元々は「佐久間ダムの閉館になるので、その前にオフ会をします!」と「ねこのゆいごん」のあべべぇーさんからお声がかかり、これは是非参加しよう!と言うことになったのですが、最終的に集まった人数は20人超!!しかもテレビ取材まであるなんて・・・。生まれて初めて参加するオフ会だったので、不安半分期待半分で参加しましたが、とても貴重な体験をさせていただき、大変思い出深いオフ会となりました。
水車
まず船明ダムで集合して、その後秋葉ダムへ。それぞれ番組取材のためMBS毎日放送さんが同行されました。秋葉ダムではインタビューまで受けてしまいましたが、本番では見事カットになっていたようです(ホッ)。集合場所の船明ダムではやってしまいました。オフ会の参加者だろうと思って、挨拶しに行ったら実はMBSの取材クルーだった(爆)
さて、秋葉ダムの後佐久間ダムへ。そのまま「さくま電力館」に入ります。左の写真はかつて発電所で使用されていた水車です。
水車
これらの水車は「さくま電力館」前に設置されています。とても大きいです。比較対照物が無いのが残念ですが、直径は3.8mです。
「さくま電力館」入口を望む
今まで数回佐久間ダムには訪れていましたが、いつも羽布ダムから東進してくるので、佐久間ダムに着く頃は夕方になってしまい、営業終了時間後で毎度毎度入ることが叶わなかった「さくま電力館」です。今回オフ会の誘いが無かったら、永遠に見れなかったのでしょうね・・・。
ちなみにこのマイクロバスでこの後色々見学することになりました。でんぱつさま多謝です。
中に入ると、まずお昼ごはん。静岡名物「ウナギ」が入っておりました。うれしい配慮です。でんぱつさま多謝です。
その後でんぱつさまによるビデオ上映、館長のお話、MBS毎日放送さまによるダムクイズやお宝自慢などの盛り上がりを見せ、電力館見学となりました(ダムクイズもカットになっているらしい・・・)。
お話の中では、なぜ佐久間ダム(天竜川水系)は堆砂がひどいのか?というお話や、佐久間ダムで培った技術が無かったら、黒部ダムも完成もありえなかったというお話、本当はプロジェクトXで黒部よりも佐久間が取りざたされるべきだ(笑)などのお話を伺うことが出来ました。
模型
さて、そんなこんなで電力館見学ですが、まず気になったのは、ダムの模型です。可動式だと思いますが、あまり時間が無かったため、実際に詳しくは見ていません。
模型
なかなか綺麗に作られています。これも可動式だったかな?微妙にゲートのバランスが悪いのですが、まぁ愛嬌と言うことで。
模型
これもなかなかなの完成度です。建設途中の佐久間ダムの様子です。忠実に再現しているようです。
氷柱(?)
電力館の屋上は展望台になっているので、そこから撮影を試みました。展望台は見晴らしがとても良く、見ていて飽きることが無いです。そんななか、崖になっている岩場から染み出る水が凍って、綺麗な氷柱(?)になっていました。参加者の皆さんが、撮影していたので私も撮影してみましたが、何が何だか解らない写真になってしまいました・・・。
展望台より堤体(ダム湖側)を望む
展望台からの眺めは絶景です。まるでダムが模型のように見えます。
監査廊
さて、一行は電力館から堤体内部、堤体直下へ移動です。堤体内部も人生初。とてもドキドキしていました。
左の写真は監査廊です。監査廊は見事に無駄が省かれていました。
堤体下流側直下より堤体を望む
この眺めも初です。撮影が下手なので、大きさを表現できなくて申し訳ないぐらいです。これほど巨大なダムを下から眺めるなんて・・・。すごく貴重な体験です。
減勢工を望む
いつも佐久間ダムの直下は上からしか見たことがありませんでしたが、こんなに間近に減勢工を見ようとは!!
減勢工を望む
減勢工には他のダムではあまり見たことの無い構造物がありました。これは放流による減勢工の川床の破損を防ぐため、緩衝材的な役割を担っているのだそうです。
堤体直下へと続く階段
お笑いコンビのバッファロー吾朗さんやMBSのクルーも降りてきました。この写真で、ダムの大きさが伝わるでしょうか?
