長野県では2023年11月30日(木)まで「ぐるーっと信州ダムめぐりダムスタンプラリー2023」が開催されています。スタンプを集めると、限定のオリジナルダムデザイン缶バッジやオリジナルダムカードホルダー、長野県企業局オリジナルキャラクター「水望メグ」デザインのオリジナルタオルをプレゼントするという企画です。
ここまではダム愛好家向けの企画内容ですが、一般の方にも参加しやすいようハードルを下げて3箇所以上のダムを巡るだけで信州のブランド和牛「りんご和牛信州牛ステーキ肉」が当たるWチャンス賞も用意されています。ダム愛好家だけでなくダムを広く知ってもらう意味でもこういうことってとても大切ですよね。
ただ、ぼく自身、コンプリートするのに下調べしていなかったことや、その他色々あって合計3日間もかかってしまいました。攻略法というにはおこがましいし大げさすぎますが、下調べの一環としてこの記事を活用していただけたら幸いです。
2023.8.9(スタンプラリー1日目)
前日は『くろよん60周年限定特別企画「黒部ダム見学会」』に参加して大町市内のホテルで一泊し、この日は高瀬ダムまで行く予定だったのですが、天候が微妙だったので急遽「ぐるーっと信州ダムめぐりダムスタンプラリー2023」に参戦することにしました。
1.奥裾花ダム
まずは大町市から一番近い奥裾花ダムへとやってきました。が、初っ端から失敗。スタンプはここではなく下流の裾花ダムで押すことになっていました(笑)
ですが奥裾花ダムは未訪問だったこともあり、せっかくなのであちこち見て回りました。
スタンプを押すのがここではないのは、スマートフォンを利用するデジタルスタンプラリーなので、電波がとても微弱なのと山奥で通行止が頻繁にあるからという理由なんだと思います。
2.裾花ダム
続いて裾花ダムへやってきました。ここの管理所前にPOPスタンド式のQRコードが設置されており、奥裾花ダム・裾花ダム・湯の瀬ダムの3つのスタンプをまとめて獲得することが出来ます。恐らく時間外にはPOPは片付けられてしまうものと思います。
裾花ダムは実に19年ぶりの訪問でした。天端は拡幅工事の真っ最中で立入禁止でしたが、19年前にはなかった展望台が右岸に設置され、堤体下流面を堪能することができます。
3.湯の瀬ダム
19年前に裾花ダムを訪問した時には、すぐ下流の湯の瀬ダムの存在に気づかずスルーしていましたので、今回はせっかくなので訪問しました。湯の瀬ダムは裾花発電所の逆調整池として建設されたダムですが、現在ダム式発電所の「湯の瀬いとおしき発電所」が建設中です。
発電所名は公募で決められたようですが、発電所の近隣集落である芋井(いもい)・戸隠(とがくし)・小田切(おたぎり)・柵(しがらみ)・鬼無里(きなさ)の頭文字を取って名付けられたんだとか。「いとおしいふるさと」という意味も掛かっていてなかなか良いネーミングだなと思いました。
4.豊丘ダム
続いて豊丘ダムへ。堤体下流面へと続く車道は採石場の脇を通るのですが砂利道な上に、かなりの水たまりがあり、まるで大森川ダムへと通じる林道のようでした。やっと辿り着いたと思ったらご覧の眺望(笑)
豊丘ダムは天端から須坂市が見え、さらに信濃川の向こうには長野市が見えます。夜景スポットかと思いましたが、SNSで見る限りは夜景を見に来る人は少なそうです。市街地まで距離があるからかもしれません。豊丘ダムはライトアップイベントが度々行われていたようですが最近はどうなんでしょう?
