理由は思い出せないのですが2019年6月の一般開放日にはどうもぼくは見学していなかったようです。そして2020年と2021年はコロナにより中止に。当時収束に向かいつつあった2022年に3年ぶりに開催されることになりました。
2022年6月5日の馬ヶ城浄水場一般開放
旧古瀬戸小学校の運動場が臨時の駐車場になっていますので、そこから徒歩で馬ヶ城浄水場に向かいます。学校が高台にありますので、急な坂道を降りて、県道を挟んでまた登って向かう感じなのでちょっとしたハイキングです。
受付と展示ブースのテントです。建設当時の写真や映像などを見ることができます。
それぞれの緩速ろ過池の中央奥にあるのが観測小屋になりますが、昭和初期のデザインがまた良いですよね。
仕切弁や水道管も展示されています。
コロナが開けて最初の一般開放日ということもあり、この年は大勢のダム愛好家が馬ヶ城ダムに訪れました。大半は午前中で見学を切り上げて山口廃ダムに向かわれたようですが、ぼくは午後も居残りで撮影していました。午後もぽつぽつと旧知のダム愛好家が家族連れで現れたり、ダムペディアを普段から見てくれているという小学生にも会ったりして実に楽しい1日でした。
そして馬ヶ城ダムはこの年も越流量が多く、導流部にきれいなウロコ状の流紋を描いてくれていました。
紅葉といえば秋なのでしょうが、新緑のこの季節の青紅葉も白い越流によく映えてくれます。
相変わらずどう撮影しても雰囲気が良い馬ヶ城ダムです。太陽の光に照らされる流紋と新緑のコントラストがぼくの汚れた心も洗浄してくれるかのようです。
様々なダムにおいて木が邪魔だなと感じることが多々ありますが、馬ヶ城ダムもかなり枝が伸びてきて多少そう感じるものの、無機物である堤体に彩りを添える有機物だと思えば素晴らしい組み合わせなのではないでしょうか。未確認ですが、もしかしたら職員さんによって日々剪定が行われているのかもしれません。
コンクリートの表面なのに流紋が出来るのは謎だそうですが、恐らく完全にツルツルな表面ではなく、昭和初期の施工なのでバリのようなものが多くあるのではないかと推測しています。それにしてもこの越流はほんと見惚れてしまいます。
左岸にある展望台まで登りました。展望台と言ってもかなり眺望は狭いので、もう少し貯水池が開けて見えると良いですね。あと贅沢を言えば堤体も俯瞰で見てみたいです。
再び天端レベルまで戻ってきました。何度も書きますがどこから見ても絵になる馬ヶ城ダムです。
この年の天端は越流部右岸のキワまで行けるようになりました。年々見学者の意見を聞き入れてくださっているのか改善されているのがとても嬉しいですね。
いまいち仕組みが分からない取水設備。来年は職員さんに聞いてみようと思いますが、資料室に資料があればそれもじっくりと読みたいと思います。
右岸も巡視路の一部になっているのか通路のようなものが見えます。残念ながら立入禁止ですが気になります。
貯水池の奥もどうなっているのか気になります。
人が離合するには狭い天端ですがとてもシンプルな天端です。
再び下流に移動しました。新緑の中の馬ヶ城ダムの越流は本当にすばらしいです。
ずっと見ていられる…
そういえば馬ヶ城ダムの越流部もどうなっているのかしっかり確認したことがありません。どういう構造になっているのでしょうか。これもまた来年辺り職員さんに直接確認してみたいですね。
次のページでは2023年6月4日の一般開放日の模様をお送りします。
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