学しましたが、左岸から見られてよかったです。ちなみにこの時、雨が降ったり止んだりしましたが、晴れ間も覗く感じだったのでその合間を縫って撮影しています。

藤原ダム

藤原ダムではすっかり曇ってしまいました。

噂には聞いてたホロージェットバルブ見学用ののぞき穴は、ほんと良いアイデアだと思います。色んなダムで一眼レフカメラが入るような穴を作っていただきたいですね(笑)

このあと猿に遭遇して、息子が喜んでました。ダムを巡っていると色んな動物に出くわすこともあるので、子どもにとっては嬉しいんじゃないでしょうか。ただ猿もそうですが、熊などの危険な動物もいるので注意が必要ですが。

あと、管理所に行ってダムカードをもらって車に戻った際に、車のリアガラスに貼ったマニアパレルさんの「ダムを巡ってます」ステッカー一式を見た方が、「こんなステッカーがあるんですね!写真撮っても良いですか!?」と言われる事案が発生(笑) こういう出会いもダム巡りならではですね。

須田貝ダム

次は須田貝ダムです。13年前に来た時は併設するTEPCO館も見学したのですが、東日本大震災から始まる福島第一原発事故の影響からか、東京電力さんはこうした展示施設のほとんどを閉館。須田貝ダムのTEPCO館も閉鎖となってしまいました。ダムも相変わらず見学ポイントが少ないのですが、放流してたのは良かったです。

矢木沢ダム

次は矢木沢ダムです。Instagramで「みんな来ないの?」と言ってるのは、この日の翌週が毎年恒例の点検放流の日だったからです。さすがに通常の土日にここまで来るのが難しいので、ゴールデンウィークに来たわけですが、点検放流がゴールデンウィークだと個人的にはすごくうれしいですね。

矢木沢ダムから本格的な雨降りとなってしまいました。

奈良俣ダム

矢木沢ダムは傘をさしながら(子どもは雨ガッパを着込んで)見学し、奈良俣ダムに着いても雨が降り続けるので、とりあえず先にお昼ご飯にしました。で、定番のダムカレー

お昼ご飯を食べても雨が止まず、傘をさしながら撮影していましたが、雨と猛烈な寒さでモチベーションはだだ下がり。みぞれっぽいのも降る始末。ちなみに13年前に来たときも雨でした。山だから仕方がないとはいえ、遠方から来て雨なのはつらいですね。

三国川ダム

みなかみ町を後にして、関越トンネルを抜けて三国川ダムへ移動します。なんとこちらは晴れ!しかも融雪放流をしていて、奈良俣ダムでのテンションを取り戻す勢いでした。それにしても南魚沼は米どころとあって田んぼが広がるいいところですね。

晩ごはんはへぎそば

1日目のダム巡りはこれにて終了。宿は夕食なしのプランなので、事前にどこかで食べることにしましたが、有名ファミレスを指定する我が息子。ここまで来てさすがにそれはないと、宿のある苗場を目指し国道17号線を南下していると、やたらと「へぎそば」と書かれた看板を見かけ、よくわからないものの有名なんだろうということで晩ごはんにしようと即決。

「へぎそば」とはwikipediaによれば、

へぎそばとは、新潟県魚沼地方発祥の、つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使った蕎麦をヘギといわれる器に盛り付けた切り蕎麦。

だそうで、コシがあってのど越しがつるっとしているのが特徴なんだそうです。ラーメンは硬麺、パスタはアルデンテを好む私にとって「へぎそば」はたいへん美味しうございました。

八ッ場ダム夜景

晩ごはんのへぎそばを食した後に、苗場の宿に到着し、チェックインも早々に工事中の八ッ場ダムの夜景を観に来ました。寒かったですが来た甲斐がありました。

ただ、宿から1時間半も距離があり、また1時間半の距離を戻るのは普通の人には理解されないかもしれませんね。でもそれでもこれを観に来る価値はあると思います。だって、建設中のこの姿は今だけなんですから。

ちなみに宿のお風呂は22時まで…この日は風呂も入らずに寝るのでした。

宿「ロッヂ丘」の部屋はこんな感じ↓。

予約はdマーケット経由で行いました。宿泊代金は素泊まり大人1名・小学生1名で合計7,776円 (消費税・サービス料込み)とこれだけでもお安いのですが、貯まった期間・用途限定のdポイント3,820Pを全部使って3,956円。

