所在地:愛知県新城市富岡
取材日:2005/07/18
下流より堤体を望む
東名高速の三ヶ日インターと豊川インターの間にありますので、たぶんダムに興味のない方でも、高速を通ったことのある方なら「あ、あれか」と思われるでしょう。それがこの大原調整池です。地図上では大原ダムと記載されていることもあります。
下流より導流部を望む
大原調整池は豊川用水の調整池としての役目があり、全部で7つあるうちの1つ、さらに東部と西部に幹線がわかれ、中でも大原調整池は東部幹線に属し、5つあるうちの1つとなります。
こちらの写真は洪水吐から導流部の眺めとなります。シンプルなつくりでフラットの面が多いように思います。
除塵機
下流には豊川用水に関する重要な施設が点在していました。こちらは用水のゴミを排除する除塵機と呼ばれる機械です。取材時は稼動していました。私が住む地域も大小の用水や排水機場が多くあり、除塵機は何度か見たことがありますが、実際に動いているのは初めて見ました。
大原揚水機場
こちらは大原揚水機場。いわゆるポンプ場です。水が余るような時は、この施設で大原貯水池に水を汲み上げ貯水します。
大原放水工
この水路は「大原放水工」と立派な名前がつけられていました。
揚水機場にあるゲート
右岸より天端を望む
右岸ダムサイトに駐車場があります。天端は自動車の通行が禁じられています。散歩されている方がちらほらいましたが、かなりの猛暑でした。
右岸よりダム湖側堤体、ダム湖を望む
いろいろ整備されており憩いの場となっているようです。
右岸より下流側堤体を望む
高速道路から見るのとこうして実際にダムまで来るのとではやはりまったく感覚が違います。
左岸より下流側堤体を望む
リップラップは堤体の規模に比して平均的な大きさのように思います。ですが、かなり細かく敷き詰められているような気がします。
天端より東名高速道路新城PAを望む
天端から見る東名高速の新城パーキングエリアです。ちなみに高速道路からのアクセスだと三ヶ日インターか豊川インターからになりますが、両インターからはかなりの距離がありますので、下りるなら周辺のダムも合わせて見学し、下りないのならこのパーキングエリアから徒歩で攻めるといいかもしれません。
導流部
カーブを描いた導流部。
洪水吐
洪水吐は自然越流式になっています。
天端より導流部を望む
長い導水路です。
洪水吐とインクライン
対岸から見た洪水吐。「大きい」というよりも「長い」という印象です。
上流よりダム湖を望む
「上流」という表現は正しくないかもしれません。ま、便宜上ということで。ダム湖は「五葉湖」と言い、この手前に五葉城という城跡があることから名づけられたのだそうです。
ダム諸元
河川名 | 豊川水系豊川 |
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目的 | かんがい用水、上水道用水 |
型式 | ロックフィルダム |
堤高 | 47.9m |
堤頂長 | 351m |
堤体積 | 711,000m3 |
流域面積 | 1.9km2 |
湛水面積 | 18ha |
総貯水容量 | 2,020,000m3 |
有効貯水容量 | 2,000,000m3 |
ダム事業者 | 東海農政局 |
本体施工者 | 西松・大林・三幸建設 |
着手年 | 1977年 |
竣工年 | 1993年 |
その他の設備/所感
アクセスがちょっと悪いですが、お散歩やジョギングには良いかもしれません。
駐車場 | ○ |
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トイレ | ○ |
公園 | ○ |
PR展示館 | × |
釣り | × |
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