オフ会/イベントレポート

設楽ダム転流工工事現場見学会に参加してきました

転流工の切羽(キリハ)を見る見学者 オフ会/イベントレポート
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設楽ダムの転流工の工事現場見学会に行ってきたわけですが、お恥ずかしいことに見学会の開催を知ったのは、会社の人がFacebookでシェアしてくれたその友達のブログ記事でした。

いつかは行こうと思ってずっと行けていなかった設楽ダム建設現場。これを好機と見て予約したのでした。

旧豊橋鉄道田口線平野橋

集合時間まで多少時間があったので、ロケハンついでに田口線の跡も見ておこうと思い、国道ではなく田口線跡の道路から集合場所を目指します。

旧豊橋鉄道田口線平野橋

旧豊橋鉄道田口線のとあるトンネル

なかなか味わい深いトンネルです。念の為ですが誰も来ないことを確認しつつ、停車して撮影しています。こうした田口線の遺構をなくすのはもったいないのですが、堤体周辺より上流以外は下流側になりますので、ここはきっと保全されることでしょう。

旧豊橋鉄道田口線のとあるトンネル

集合場所の設楽町役場裏手の駐車場

田口線の堪能して、ロケハンを済ませて集合場所となる設楽町役場裏手の駐車場。今回転流工の工事を担当している飛島建設の事務所も設置されていました。設楽町役場って新しくなってたんですね。私のカーナビでは古い場所を示していました。

集合場所の設楽町役場裏手の駐車場

天皇陛下即位30周年記念設楽ダムカードと転流工の石とパンフレット

パンフレットだけでなく、今日から期間限定で配布開始となった天皇陛下即位30周年記念設楽ダムカード、さらに転流工で採掘された石がおみやげとしていただきました。

天皇陛下即位30周年記念設楽ダムカードと転流工の石とパンフレット

廃棄岩骨材運運搬路

写真はロケハン時のものですが、ダムサイトで岩盤まで掘削したものを廃棄する場所まで運搬するための道路だそうです。骨骨しくてカッコいいです。

廃棄岩骨材運運搬路

堤体を想像する

これもロケハン時の写真ですが、ここで解説を受けました。写真左手の道路を進めるとトンネルがあり、写真は下流に向かってみています。この少し先がダム軸(堤体の中心線のようなもの)となるそうです。つまり目の前に下流側の堤体がどーんと現れるわけです。そして、まさにここが水没予定エリアとなるわけですね。

堤体を想像する

転流工の呑口のあたり

バスの右手、ワッフル状のコンクリートのさらに右側に転流工の呑口が来るとのことです。(ここでてっきりすでに転流工が開通してるものと勘違いしていたことに気づいたのは秘密)

転流工の呑口のあたり

転流工の吐口で解説

呑口から吐口までは徒歩で向かいます。田口線散策もできて良いですね。ちなみに20名の参加者で、大半が地元の方だそうです。しばらくは地元の方が優先で、地元外の人は席に余りがあれば参加できるそうです。

転流工の吐口で解説

転流工の吐口

転流工の吐口です。いよいよ中に入ります。上にある太いダクトのようなものは送風用のダクトで、左上にある青色のものが送風機になります。

転流工の吐口

転流工内部

トンネルの長さは422m。吐口から入って内部から呑口に戻るようなイメージですね。1200mはゆうに歩くことになります。なお、今は吹付け施工で荒い感じですが、貫通したら防水工したり覆工コンクリートが施工されることになります。

転流工内部

転流工の切羽キリハ

切羽までやってきました。もうほんの少し削るだけで貫通するそうです。きれいに吹付コンクリートで施工されていますが、向こうに町道(旧田口線)があるため、安全に配慮して崩れないようにしているんだそうです。また、町道がなければここまで吹き付けることはないんだそうです。

飛島建設の方も安全に配慮していることに自信を持っておられるような印象を受けました。これがプロの仕事ですね。

転流工の切羽

転流工の切羽を見る見学者

ここで皆さんは質問したり記念撮影したり思い思いに楽しんでいました。

転流工の切羽(キリハ)を見る見学者

まとめ

今回の見学会は地元の方が大半でしたが、質問が多く飛んでいたのが印象的でした。私も具体的なダム軸の場所とか骨材プラントからはどう運搬するのかなど質問させていただきました。

骨材は今のところベルトコンベアではなくトラック輸送で考えているそうです。てっきりベルトコンベアが主流だと思っていたのですがこれは意外でした。まぁ、どっちがお金使わないかという試算をした結果ということだと思います。

また、今回の見学会は地元の方を優先的に行っているそうですが、今後は一般の方にも参加できるような見学会を考えておられるそうです。「ぜひお願いします!」とアピールしておきました(笑)

あと、本体工事が始まると田口線は完全に通行止にしてしまうそうですが(当たり前といえば当たり前ですが)、工事中の堤体をなんとか一般の人にも気軽に見学できるようにと、なにか考えておられるようです。

やはり八ッ場ダムがすごいので意識しているようでした。ただ国道沿いにある八ッ場ダムと違って、設楽ダムは国道からさらに峰の向う側にある谷に造られるため、なかなか大変そうだなと感じました。でもここでも「ぜひお願いします!」とアピールしておきました(笑)

と、工事が本格化し始めるタイミングで初めて訪問した設楽ダムですが(調査期間中には数回訪問しています)、できれば今後も足繁く通って成長を見守りたいと思いました。

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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