宿の朝ごはん

素泊まりプランなのでご飯は付かないのですが、オプションでチェックイン時に1,100円支払えば朝食が付けられます。子ども用の朝ごはんはないらしいので、息子は私の分を取り分けて食べさせました。

猿ヶ京温泉 仁田屋旅館さん

夜はお風呂に入れなかったので、


とツイートしたところ、ダムマニアの宮島さんから


とご紹介いただいたので、猿ヶ京温泉の「仁田屋旅館」さんに立ち寄らせていただきました。

実にいいお湯でした。日帰り入浴は大人600円、朝8時から入れるのがうれしいですね。相俣ダムのダムカードを見せたりすると割引になったり、春の試験放流の時は専用プランが販売されたりするので、詳しくは宿のホームページや、女将さんのツイートを参考にすると良いかも!?

八ッ場ダムの見学会「ぷらっと八ッ場」

現在絶賛建設中の八ッ場ダム。様々な見学会があるのですが、中でも予約なしにサッと見学できるのが「ぷらっと八ッ場」というプラン。午前中は10時の回と11時の回があったのですが、ゴールデンウィークということもあり思ってた以上の参加者の数でした。10時には間に合わなかったので11時の回に参加したのですが、何と3班に分かれることになったのです。

Instagramでのコメントのとおり、事前に工場で作ってきた監査廊を現場で組む工事をしているため、コンクリートをクレーンで運んで打設してというような派手な動きではありませんが、それでもこんなに気軽に工事現場を見学できるなんて、たいへん素晴らしい取り組みだと思います。その裏には、前政権によって大混乱せしめた脱ダムの流れによるものだと思いますが、その説明にページを割くのは勿体無いので割愛します。とにかく出来ることなら何度も見てみたい見学会でした。

八ッ場ダムカレー

ぷらっと八ッ場の見学会を終えて道の駅八ッ場ふるさと館へ。ここでの目的はダムカレー。甘口もあったので息子も喜んでました。それにしても道の駅の混雑っぷりはすごかったです。誰ですかね?ダムを造ると人がいなくなるって言ってた人は??

お昼のやんば見放台

夜の「やんば見放台」は全然人がいなくて、時々聴こえる猿の鳴き声にビクッとするぐらいだったのですが、昼間は打って変わって人・人・人。それだけ注目度の高さが伺えます。

中之条ダム

八ッ場ダムはずっと観ていたいのですが、せっかくなので他のダムも観ておきたいということでやって来ました中之条ダム。写真では何度も観たことがあるのですが、思った以上に人がいて驚きました。

四万川ダム

続く中之条ダムの上流にある四万川ダム。ここも人がすごく多かったです。美しいコバルトブルーをしたダム湖の色は「四万ブルー」と名付けられ、それを観に来る観光客が多かったようです。また若い女性グループやカップルが多いこと多いこと。

こんな中↓でダム愛好家のおっさんがパシャパシャと普通の人には理解できない天端の選択取水設備などの建屋を撮ってるんですから、もう奇異の眼差しを感じざるを得ない。

品木ダム

次は一度観たかった品木ダム。しかし四万川ダムから向かう際に通る県道55号や国道292号線の狭隘区間が全然「日本ロマンチック街道」を感じさせないほどキツイワインディングだったのには驚きました。そして、八ッ場ダム・中之条ダム・四万川ダムと比べて訪れる人も少なく、ひっそりとした品木ダム。

品木ダムは強酸性の河川を中和するのが目的という国内では珍しいダムなので、ぜひ見学してみてください。

大津ダム

そして、この度の最後を締めくくるダムは八ッ場ダムの上流に位置する東京電力の大津ダム。ローリングゲートで堤体は石張りという実に古風なダムです。この旅を締めくくるには最高のダムだったと思います。

久々の長距離ダム巡りでしたが、また行きたいものです。

まったくの余談ですが、今回の旅のメインは群馬県でしたので、ほとんどm.o.v.eの曲をかけて楽しんでました。これをBGMに群馬の峠道を走ると気分はもうツートンの車に乗った豆腐屋の息子さん。

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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