所在地:静岡県榛原郡中川根町下泉
左岸より天端を望む
2004年5月「大井川水系ダム巡り」第3弾は塩郷ダムです。
厳密に言えば、ここは堤高が15mに満たないので「ダム」ではなく「堰堤」です。しかし地図上でも公的でも「塩郷ダム」と名乗っているので、当サイトでもその名で呼ぼうと思います。
なお、天端は狭いですが、自動車の通行が可能です。左岸と右岸の双方から進入する車は、それぞれ対岸から来る車が無いかどうか確認しながら天端に進入する必要があります。
天端より下流を望む
塩郷ダムは大井川本流を完全に堰き止め、ここで取水された水が笹間川ダムに導水路トンネルを通り運ばれます。
こうしてみると洗堰のような作りの減勢工(?)です。
歩道と車道の隙間から放流口を望む
利水用のローラーゲートが少しだけ開いていました。結構な勢いで流れ出ています。
この流れは地域住民にとって、とても大切な流れです。このダムによって堰き止められた大井川は、下流が砂漠状態になってしまったため、かつての大井川の水を取り戻そうと昭和63年4月の水利権更新の際に住民が立ち上がり、毎秒5トンの放流量を獲得したそうです。
その大切な水をしかとご覧下さい。
魚道放流口(?)を望む
こちらはトンネル式の魚道だと思われます。
天端より下流を望む
この写真では確認できませんが、下流に吊り橋があります。ここから堤体を見たかったのですが、時間の都合で断念。
天端よりダム湖を望む
この右手にキャンプ場があります。この付近はアウトドアで遊べるスポットがそこかしこにあります。
天端(右岸付近)より堤体下流側と管理所を望む
謎のゲート
右岸に何の為のものか解りませんが、ゲートがあります。とにかく大きいです。発電用の取水口でしょうか?だとしたら作りとしてはシンプルです。
右岸下流側より堤体を望む
ローラーゲートが8門。そのまま水が越流してしまいそうなくらい小さなゲートです。
左岸にある謎の機械
多分これも取水用のゲートだと思われますが、大きな「蜂」がいて詳しく見ることができませんでした・・・。ふぅ。
左岸(ダム湖側)より堤体を望む
ダム諸元
ダ ム | 型式 | 重力式コンクリートダム |
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目的 | 発電 | |
堤高 | 3.2m | |
堤頂長 | 146.0m | |
河川名 | 大井川水系大井川 | |
着手年 | 1958年 | |
竣工年 | 1960年 | |
Access to D@M | 東名高速道路相良牧之原IC下車 あとはひたすら国道473号線を川根町に向けて北上 川根町に入り家山で「たいやき」を食べたら県道63号線へ さらに川根温泉で疲れを癒し、北上して笹間川ダム近くのトンネルを抜け左折し県道77号線へ 大井川鉄道塩郷駅を通過したら、吊り橋をくぐり左折 |
その他の設備/所感
駐車場 | × | 塩郷ダムは大井川本流の中でも最下流に位置するダムです。 そのためか規模は小さいのですが、それでもダムに関する問題があります。 このダムでは、ダムは規模の大小に関わらず、何かしらの問題を抱えているものだとの認識をさせられました。 |
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トイレ | × | |
公園 | × | |
PR展示館 | × |
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