鳥取県のダム

1683-百谷ダム/ももだにだむ

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1683-百谷ダム/ももだにだむ 鳥取県のダム
この記事は3分で読めます。

所在地:鳥取県鳥取市百谷
取材日:2011/04/04(月)

右岸下流より堤体を望む

初めての鳥取。鳥取といえば砂丘でしょうが、砂丘には目もくれずダムをひたすら巡ります。鳥取市の中心部から山陰線沿いに東に進むと、この百谷ダムがあります。まずは右岸を下流から堤体を望みますが、これ以上は木が邪魔してここから進むのを断念しました。

右岸下流より堤体を望む

下流にある採石場

右岸側に採石場がありますが結構な規模で、ついシャッターを切ってしまいました。

下流にある採石場

下流より堤体を望む

今度は左岸側から直下を目指しますが、こちらもこれが精一杯。諦めて天端レベルへ向かいます。

下流より堤体を望む

左岸より天端を望む

狭い天端です。もちろん自動車の通行はできません。

左岸より天端を望む

左岸よりダム湖側の天端高欄に取り付けられたダム銘板を望む

百谷ダムは鳥取県が所有する洪水調節と不特定用水を目的とした重力式コンクリートダムです。

左岸よりダム湖側の天端高欄に取り付けられたダム銘板を望む

左岸より下流側の堤体を望む

上記のように書いてしまうと普通の重力式コンクリートダムになってしまいそうですが、このダムは洪水吐が独特の形状をしています。ただ下流側の写真だと少し分かりづらいかも。

左岸より下流側の堤体を望む

監査廊入口?を望む

下流側に監査廊の入り口らしきものが見えます。規模が小さくても監査廊はあるようです。

監査廊入口?を望む

左岸よりダム湖側の堤体を望む

さて、その特長ある洪水吐ですが、この写真だとダム湖側にせり出しているのが分かりますでしょうか。

左岸よりダム湖側の堤体を望む

天端よりダム湖を望む

ダム湖は小さいので時間があれば短時間でダム湖を1周できるかもしれません。

天端よりダム湖を望む

百谷ダム放流設備を望む

放流設備のスペックは以下のとおりです。

百谷ダム放流設備を望む

■放流管
断面呑口部 1.99m X 1.99m
断面中間部 1.33m X 1.33m
断面出口部 1.33m X 1.23m
管長 直管部 1.842m 曲管部 3.712m

■コースターゲート
扉幅X扉高 2.15m X 2.27m
扉体自重 2.30t
設計水深 5.235m
操作水深 4.535m
開閉速度 0.1m/min
揚程 2.60m

製作 田原製作所

天端より洪水吐を望む

これですこれ。実はこの百谷ダムは国内初の自由越流式のクレストを持つダムなのです。しかも大きくダム湖側にせり出した洪水吐

天端より洪水吐を望む

天端より減勢工を望む

そして洪水吐と形状を合わせたのか、同じく扇型のようになった減勢工。流れ出る水はコースターゲートからですね。

天端より減勢工を望む

百谷ダム職員詰所

百谷ダム職員詰所

管理所じゃなくて詰所。なかなか珍しい名称です。でも普段は使用されていないでしょうね。

右岸よりダム湖側の堤体を望む

普段はあまり水を貯めないダムですが、万が一の洪水時には効率よく流すためにこの形状が選ばれたようです。

右岸よりダム湖側の堤体を望む

天端より下流を望む

下流には長閑な田園風景が広がります。季節は春がようやく訪れたばかり。この年の冬は鳥取にかなりの大雪をもたらしましたが、きっとこれから豊かな緑色が広がるんでしょうね。

天端より下流を望む

ちなみにバックウォーター側には水仙の花が植えられているらしく、春も深まればきっと綺麗な花を見せて目を楽しませてくれることでしょう。同じ春でももう少し後に来たいと思ったダムでした。

百谷ダム諸元

河川名千代川水系天神川
目的洪水調節、不特定用水
型式重力式コンクリートダム
堤高18m
堤頂長79m
堤体積9,000m3
流域面積2.5km2 ( 直接:2.5km2 )
湛水面積5ha
総貯水容量280,000m3
有効貯水容量242,000m3
ダム事業者鳥取県
本体施工者鴻池組
着手年1969年
竣工年1973年

その他の設備/所感

ダム湖上流側に車を停められるスペースが有ります。ダムサイトも1台ぐらいは停められると思います。

駐車場
トイレ×
公園×
PR展示館×
釣り○?
この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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