所在地:神奈川県相模原市下溝
取材日:2004年7月17日
右岸より天端を望む
当サイト初、関東地区のダムの登場です。
相模原沈殿池は地図上では「横浜水道沈澱池」となっています。その名の通り、相模川から横浜まで水を運ぶための横浜水道上にあり、水中にある不純物の沈澱処理を行う施設です。また横浜まで水を運ぶため地中に鉄管が埋めてあり、その上に緑化を施し、「横浜水道みち緑道」として地域住民の散策路になっています。この周辺には上水道用の施設がそこかしこにあり、上水道を勉強するには格好の場所ではないかと思われます。
右岸より堤体(ダム湖側)を望む
天端は自動車の通行は禁止ですが、近くを通る県道52号線の歩道として整備されています。地図上でも天端が県道になっています。つまりは歩行者や自転車専用の天端県道ですね。
それにしても写真だけではどこが上流だか下流だか、左岸だか右岸だか、パッと見は解りにくいです。そもそもそんな概念があるのかどうかすら怪しいです。
天端より右岸を望む
ダム湖全体が柵で囲まれていますが、県立相模原公園内にダムがあるため、「かながわの探鳥地50選」に指定され、バードウォッチングの格好のスポットになっています。
天端より上流(?)を望む
ここの水は相模湖で発電に使用した水を放流した後、沼本ダムで取水し、津久井分水池、下九沢分水池へ送水し、更に地中の鉄管によって相模原沈澱池へと運ばれます。言わばちょっとした水の休憩所で、身支度を整えてちょっと余所行きの服を着て綺麗になった姿で再び大都会の横浜へと行く感じです。
右岸より天端(下流側)を望む
左手が県立相模原公園で、真ん中よりやや右に見える橋が県道県道52号線です。パッと見は土手にしか見えません。
ダム諸元
ダ ム | 型式 | アースダム |
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目的 | 上水道用水 | |
堤高 | 18.5m | |
堤頂長 | 255m | |
貯 水 池 | 湛水面積 | 12ha |
総貯水容量 | 883,000m3 | |
有効貯水容量 | 700,000m3 | |
ダム湖名 | 横浜水道沈澱池 | |
河川名 | 相模川水系横浜水道 | |
着手年 | – | |
竣工年 | 1952年 | |
Access to D@M | 東名高速横浜町田IC下車→国道16号線を北上し相模原方面へ→ 相模原市内に入ったら「若松2丁目」の交差点を左折し県道52号線へ→ 道なりに西進すると「公園入口」という交差点があるので、 さらにそれを少しだけ過ぎると右手に堤体がちらりと見える→ じっくりと見たい場合は「相模原公園前」というT字の信号交差点があるので、 それを左折し相模原公園の駐車場(有料)に車を停めると良いでしょう |
その他の設備/所感
駐車場 | ○ | とにかく国道16号などが激しく渋滞し、名古屋とは比べ物にはならない事を実感しました。 名古屋では渋滞は大したことはないのですが、神奈川ではあちこちで渋滞しているので、 折角立てたスケジュールもグチャグチャで、相模原貯水池ダムに着く頃には 1時間以上も予定をオーバーしてしまっていました。 神奈川に行く時は渋滞も十分に考慮しないと後が大変です・・・。 |
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トイレ | ○ | |
公園 | ○ | |
PR展示館 | × |
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