栃木県のダム

0560-小網ダム/こあみだむ

3.5
0560-小網ダム/こあみだむ 栃木県のダム
この記事は4分で読めます。

所在地:栃木県日光市藤原字小綱1073地先
取材日:2010/10/02(土)

川治温泉駅

川治温泉駅

小網ダムへはこの川治温泉駅が便利です。車の場合は駅前に駐車場がありますので、そこで停めさせてもらいましょう。普段はどれぐらい駐車されているのかは不明ですが、私が訪れたときは土曜日でしたが誰も停めていませんでした。

というか、ダムも良いけど温泉行きたいなぁ・・・。

左岸堤防道路より堤体を望む

左岸堤防道路より堤体を望む

国道に出ると小さな空き地があり、垣根(?)の向こうにダムが見えます。

ダムへの通路入口

ダムへの通路入口

ダムへ通じる階段があるらしいことは、事前に調べておいたのですが正直ちょっと迷いました。川治温泉駅から出て左へ少しだけ歩くと、写真のような「龍王峡遊歩道」と書かれた看板がありますので、それが目印になります。

ちなみに左側の建物からやや視線を感じましたが、気にしなくてもいいでしょう。

ダムへの階段

ダムへの階段

その看板を奥に進むと階段が見えますので、ちょっと入りづらい雰囲気ですが、構わず降りていきます。それにしても放流注意の看板がハゲハゲw

左岸の国道から堤体までの階段より堤体を望む

左岸の国道から堤体までの階段より堤体を望む

階段を降りていくとダムがハッキリと姿を表します。おぉ、しかも放流してるっぽい!

取水設備とか除塵機とか

取水設備とか除塵機とか

左岸にはこのように取水設備や除塵機が設置されています。

左岸より天端を望む

左岸より天端を望む

小網ダムは、川治温泉駅から龍王峡遊歩道への通路になっているため、発電専用ダムにしては珍しく、天端が歩けるようになっています。これは何とも嬉しいですね!

小網ダムはごく最近改修されたようで、この天端通路の柵は新しいものに取り替えられ、ゲートもダークブラウンに再塗装されたようです。個人的には今の小網ダムの方が、渋くて好きですね。

ゲートピアに嵌められたダム銘板

ゲートピアに嵌められたダム銘板

ゲートピアにはダム銘板が嵌められていますが、なんとも立派な銘板です。

ここで気がついたのですが、小網ダムは栃木県営の発電ダムでした。県営の発電ダムって珍しいように思います。少なくとも愛知県には無かったような。平成22年現在、28都道府県1市に公営電気事業体があるらしいので、その中でどれだけダムを持っているのか興味深いです。

また、小網ダムは川治第一発電所の逆調整ダムで、川治第二発電所と小網発電所の取水ダムでもあります。さらに上流には五十里ダム(0559-五十里ダム/いかりだむ)と川治ダム(0571-川治ダム/かわじだむ)といった巨大ダムがあり、彼らが洪水調節するような際には、どんな光景が広がるのか・・・。

天端より放流の様子を望む

天端より放流の様子を望む

しばし放流の様子を見つめます。

天端よりローラーゲートを望む

天端よりローラーゲートを望む

ローラーゲートと放流の様子です。ローラーゲートは12.0m x 8.5m、製造は大島工業(株)、昭和33年3月の製造です。元々は淡いグリーンをしたゲートだったようです。個人的には今のこの色の方が好きです。

天端より下流を望む

天端より下流を望む

この先に中岩ダム(0557-中岩ダム/なかいわだむ)があります。

天端より減勢工を望む

天端より減勢工を望む

この部分の洪水吐は自然越流式ですが、どんな感じで越流するのか見てみたいものです。

右岸よりダム湖を望む

右岸よりダム湖を望む

奥に見える橋は野岩鉄道会津鬼怒川線。駅でもそうだったのですが、なかなか車両が姿を表さないですね。便数が少ないんでしょうか。

右岸より自然越流式洪水吐を望む

右岸より自然越流式洪水吐を望む

ここから越流する姿を見てみたいです。五十里ダムや川治ダムで洪水調節が行われたら見れるのかな?

右岸より下流側の堤体を望む

右岸より下流側の堤体を望む

金網越しに撮影。金網がなければもっと愛でることができるのですが、安全上ならば致し方ありません。

右岸より天端を望む

右岸より天端を望む

このポールもごく最近に設置されたもののようです。軽自動車で侵入しようとした輩がいたのでしょうか。

左岸堤防道路より下流側堤体を望む

左岸堤防道路より下流側堤体を望む

駅に戻る前に、ふと下流側から見れるかも!?と期待して見に行ったのですが、秋が深まっているとはいえ、草木がまだまだ生い茂っている季節。なかなか期待通りにはまいりません。

ただ、小さなダムではありますが、十分に満喫することができたダムでした。

ダム諸元

河川名利根川水系鬼怒川
目的発電
型式重力式コンクリートダム
堤高23.5m
堤頂長128m
堤体積20,000m3
流域面積606.5km2
湛水面積10ha
総貯水容量627,000m3
有効貯水容量260,000m3
ダム事業者栃木県
本体施工者鹿島建設
着手年1953年
竣工年1958年

その他の設備/所感

駐車場はダムのものではありませんので△。他、見学を目的とした設備はありませんが、ぜひまた見に行きたいダムの一つです。

駐車場
トイレ×
公園×
PR展示館×
釣り

小網ダムに近いと思われる宿泊施設

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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