所在地:三重県四日市市伊坂町
取材日:2010/10/11(月)
下流より堤体を望む
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伊坂ダムは日本有数の工業都市、四日市市にあるダムで、まさにその工業の発展を目的として三重県が建設したアースダムです。また、急速な工業の発達は当時、地下水の汲み上げによる地盤沈下が深刻化していたため、それを防止する目的も担っています。
到着したときはすでに夕刻近かったため、ちょっと写真が暗いですがご容赦ください。
左岸よりダム湖側の堤体を望む
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下流から天端レベルへと移動します。この日は休日だったのですが、駐車場がほぼ満車ですごく賑わっていました。その理由は後ほど。
伊坂貯水池の石碑
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立派な石碑です。工業のさらなる発展を祈ったのでしょう。
左岸より天端を望む
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天端にはジョギングしている人も多かったです。
“曝気設備?
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曝気設備だと思います。
曝気設備(?)とダム湖を望む
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真夏ですが、気持ちの良い夕暮れです。
左岸より下流側の堤体を望む
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草木が赤いですが季節は秋ではなく夏です。この年の夏はかなり暑かったですから、強い日差しで焼けてしまったのかもしれません。
賑やかな天端
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駐車場が満車の理由です。伊坂ダムには「伊坂ダムサイクルパーク」が整備され、レンタルサイクルもあるので気軽にサイクリングを楽しむことができます。二人乗りのタンデム自転車なんかもあります!そのため、家族連れやカップルがとても多いです。とにかくみんな楽しそう!そんな中、黙々とダムの写真を撮る私。明らかに浮いていますが、気にしてはいけません。
天端より下流を望む
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草が覆い茂っていますが、きれいな堤体です。
洪水吐を望む
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工業用水でほとんど吐けてしまうのか、洪水吐は滅多に使われていないようです。
天端より四日市の市街地を望む
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天端からは四日市の中心部が望めます。コンビナートのクレーンや四日市港ポートビルも見えます。
洪水吐を望む
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洪水吐に水が溜まっていますが、越流によるものではなく降雨によるものだと思われます。
導流部・・・を望む
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かなり草木が覆い茂った導流部です。ほとんど使われていないのがわかります。長さは630mもあるそうです。
導流部脇の管理道路(?)
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ここから先がどうなっているのか知りたいですが、残念ながら立ち入り禁止です。
洪水吐の橋より洪水吐を望む
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間口がすごい広い洪水吐です。
右岸より天端を望む
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それにしてもこんなに人の往来が激しい天端、それもアースダムでは初めてかもしれません。
右岸より下流側の堤体を望む
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夕焼けが堤体を染める・・・。
堤体はこの地域に多い傾斜コア型。
インクラインを望む
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えっと・・・釣りは禁止のはずなのですがー。
サイクル広場の看板
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レンタルサイクルは3~10月は9:30~17:00(受付は16:30)、11~2月は9:30~16:30(受付は16:00)という営業時間。祝日を除く金曜日と雨天は定休日のようです。(2010/10/11現在)
サイクル広場管理所
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ここがレンタルサイクルの受付になっています。堤体を一周してみたい方は借りてみるといいかもしれません。
ダム自体は工業用水の貯水池でありながら(しかも規模の小さなアースダム)、市民の憩いの場として活用されているのがとても印象的でした。これからも市民に長く愛されるダムであることを期待感を持って後にしました。
ダム諸元
河川名 | 河道外水系 |
---|---|
目的 | 工業用水 |
型式 | アースダム |
堤高 | 34.5m |
堤頂長 | 775m |
堤体積 | 877,000m3 |
流域面積 | 0.8km2 |
湛水面積 | 31ha |
総貯水容量 | 3,780,000m3 |
有効貯水容量 | 3,715,000m3 |
ダム事業者 | 三重県 |
本体施工者 | 熊谷組 |
着手年 | 1963年 |
竣工年 | 1966年 |
ダム湖名 | 伊坂貯水池(いさかちょすいち) |
その他の設備/所感
なんでもあります。自販機もあります。こんなにステキなアースはなかなか無いです!
駐車場 | ○ |
---|---|
トイレ | ○ |
公園 | ○ |
PR展示館 | × |
釣り | × |
コメント
伊坂ダムは市民の憩いの場所として多くの人が歩きに来ています、年間に100万人と言う参加者を見込んでいます。ダムの入り口には喫茶店、その下は無料休憩所で休むことができます。テニスコート2面、ふれあいハウスで
仲間づくりや歌でも会話でもできるハウスがあります。
コメントありがとうございます。
多くの人が訪れる良いダムですね。
久しく訪問していないのでまた行きたくなりました。