所在地:栃木県那須塩原市百村
取材日:2010/4/26(月)
天端よりダム湖を望む
第9回Dam Web Ring オフ会「八汐・蛇尾川ダム巡り」にて、八汐ダムに続いてやって来ました蛇尾川ダム。「さびがわ」と読みますが、難しいですねー。ド忘れすると「へびおがわ」って言ってしまいそうです。
塩原発電所の下池となるため、標高は八汐ダムより低いのですが、まだ春を感じさせない雰囲気です。ただ霞がちょっとかかっていますね。携帯電話のカメラで撮影した感じになってしまっています。
天端中央より右岸を望む
蛇尾川ダムは重力式コンクリートダムなのですが、ややカーブを描いているのが不思議でした。
天端より開閉所を望む
開閉所は発電の重要設備なわけで、これが一般人の立入を禁止している所以です。
天端中央より導流部・減勢工を望む
きれいなコンクリートをしています。減勢工周りも綺麗に整備されていますね。
クレストゲート(奥)・選択取水設備(手前)を望む
クレストにはローラーゲートが2門(写真奥)、他に選択取水設備(写真手前)があります。人と比較してゲートの大きさがわかりますでしょうか。
選択取水設備のスペックは以下の通り。
型式:機械式シリンダーゲート
口径:Φ0.90m~Φ1.70m
揚程:48.85m
門数:1門
開閉速度:0.3m/min
取水ゲート重量:30.5t
製作年月:平成4年12月
製作:日兼特殊工業・三菱重工業共同企業体
ダム名碑とダム湖を望む
立派なダム名碑です。植栽も綺麗に整備されていて、まるで人に見せるかのようです。
呑吐口を望む
これは発電用の呑吐口で、塩原発電所を通って八汐ダムへと繋がっています。
右岸より天端を望む
ここからだと手前(右岸)だけカーブを描いているのがよくわかります。
右岸より下流側の堤体を望む
堤体全部が入りきらない・・・。この時のカメラはパナソニックのFZ-30でしたが、デジイチで広角レンズを持って撮り直したいぐらいですw
右岸よりダム湖を望む
この時の水位が結構低くて、クレストゲートに全く届いていませんでした。
右岸より減勢工の河川維持放流を望む
ジョボジョボと河川維持放流中な下流。
クレストゲートを望む
至ってシンプルなゲート。
型式:鋼製ローラーゲート
純径間x扉高:8.00m x 10.00m
門数:2門
開閉速度:0.3m/min
扉体重量:52.0t/門
製作年月:平成4年12月
製作:石川島播磨重工業株式会社
左岸フーチングで作業する作業員の方々
フーチングで何やら作業しておられるご様子。
左岸より天端を望む
ちょっとカーブを描いているので、対岸が見えませんね。
ちなみに対岸の法面上方にあるピンクの植物はヤシオツツジと言って、この地域原産のツツジです。
左岸より下流側の堤体を望む
スラっとしていてカッコイイですね。下流からも見てみたかったのですが、残念なことに時間が足らずカットになってしまいました。
右岸よりダム湖側の堤体・呑吐口を望む
ダム湖側から一枚。堤体中央に付属しているのは左側が選択取水設備、右側がクレストゲート。一番左にある構造物は発電用の呑吐口。
そしてこの見学会もいよいよ終了です。
なぜか錦鯉が・・・
乗ってきたバスに戻る直前ダム湖を見ると、なぜか錦鯉が・・・。
それにしてもなぜ??
管理所の方が放流したのかな??
などと思いながら栃木を後にしました・・・。
ダム諸元
河川名 | 那珂川水系小蛇尾川 |
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目的 | 発電 |
型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 104m |
堤頂長 | 273m |
堤体積 | 590,000m3 |
流域面積 | 24.2km2 |
湛水面積 | 32ha |
総貯水容量 | 10,500,000m3 |
有効貯水容量 | 7,600,000m3 |
ダム事業者 | 東京電力(株) |
本体施工者 | 間・佐藤・西松・飛島・国土 |
着手年 | 1980年 |
竣工年 | 1995年 |
その他の設備/所感
一般の方は完全に立入禁止となっています。PR展示館は近くに「TEPCO塩原ランド」ありますが、塩原発電所の見学は実施していないようです。(ただし10名以上の団体は見学が可能のようです) →閉館しました
駐車場 | × |
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トイレ | × |
公園 | × |
PR展示館 | ○ |
釣り | × |
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