所在地:静岡県榛原郡川根本町
取材日:2010/11/08(金)
下流より堤体を望む
横沢川第二ダムからさらに上流を目指すと、この横沢川第一堰堤に辿り着きます。堤高が15mに満たないため、河川法上のダムではありませんが、山奥にひっそりとあり、苔むした感じがいい味を醸し出しています。
取水口を望む
中部電力のダムですがゲートはいわゆる「中電レッド」ではなく、むしろ「関電ブラック」でした。環境に配慮してのことかもしれません。
■取水口スクリーンスペック
水路幅xスクリーン長:2.500m x 2.400m x 1門
スクリーンピッチ:100mm
バー形状:FB-12 x 100
重量(受桁含む):1.0t
製作年月:平成3年3月
製作:株式会社ヤマウラ
下流より右岸側の堤体を望む
この素晴らしく古風な雰囲気!なんとも言えない風格と気品を兼ね備えています。また、取水口以外には戸板が嵌められていますが、元々ゲートだったものの使わなくなったようです。
堤体コンクリート表面のアップ
ほら!この苔っぷり!
ちなみに縦横の向きは完全に失念して、正しい方向ではないかもしれません(笑)
ゲートのアップ
どっしりとした安心感とも言うべき風格。
下流を望む
下流へは滔々と水が流れています。
右岸下流側より堤体を望む
戸板の所が洪水吐として利用されていたのかな?と思うとちょっと興奮。
右岸より天端を望む
天端は横沢川第二ダム同様コンパクトな印象。
右岸よりダム湖を望む
ダム湖のように見えませんが、一応ダム湖。堆砂してても発電には何ら影響がないのでしょう。発電専用の小型ダムではよくある風景ですね。
右岸よりダム湖側の堤体を望む
上流側はよく見えなかったため、どうなっているのかはよくわかりません。
右岸より下流側の堤体を望む
木々が生い茂り、木漏れ日が密かに堤体を照らしているかのような印象を受けます。15m未満の堰であり、スペックなどの細かなデータもなく、本来ならば消化不良気味な物件となるはずですが、これは見るだけで十分に味わい深い堰堤です。ぜひ実物をご賞味いただきたいです。
ダム諸元
河川名 | 大井川水系横沢川 |
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目的 | 発電 |
型式 | 重力式コンクリートダム(堰) |
堤高 | ―m |
堤頂長 | ―m |
堤体積 | ―m3 |
流域面積 | ―km2 |
湛水面積 | ―ha |
総貯水容量 | ―m3 |
有効貯水容量 | ―m3 |
ダム事業者 | 中部電力(株) |
本体施工者 | ― |
着手年 | ―年 |
竣工年 | ―年 |
リンク | ダム便覧 |
その他の設備/所感
駐車場 | × | トイレは横沢川第二ダムにありますが、使っていいかどうか、または使えるかどうかは知りませんよ! |
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トイレ | ○ | |
公園 | × | |
PR展示館 | × | |
釣り | ? |
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