愛知県のダム

1241-前山ダム(まえやまだむ)

3.0
1241-前山ダム(まえやまだむ)愛知県のダム
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取材日:2014/2/8(土)

この日は仲の良いダム愛好家のみんなで常滑にある「かねふくめんたいパーク」に行こうということで、そのついで(?)に立ち寄ったのが前山ダムでした。前山ダムは元々は県営かんがい排水事業を行っていた愛知県から事業を継承し、現在は水資源機構が管理する愛知用水の調整池となります。堤体はアースダムとなります。

堤体下流面を見る

この日の前日は大雪で本来なら京都からも愛好家仲間が来る予定だったのですが、ノーマルタイヤということで来れなくなってしまいました。前山ダムもご覧のとおりの雪景色。

堤体下流面を見る
堤体下流面を見る

謎の設備

河川維持用の放流バルブ室でしょうか。

謎の設備
謎の設備

導流部

謎の設備の前から導流部を見ています。堤高が18.4mとそれほど高くないため、なだらかな導流部です。

導流部
導流部

左岸・天端近くの駐車場

前山ダムには駐車場が左岸に2ヶ所、右岸に1ヶ所ありますのでダム愛好家が大勢で来ても対応可能です(笑)

手前にあるのは地元の小学生による標語ですが周辺道路に多数設置されていました。地元の子どもたち(というか愛知県の子どもたち)には知多半島における水の大切さや愛知用水プロジェクトのすごさは学校で叩き込まれますから、きっと十分に理解していることでしょう。

ちなみに奥に見える建物は愛知用水の下流管理所になります。

左岸・天端近くの駐車場
左岸・天端近くの駐車場

左岸駐車場より堤体上流面を見る

駐車場から堤体へは少し距離がありますが歩いて移動します。ですが下の写真に見える道路は立ち入りができないため手前の市道を歩く必要があります。しかも歩道がないためちょっと注意が必要です。

左岸駐車場より堤体上流面を見る
左岸駐車場より堤体上流面を見る

洪水吐

洪水吐はアースダムやロックフィルダムにありがちな側水路式となっています。貯水池側にスルースゲートが1門ありますが、越流堰の堰頂よりも低い位置にゲートがあるため常用洪水吐のような役割を担っているように見受けられます。越流堰の右側にある穴がゲートからの放流口でしょう。他のアースダムではあまり見ない構造で興味深いですが、なかなか情報が少ないのが悩みどころ。

洪水吐
洪水吐

左岸より堤体上流面を見る

法面はコンクリート枠工+中詰工によって保護されていますが、中詰工の部分が冷えやすいのかそこだけ雪が残って格子状の模様になっていました。

左岸より堤体上流面を見る
左岸より堤体上流面を見る

現地看板

前山ダムの説明看板です。地元では「前山池」の名称の方が通じやすいためかその名称が用いられています。この図を見て分かる通り、貯水池の上流には愛知用水の幹線水路が流れており、前山ダムの取水塔で取水された水は導水路を通って幹線水路に供給されます。

現地看板
現地看板

左岸より天端を見る

天端は徒歩のみ通行が可能です。

左岸より天端を見る
左岸より天端を見る

左岸より堤体下流面を見る

さすが水資源機構管理のアースダム。きれいな下流面です。前山ダムから流れた水は前山川として流れていますが、下流の海から数百メートルの地点で矢田川と合流します。矢田川と聞くと名古屋市内を流れる庄内川の支流を思い出しますが同名の異なる河川です。

左岸より堤体下流面を見る
左岸より堤体下流面を見る

右岸より堤体下流面を見る

なぜか下流側にはフェンスがありませんが、おかげでちょっと乗り出して観ることができます。

右岸より堤体下流面を見る
右岸より堤体下流面を見る

展望・交流広場への道

右岸は小高い丘になっており展望広場という名称になっています。またその丘から上流に行くと交流広場という広場があります。展望広場といっても眺望は良くないらしく、結局この日はそこまで行きませんでした。

展望・交流広場への道
展望・交流広場への道

右岸より堤体上流面を見る

堤体の右岸側はカーブを描くようにして造られています。鉄塔の下に見える白い建物は取水塔で、ここで取水された水が上流にある愛知用水に補給されます。

右岸より堤体上流面を見る
右岸より堤体上流面を見る

右岸より貯水池を見る

そんなに広くない貯水池ですが水鳥が羽を休めていました。広くないと言っても前山ダムは受益面積1,103ha、有効貯水容量972,000㎥、堤高18.4mで知多半島の農業用ため池では各ランキングですべて1位を獲得しており、知多半島最大の農業用ため池と言われています。(参考:愛知県知多農林水産事務所ため池ランキング

ちなみに佐布里ダム(佐布里池)が1位では?と思われた方もいるかもしれませんが佐布里ダムは工業用水です。

右岸より貯水池を見る
右岸より貯水池を見る

公園が整備されて常滑市民の憩いの場となっており、愛知用水下流部にあって知多半島における農業用水の要でもある前山ダムでした。

前山ダム諸元

所在地愛知県常滑市金山町
河川名矢田川水系前山川
目的A(かんがい用水)
型式E(アースダム)
堤高18.4m
堤頂長244m
堤体積136,000㎥
流域面積2.1km2
湛水面積19ha
総貯水容量985,000㎥
有効貯水容量972,000㎥
ダム事業者愛知県→水資源機構
本体施工者清水建設
着手年1977年
竣工年1990年
ダム湖名前山池(まえやまいけ)

その他設備/所感

駐車場は左岸に2ヶ所と右岸にも1ヶ所あり、トイレは左右両岸の公園内に設置されています。

駐車場
トイレ
公園
PR展示館×
釣り×

前山ダム周辺の地図

前山ダム周辺の天気

前山ダムに近いと思われる宿泊施設

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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