スタンプは蔵のまち観光交流センターでもらいます。豊丘ダム現地も訪問したらダムカードも頂いておきましょう。ちなみに裾花ダムの後に来るなら、位置的には観光交流センターが豊丘ダムの手前になるため先に観光交流センターを訪れた方が良いと思います。ただその場合は現地写真が必要なダムカードがもらえないため、往復30~40分程度の移動時間を考慮する必要があります。なお、スタンプは建物内にあるため、営業時間外は押せなくなるので注意が必要です。
5.菅平ダム
蔵のまち観光交流センターから国道406号を南下してやってきたのは菅平ダムです。途中、国道は激坂&連続急カーブでなかなかテクニカルコースだったのには驚きました。また、初めて真夏の菅平高原を通りましたがまさかラグビーの聖地だとは知らず、夏合宿に訪れるラガーマンがたくさんいて渋滞まで起こっていたので、ここでも少し時間をロスしてしまいました。
スタンプは管理所の玄関、風除室のガラス窓に掲示されていますので、恐らく時間外でも押せると思います。ちなみに菅平ダムは国道沿いに駐車スペースがないため、天端を渡って管理所近くの駐車場に止めさせてもらいましょう。
せっかくなので菅平ダムをしっかりと見学しておきました。
6.湯川ダム
徐々に時間がなくなってきたため湯川ダム現地訪問はスルーしました。ごめんなさい。スタンプは「エコールみよた」でいただきます。玄関入ってすぐ左手に事務所がありますので、そこにQRコードのスタンドがあります。スタッフが見えなかったのでスタンプだけ押しましたが、湯川ダムカードもここでいただけるようです。スタンプは建物内にあるため時間外は押せません。
7.横川ダム
かやぶきの館は17時までの営業でしたが3分前ギリギリに到着しました。
中に入ってもどこにQRコードがあるのか分からず、館内のスタッフの方に聞きましたがアルバイトだったのか全然要領を得ず、時間も迫っててあたふたしてると別のスタッフの方に教えていただいて何とかなりました💦
入口入って右奥のテーブルの上にPOPやQRコードやダムカード・発電所カードがあります。建物内なので時間外は押せないため注意が必要です。
横川ダムは2020年に訪問していますが、その時は横川蛇石発電所がまだ工事中で下流に立ち入ることが出来ませんでした。17時を過ぎていてもうこれ以外のスタンプは取得できないだろうということで、せっかくなので横川ダムを少し見学していくことにしました。
改修された下流は広場になっています。発電所もガラス越しに内部が見えて、スイッチを押すと内部の照明がついてプロジェクターによる映像が投影されるなど、なかなか凝ったつくりになっていました。
さて晩ご飯を食べて帰ろうかな、と帰路につき始めますが、ふと高遠ダムは高遠さくらホテルでもスタンプが押せることを思い出します。しかも時間は22時まで。そして確か高遠さくらホテルではダムカレーもいただけるはず…ということで移動しながら助手席の息子に高遠さくらホテルでの飲食の情報を調べさせますが、そこで衝撃の事実が発覚。
なんとこの日の高遠さくらホテルは全館休館日だったのです。タイミングの悪さに自分でも驚きますが、スマホを持たせた助手席の高校生は便利ですね。おかげで無駄足を踏まずに済みました。結局この日はそのまままっすぐ家に帰ることにしました。
この日の移動ルートはこんな感じ。奥裾花ダムや豊丘ダムに立ち寄らなければ、もう少し時間的な効率を良くすることが出来たと思います。
1日目でゲットしたスタンプは下のスクショのとおりです。15基中7基と約半分を押すことが出来ました。
2023.8.14(スタンプラリー2日目)
1日では回りきれなかったスタンプラリーも、2日目をいつにするか悩んでいましたが、その日はすぐにやってきました。ちょうど岐阜で仕事があったため午前中に仕事を終え、午後から長野に向かうことにしました。
8.松川ダム
この日最初のダムは松川ダム。久しぶりの訪問でした。管理所玄関ドアにQRコードがありますので、恐らく時間外でもスタンプの取得は可能だと思います。こちらでは片桐ダムも同時にゲットできます。ちなみに松川ダムは19年ぶりの訪問だったようです。
久しぶりなので堤体を見学していきました。
9.片桐ダム
今回も例によって時間短縮するため片桐ダムはスルーしました。数年前に訪問していますが、後ろ髪引かれつつ次のダムを目指します。
10.小渋ダム
続いて小渋ダムにやってきました。長野県企業局主催のイベントですが、ちゃんと国土交通省のダムがスタンプラリーに入っているのがまた良いですね。なお、小渋ダムのQRコードはインフォメーションセンター内にありますので、時間外に押すことは出来ないと思います。
せっかくなので小渋ダムを軽く見学していきます。
小渋ダムはやはりここから見るのが一番素晴らしいと思います。Twitterのフォロワーさんに言われて気が付きましたが、いつも乳白色に濁っているダム湖も、珍しくこの日はとても深い緑色をしていました。
11.美和ダム
小渋ダムから分杭峠経由で美和ダムにやってきました。美和ダムのQRコードは管理所の玄関入って奥にあるため時間外の取得はできないと思います。
あまり時間もないので美和ダムはサクッと見ていきます。
12.高遠ダム
美和ダムの次は高遠ダムへ。すぐ近くなのでありがたいですね。高遠ダムのQRコードはPOPスタンドがダムカードや発電所カード、あと今なら水望メグカードが設置してある机の上にあります。時間外だと撤去されるようですが、よく見ると窓ガラスにも掲示されていますので、時間外でも取得可能なようです。ただ深夜など変な時間に行くと怪しまれると思うので気をつけてください(笑)
時間がないので下流の橋などからは見ずにサクッと見学。
13.箕輪ダム
農産物直売所やレストランなどが併設された「みのわテラス」で箕輪ダムのスタンプをゲットすることにしました。