バルブ
う~ん、なんていうバルブでしたっけ・・・?ホロージェットバルブ?ハウエルバンガーバルブ?こんな間近でバルブを見るのも「初」です。
堤体直下より左岸を望む
左上にある建物が電力館です。あんなに小さく見えます。
MBSの取材クルー
いわゆるギョーカイの方々です。
バッファロー吾朗さん
ケータイでテータイを撮影して二人で仲良く見ておられました。彼らもダムに興味を持っていただいたようで、うれしいですね。
監査廊
さて、堤体直下から天端へ戻ります。その際に撮影した監査廊の様子です。床にあるビニールは多分作業のために空気を送り込むためのものです。
直下へ通じるエレベーター
このエレベーターも普段は見ることができません。そういえばこういうダム付属のエレベーターに乗るのも「初」です。
この後、佐久間ダムから発電所へとマイクロバスで移動しました。
発電所より流れ出る水
さて、その発電所です。第1発電所はメンテナンス中らしく、第2発電所へと案内してくださいました。
この水は発電所から流れる水で、天竜川へと注ぎ込まれます。言うなれば、働いてきた水ですね。
様々な機械
色んな機械がありますが、何のためのものなのかさっぱり解りません。説明を一生懸命聞いても、脳のキャパシティーを超えています。
ワイヤー
ま、とにかく大きいと言うことだけは解ります(開き直り)。
発電所地下
とても大きくて非日常的な空間です。ゴォンゴォンと機械が作動する音が聞こえます。
水車
さらに地下には水車が収められています。しかし、カバーをしてしまう仕様なので、全く見えません。ここから先ほどのゴォンゴォンという音が聞こえます。この中を水が凄い勢いで流れているのでしょうが、全く水漏れなどは無いです。
銘版
電気の事はよく解りません・・・。なにせ科学やら化学やらは全く苦手で・・・(以下略)。
クレーン
クレーンも巨大です。メンテナンスなどに使われるようです。
天井を見上げる
この上は地上です。ここから資材を外にあるクレーンで下ろすようです。それにしても、今とても深い所にいることがわかります。
エレベーター塔
地上に戻りました。
そういえば、ここのエレベーターは周波数の違いで、時々エレベーターに乗っている最中、突然電気の周波数が50Hz→60Hzになってしまうらしく、そうするとエレベーターが正しい位置で止まらないんだとか・・・。降りる時にえらく段差ができてしまうことも・・・。そういった事は、ここならではのエピソードですね。
クレーン
地下の発電所に下ろすためのクレーンです。下のカバーはスライド式のようです。
いろいろな機械・・・
触ったらビリビリくるんだろうなぁ・・・なんて思ったり(死)
周波数変換所内サイリスタバルブ
さて次は日本に2ヶ所しかないという「周波数変換所」へ移動です。ここ佐久間ともう一つは長野県新信濃にあります。なぜこうした施設が必要なのかと言うと、かつて日本には数多くの電力会社があり、東日本ではヨーロッパの技術が導入され50Hzとなり、西日本ではアメリカの技術が導入され60Hz、と見事に分断されてしまったと言うことです。この周波数を全国統一しようと言う試みが何度もあったそうですが、莫大な時間と経費が発生するため、結局果たせず、已む無く周波数変換と言う技術でその不利をカバーしているのだそうです。
サイリスタバルブでのご説明
う~ん。やっぱり電気の事は難しい・・・。消化しきれないです・・・。
色んな機械
これも周波数変換に必要な機械です。かつては人的資源で管理していたそうですが、今は殆ど自動化され常に監視する必要が無くなったそうです。科学の勝利です!
まとめ
これにて今回の佐久間ダムオフ会はお開きとなります。今回はほんとーに貴重な体験をさせていただきました。また自分の未熟さも露呈してしまった感もあり、色々と勉強にもなりました。
オフ会の設定に尽力をされましたあべべぇーさん、宮島さん、こうした場を提供してくださいました電源開発さん、バッファロー吾朗さんとMBSのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
参加サイト
雀の社会科見学帖 | 夜雀さん | URL |
---|---|---|
ずんだもち | みーみさん | URL |
ダム好きさん | 灰エースさん | URL |
ダムの風景 | Tonoさん | URL |
ダムマニア | 宮島さん | URL |
電力館水力ドットコム | Hisaさん | URL |
NAUTIS’s Site | NOUTISさん | URL |
ねこのゆいごん | あべべぇーさん | URL |
水がめ便り | えてやんさん | URL |
Dam Web Ring | 日本アマチュアダム協会 | URL |
ご協力
電源開発株式会社 | http://www.jpower.co.jp |
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毎日放送 | http://mbs.jp/mbs/ |
コメント
黒部ダム…
佐久間ダムオフ会(2004年1月25日) というお話や、佐久間ダムで培った技術が無かったら、黒部ダムも完成もありえなかったというお話、本当はプロジェクトXで黒部よりも佐久間が取りざ…
【自動post】ダムペディア・アーカイブス~お暇な時にご覧下さいませ~: 佐久間ダムオフ会(2004年1月25日) http://t.co/aHTBBKZTRa
佐久間ダムオフ会(2004年1月25日) http://t.co/9U2iydnq9G ダムペディアのデータを一部整理してたけど、伝説の佐久間オフからもはや10年が経過していたなんて…。