大阪府のダム

1435-滝ノ池/たきのいけ

2.5
1435-滝ノ池/たきのいけ 大阪府のダム
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取材日:2013/06/08(土)

新滝の池から徒歩で上流に向かうこと十数分。向かうは滝ノ池。ピクニック気分で向かいます。お弁当持って行っても良いかも知れませんね。アスファルト舗装で急斜面もありませんので気軽に行けると思います。

滝ノ池への道中にあるベンチ

新滝の池から上流の道を進むと分岐があって滝ノ池へは右に進みますが、左にベンチがありますね。ちなみに左に進むと新池という溜池に進みます。そちらは堤高15mのため今回は行きません。

滝ノ池への道中にあるベンチ
滝ノ池への道中にあるベンチ

道中の土砂崩れ

土砂崩れというより岩が剥がれ落ちたような感じですね。ここからさらに大きく崩れることはなかったのでしょうか。

道中の土砂崩れ
道中の土砂崩れ

新池の余水吐

さらに進むと新池の余水吐を左手に見ることができます。

新池の余水吐
新池の余水吐

右岸より余水吐と堤体上流面を望む

てくてく歩くと貯水池と堤体が見えてきます。水面が洪水吐の敷高ギリギリなのが分かります。

右岸より余水吐と堤体上流面を望む
右岸より余水吐と堤体上流面を望む

右岸より堤体上流面を望む

堤体表面の遮水壁法面保護工はよくあるブロックを敷き詰めるタイプです。

右岸より堤体上流面を望む
右岸より堤体上流面を望む

右岸より天端を望む

いかにもアースダムらしい天端ですが、舗装されており左岸まで自由に散策することができます。

右岸より天端を望む
右岸より天端を望む

天端よりダム湖を望む

きれいな水です。奥にはボートで釣りを楽しむ人もいますが、ボートはどこから持ってきたんでしょうね。

天端よりダム湖を望む
天端よりダム湖を望む

天端より余水吐上流面を望む

余水吐は堤体に対してほぼ直角に造られています。

天端より余水吐上流面を望む
天端より余水吐上流面を望む

滝ノ池石碑

石碑には「瀧」の字が使われていますね。

滝ノ池石碑
滝ノ池石碑

石碑の背面

石碑には歴史や改修の経緯が書かれています。しかし汚れているのは煤のように見えます。誰か火で炙ったのでしょうか…。

石碑の背面
石碑の背面

 この瀧ノ池は、遠く江戸時代末期の築造と伝えられ、爾来幾星霜、幾多の先達によって護り継がれて来たのであるが、近時その堤体施設等の老朽化がその極に達した。このため府営大規模老朽ため池事業として堤体の完全な補強、余水吐能力の拡充、取水施設の完備等一大改修工事を施し、五ヶ年の歳月と、約二億余円の財を投じて、ここに竣工を見るに至った。
 今や面目一新、池面に山紫が映て、満々たる天恵力がこの地域をうるほしその恩恵は永く後の世に継承されるであろう。
 ここに一文を刻して記念とする。 泉佐野市上之郷土地改良区

型式 刃金式アースダム
堤高 18.5m 堤長 116.7m
満水面積 5.4ha 有効貯水量 350,000㎥
着工 昭和41年10月 竣工 昭和46年3月
事業主体 大阪府
監理 泉佐野市
施工 幾久建設株式会社

現地石碑より(一部当サイトで加工)

余水吐より堤体上流面を望む

改修から半世紀ほど経つことになりますが、いつまでも永く利用されてほしいものですね。

余水吐より堤体上流面を望む
余水吐より堤体上流面を望む

取水設備

余水吐の中央には取水設備があります。スペックは不明。

取水設備
取水設備

余水吐に架かる橋より導流部を望む

低めのバッフルピアがならぶ導流部。それにしてもゴミがすごい。よく見ると下流の構造がかなり複雑で面白そうなのですが、ここからだとはっきり見えないのが残念。バルブのようなものも見えますが、取水設備につながっているように見えます。

余水吐に架かる橋より導流部を望む
余水吐に架かる橋より導流部を望む

余水吐の天端を望む

堤体左岸に地山があって、余水吐の写真で言う手前にも地山があって、その間の鞍部を繋ぐようにして余水吐にしたのは興味深いですね。とても合理的だと思いました。改修前はどうなっていたんでしょうね。

余水吐の天端を望む
余水吐の天端を望む

左岸より堤体下流面を望む

素人目には斜面に草が生えてるとしか見えない写真。

左岸より堤体下流面を望む
左岸より堤体下流面を望む

江戸時代末期に築堤され、改修されつつも脈々と現代にまで受け継がれる農業用の溜池。徒歩でしか立ち入りが許されず、謎な部分が多い滝ノ池ですが、今後も末永く役立ってほしいですね。

滝ノ池諸元

所在地大阪府泉佐野市上之郷
河川名樫井川水系大山谷川
目的A(かんがい用水)
型式E(アースダム)
堤高18.5m
堤頂長116.7m
堤体積101,000㎥
流域面積km2
湛水面積5ha
総貯水容量351,000㎥
有効貯水容量351,000㎥
ダム事業者大阪府
本体施工者幾久建設株式会社
着手年1966年
竣工年1971年
ダム湖名滝ノ池

その他の設備/所感

駐車場○(新滝の池の駐車場を利用)
トイレ×
公園×
PR展示館×
釣り○?

滝ノ池周辺の地図

滝ノ池周辺の天気

滝ノ池に近いと思われる宿泊施設

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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