箕輪ダムのQRコードは直売所の「ファームテラスみのわ」の中にあります。内側の窓に掲示されているため、時間外はスタンプが押せないので注意が必要です。ついでに梨や桃をおみやげに買っていこうと思いましたが、夕方近かったので在庫がなくて断念。直売所は朝イチに来るのが本当は良いんですよね。
14.奈良井ダム
さぁ、いよいよ残すところあと2基!脳内では「サライ」がリフレインしています。奈良井ダムには時間内ギリギリの17時少し前に到着しました。本当にギリギリでした。
奈良井ダムのQRコードは玄関ドアに掲示されています。これなら時間外に来てもスタンプが押せそうだなと思いますが、味噌川ダムで衝撃の事実が発覚。最後までお読みください。
ダムカードもいただきますが、ちょうどのこの日は台風が接近しつつある日で、職員さんが「少し早いけど台風が来るので事務所を閉める作業をしてる」と仰っていました。
この時の奈良井ダムはかなり水位が低い状態でちらほらと報道もされるようになりました。あれから随分経ちましたが今ではどうなんでしょう…
15.味噌川ダム
さぁ、ついに最後のスタンプです!ただ時間外なので押せるか分かりません。とりあえず先に左岸の味噌川ダム防災資料館(木曽川源流ふれあい館)に来てみました。もちろん閉館時間を過ぎているので入ることは出来ませんが、スタンプも中の奥の方にあって残念ながら押すことは出来ませんでした。
ですが味噌川ダムはもう1箇所、右岸にある管理所でも押せるのです。こちらは玄関のドアに掲示されていましたので24時間押せると思います。ただやはり変な時間に行くと怪しまれるのでお気をつけください(笑)
さぁ、これでコンプリート!あとは日が暮れる前に展望台や下流を見ておくことにしました。さすがにここは涼しいですね。
アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の聖地でもある下流に向かおうとすると、ちょうど結束バンドのカラカラが再生されるという奇跡。
放流こそしていませんが紛れもなく「ぼっち・ざ・ろっく!」の聖地巡礼です。
そして衝撃の事実がここで発覚。全部の工程が終わったので景品に応募しようとすると…あれ?応募フォームが出ない??なんでだ????………
奈良井ダムが押せていない!!!
リロードもしましたが間違いありません。なぜか奈良井ダムが押されていないことになっています。押した演出が走ったと思っていたのですが、通信不良か何かでちゃんと反映できなかったんでしょうね。こういうこともあるかもしれないので、現地で押せたかどうか必ず確認しておきましょう。
まぁ、でも慌てるな自分。奈良井ダムは玄関のガラス窓にQRコードが掲示されていたじゃないか。時間外でもきっと押せるはず。慌てず騒がず落ち着いて奈良井ダムに行こうと来た道を戻ることにしました。
で、到着。…ん??あれ??
シャッターぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっッ!!!!!!
まさかのシャッターによってQRコードが見えなくなってしまっていました。台風が接近中だからなのか、普段から17時で閉じられるのかは不明ですが、とにもかくにもまた奈良井ダムだけのために来なければならないという事実に意気消沈しつつ帰路につくのでした。。。
今回は以下のように反時計回りで伊那谷をグルっと囲むようにして巡りました。
2023.8.27(スタンプラリー3日目)
3日目は我ながらちょっと頭おかしいんじゃないか?というルートで最後となる奈良井ダムのスタンプを取りに行きました。スタンプを取得した前々日は東京出張でビッグサイトへ。しかもクルマで移動しました。
ビッグサイトでの仕事が終わってすぐ近くのホテルで一泊。ニュースで翌日はレインボーブリッジの竣工から20周年ということで散歩がてら見てきました。レインボーブリッジが徒歩で渡れるなんてさすが東京ですね。
東京のお台場にもダムがあるというので観に来ました。堤高はモードによって19.7mから21.7mに嵩上げされるそうです。
ちなみに実際に泊まったホテルです👇
翌日の朝はどこにいくか散々逡巡した挙げ句、東京ゲートブリッジへ。レインボーブリッジ同様に人も渡れるようですが、残念ながらこの日は雷注意報が出ていて渡れないようになっていました。
そして退院した宮島さんの挨拶で三州家さんへ。初めてパニアパさんのダムジョッキを見ました。(私が飲んだんじゃないですよ)
初めてダムカレー以外のものを食べた気がします(笑)
三州家さんをあとにしてひたすらR246を西へと走らせ、神奈川県山北町にある大野山へ。ここで車中泊しました。
狙いは富士山!…ではなく、
ここから三保ダムを観るためでした。
ずっと見たかった大野山山頂からの三保ダムを満喫した後は、ひたすら下道を通って長野県へ向かいます。途中、「スーパーカブ」の聖地にも立ち寄ったりなんかして。
そしてやってきました奈良井ダム!えらく間がすっ飛んでる気がしますが、ほとんどクルマで移動してるだけですしね。大野山駐車場を出発したのが7時頃、奈良井ダムには12時半頃に到着していますので、5時間半ほど掛かっています。途中、山中湖周辺で渋滞にハマったり、スーパーカブ聖地をグルっと回ったり、道の駅大芝公園で昼食を取っていますので、もう少し移動時間は短くすることも出来るかと。
水位が気になったので上流面もチェック。前回訪問時よりもさらに水位が下がっていました。。。
そして…!ついに…!ゴール…!!!!
何度もちゃんと押せたことを確認しました(笑)
という訳で延べ3日掛けて「ぐるーっと信州ダムめぐりダムスタンプラリー2023」をコンプリートしてきました。2023年11月30日(木)まで開催していますので、ぜひお早めに参加してみてください!
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