所在地:静岡県榛原郡川根本町
取材日:2010/11/08(金)
横沢川第2ダムへの通路入口にある放流注意看板を撮影する宮島さん
太田川ダムからスタートし、千頭駅で宮島さん夫婦に合流し、やってきました横沢川第二ダム。ただし、かなり道がガレているという事前情報を得ていましたので、ここは車高の高い私の車CR-Vの出番です。
ここまで来るには県道77号線から林道に入らねばなりませんが、採石場のようなところから入るものの、その入口だけがかなりガレていました。普通の車高だとお腹を摺ってしまいそうな感じです。
さて、横沢川第二ダムは林道をどんどん進むと通りすぎてしまいそうですが、このコンクリートでできた坂道と放流注意看板が目印です。その脇に車を少しだけ止めさせていただきます。
通ってきた道を振り返ってみる
ほぼダートです。この辺りはまだセダンタイプでも良いでしょうが、途中轍が深い所がありますので、車高の低い車は遠慮したほうがいいかも。
謎の注意看板
車から降りてやや急な坂道を下ります。平坦路まで下るやや手前にコンパクトな放流注意看板が。
水路へ下りる階段
下流側には水路があり、下流側から堤体を拝められるようになっているようですが、あいにく立入禁止でした。
水路を望む
遠巻きに水路を眺めます。
水路の先を望む
その先は左に曲がっているようです。それにしてもここに降りてみたい・・・。
ダムまでの道・・・
路面が結構濡れていて、スニーカーでは心もとないかな?という状況になってきました。荒天時や荒天後は長靴のほうがいいかもしれません。
歩いてきた坂道を振り返ってみる
写真だとわかりづらいですが、結構な斜度です。帰る時は運動不足の人間には堪えそうな坂道です。
右岸より下流側の堤体を望む
さぁ!堤体に着きました!って草木が多い茂って見えない・・・orz
しかも写真だと影で暗くなっちゃって・・・orz
横沢川第二ダムは中部電力所有の発電専用のダムで、堤高は18.5mととてもコンパクト。堤頂長も39.8mしかありません。しかも戦前に造られたダムで、古風なはずなんですがこの写真からは、古風さが伝わりませんね・・・。撮影者の反省を大いに求められる写真です。
右岸より天端を望む
小規模堤体らしい天端です。狭くで小ぢんまりとしています。
右岸よりダム湖側の堤体を望む
ちょっとダム湖側に寄ってみました。
水利使用標識
水利使用標識。取水量は最大で72.35m3/s。
右岸より取水口を望む
大井川ダムと寸又川ダムで取水された水が、この横沢川第二ダムに集水されて、大井川発電所へと送られます。
ダム湖に流れ込む沢の水
上流に目をやると、沢の水が乳白色のダム湖に流れ込んでいました。
横沢川第一堰堤へと通じる道
この先には横沢川第一堰堤が。あとで行ってみましょう。
除塵機を望む
取水口にゴミがたまらないようにするための除塵機。ゴミと言ってもここまで来ると、下流のダムのようにペットボトルなど人が出すゴミがなさそうです。
忽然と現れるトイレ、しかも男女兼用
ダム湖の脇にトイレが・・・。男女兼用のようです。ドアを開けることはありませんでした・・・。中部電力さんが巡検時に使うのかと思いましたが、案外登山客が使うのかもしれません。
横沢川に合流する沢のひとつ
ここにも横沢川に合流する沢が。おや?奥には何やら・・・
石積みの砂防ダム
おっと。渋い石積みの砂防ダムがありました。
別の石積みの砂防ダム
もう1箇所、別の沢にも古風な石積みの砂防ダムがありました。
上流よりダム湖を望む
上流からダム湖を見ます。ダム湖側の堤体が見えるかと思いましたが、残念ながら見ることはできませんでした。
右岸より下流側の堤体を望む
横沢川第一堰堤まで行き、戻って別の場所からもう一度横沢川第二ダムを見ると、なんとか古風な堤体を撮影することが出来ました。できれば下から見てみたいですが、立入禁止では仕方がありません。
ダム諸元
河川名 | 大井川水系横沢川 |
目的 | 発電 |
型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 18.5m |
堤頂長 | 39.8m |
堤体積 | 3,000m3 |
流域面積 | 9.3km2 |
湛水面積 | 1ha |
総貯水容量 | 72,000m3 |
有効貯水容量 | 61,000m3 |
ダム事業者 | 中部電力(株) |
本体施工者 | 間組 |
着手年 | 1934年 |
竣工年 | 1936年 |
その他の設備/所感
と、トイレは使っていいかどうか、または使えるかどうかは知りませんよ!
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