京都府のダム

1399-世木ダム/せぎだむ

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1399-世木ダム/せぎだむ京都府のダム
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取材日:2014/1/4(土)

兵庫県東部と京都西部のダムを初ダム詣していたこの日。日吉ダムは何度か訪問していましたが、日吉ダムの上流にまだ行ったことがないダムがあるのを思い出して訪問したのがこの世木ダムでした。

世木ダムは下流に日吉ダムが建設されたことによって大半が水没してしまいましたが、既設の新庄発電所の取水ダムとして現役で働くダムです。また、日吉ダムの事実上の貯砂ダムとしての役割も新たに担うことになったダムでもあります。

右岸より堤体と貯水池を見る

世木ダムは遊歩道として整備されているため天端を自由に歩くことができます。

右岸より堤体と貯水池を見る
右岸より堤体と貯水池を見る

右岸より堤体上流面を見る

この年の前年、2013年の9月に襲来した台風18号は豪雨をもたらし、京都府内の各所に浸水被害が発生しましたが、年を明けてもなお世木ダム周辺はその影響が色濃く残っていました。

右岸より堤体上流面を見る
右岸より堤体上流面を見る

右岸天端レベルより堤体上流面を見る

天端に長い流木が突き刺さっているのが見えます。

右岸天端レベルより堤体上流面を見る
右岸天端レベルより堤体上流面を見る

日吉ダムの最高水位時、世木ダムはほぼ水没することになるのですが、当時の写真が日吉ダム管理所が発行している季刊紙「南丹さんぽ 2013年秋号(台風18号特集号)」に掲載されていますので引用させていただきます。そりゃ流木も突き刺さりますよね。

右岸より新庄発電所の取水口を見る

この取水口から直線距離にして約3.6km下流の新庄発電所に導水路トンネルを通って送水され最大6,700kWの発電を行います。桂川を短絡させる形で送水されていますので、実際にクルマなどでここから発電所に移動しようと思うと10km以上も移動する必要があります。

右岸より新庄発電所の取水口を見る
右岸より新庄発電所の取水口を見る

右岸より天端を見る

世木ダムは1951年(昭和26年)竣工のダムということで、当時のダムによく見られるゲート部分が高くなったデザインとなっています。

右岸より天端を見る
右岸より天端を見る

自記水位計室

重厚なデザインの自記水位計室。

自記水位計室
自記水位計室

天端より右岸の遊歩道?を見る

右岸には車で移動する道路の他に遊歩道もしくは巡視通路のような道がありますが、さきの台風によって一部が崩落し通行不能となっています。この崖は補修されましたが通路は完全に封鎖されたようです。

天端より右岸の遊歩道?を見る
天端より右岸の遊歩道?を見る

天端より下流側に突き出た流木を見る

これが自然の力というものでしょう。それにしても写真は世木ダムの下流側なのですが日吉ダムの貯水池でもあるので、まるで世木ダムの貯水池に見えてしまいますね。また、大量の流木がありますが、これらが日吉ダムの貯水池内に留まっているということは、下流に流れず被害拡大を抑止しているということですね。

天端より下流側に突き出た流木を見る
天端より下流側に突き出た流木を見る

左岸より堤体上流面を見る

ラジアルゲートがあった痕跡がゲートピアに残っています。ラジアルゲートは日吉ダム建設に伴って撤去されていますが、その姿も見てみたかったですね。おそらく天端にはゲート巻き上げ機などがあっただろうと想像しますが、その痕跡が見当たらないのが気になります。

当時の世木ダムの写真がネット上ではなかなか出てこないので、この記事を書いているうちに色々と文献を漁りたくなりました。日吉町郷土資料館に資料あるかな…

左岸より堤体上流面を見る
左岸より堤体上流面を見る

左岸より天端を見る

外側が元々の高欄で、内側に擬木デザインの高欄が新たに設置されています。

左岸より天端を見る
左岸より天端を見る

左岸よりゲートピア上の天端を見る

ほんとゲート巻き上げ機はどうしてたんでしょうね…

左岸よりゲートピア上の天端を見る
左岸よりゲートピア上の天端を見る

堤体下流面を見る

天端をあとにして下流側に移動してきました。右岸道路にはちょうど展望台のような場所があり、しっかりと下流面を見ることができます。どうぞここからご覧くださいと言わんばかりのおもてなしっぷりです。

堤体下流面を見る
堤体下流面を見る

堤体に引っかかった流木

こうしてみると流木が絶妙なバランスで突き刺さっているのがわかります。

堤体に引っかかった流木
堤体に引っかかった流木

日吉ダムが建設される際に、ラジアルゲートが撤去されたことで見た目の印象が変わってしまったであろう世木ダム。さらには日吉ダムの満水時には水没してしまう世木ダム。それでも完全撤去されることなく発電用のダムとして、また実質的な貯砂ダムとしての役割を新たに担い、まさに第二の人生を楽しむ初老の紳士のようなダムでした。

世木ダム諸元

所在地京都府南丹市日吉町天若字向山
河川名淀川水系桂川
目的P(発電)
型式G(重力式コンクリートダム)
堤高35.5m
堤頂長138.2m
堤体積59,000㎥
流域面積279km2
湛水面積48ha
総貯水容量5,595,000㎥
有効貯水容量2,790,000㎥
ダム事業者関西電力
本体施工者鹿島建設
着手年1950年
竣工年1951年
ダム湖名

その他の設備/所感

駐車場は路肩に停められるスペースがあります。釣りはできますが世木ダムから上流200mと下流100mは禁漁区になります。

駐車場
トイレ×
公園×
PR展示館×
釣り

世木ダム周辺の地図

世木ダム周辺の天気

世木ダムに近いと思われる宿泊施設

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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