福井県のダム

3122-永平寺ダム/えいへいじだむ

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3122-永平寺ダム/えいへいじだむ福井県のダム
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取材日:2013/04/29(月)

桝谷ダムから延々移動して永平寺ダムまでやってきました。思いつきで適当なルートなので、事前に行程を組んでたら多分こうはならなかったでしょう。

さて、永平寺ダムは曹洞宗の大本山である永平寺の奥にあり、まさに永平寺を守護するかのようなダムです。建設中は永平寺川ダムとも言われていました。

ちなみに永平寺ダムはGoogle Mapsではダムまでの道が書かれていないため行き方が分かりづらいですが、永平寺境内の南側に道路がありますのでそれを進めば堤体直下にたどり着きます。

進入禁止の看板が立っていますが、ダム目的ならそのまま進んでも問題ないようです。ただ、私が行ったときは夕方だったので人通りは少なかったのですが、休日の昼間ともなれば参拝客が多いと思われますので、通るのは避けた方が良いでしょう。

その場合はさらに南側に天端へと続く道(トンネルのある道)がありますので、そちらを利用した方が良さそうです。こちらもなぜかGoogle Mapsにはその道が書かれていませんが、国土地理院地図にはしっかりと書かれていますので、参考までに載せておきますね。

永平寺ダム周辺の地図
永平寺ダム周辺の地図
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永平寺ダム管理所

到着時刻が17時を過ぎてしまい、さすがに時間外でダムカードはいただけず。管理所は左岸にあります。

永平寺ダム管理所
永平寺ダム管理所

石碑を望む

管理所の前には「大佛湖」と書かれたダムっぽい形の石碑が鎮座しています。黒御影石っぽい高そうな石碑です。

石碑を望む
石碑を望む

左岸より天端を望む

天端は広く自動車が通れそうですが、手前に車止めがあるため通行できません。

左岸より天端を望む
左岸より天端を望む

左岸より下流側の堤体を望む

お待たせしました。ようやく堤体の登場です。自治体型のよくあるタイプの堤体です。クレストに自由越流式の非常用洪水吐が2門、その中央にオリフィスゲート常用洪水吐が1門あります。また取水放流設備がありΦ400mmのスライドゲートが5門、水位低下用のΦ520mmのスライドゲートが1門、多段式ゲートとして装備されています。

左岸より下流側の堤体を望む
左岸より下流側の堤体を望む

天端より下流を望む

天端中央にはテラスのように広くなった場所があり、眺望を楽しむことができますが、中央にオリフィスゲートがあるため写真に収めるとこんな感じになってしまいます。

天端より下流を望む
天端より下流を望む

取水放流設備の操作室

左側にゲートの銘板があるため左側は取水放流設備の操作室のようですが、右側はちょっとわかりませんでした。エレベーターのような気もしますがどうでしょうか。

取水放流設備の操作室
取水放流設備の操作室

右岸より定礎石を望む

右岸まで来ました。定礎石がありましたが御影石の屋根付きというのは珍しいですね。お地蔵様のようです。しかしこうしてみると息子が小便小僧のようなスタイルに見えるのが気になりますね😂

右岸より定礎石を望む
右岸より定礎石を望む

右岸より堤体下流面を望む

自治体らしいシンプルな堤体ですが、高欄から垂直かつ均等に円柱が配置されていて、あまりお金をかけずに意匠を施した苦労の痕跡が垣間見えます。

右岸より堤体下流面を望む
右岸より堤体下流面を望む

右岸より堤体上流面を望む

右岸にはお地蔵様のような石仏が設置されています。元からここにあったのか、後に設置されたのかは不明ですが、ダムを見守り続けていることでしょう。

右岸より堤体上流面を望む
右岸より堤体上流面を望む

右岸より天端を望む

高欄に間接照明が埋め込まれていますが、夜は点灯するんでしょうか。

右岸より天端を望む
右岸より天端を望む

天端よりダム湖を望む

ダム湖が狭いため上流端が見えます。ダム湖名は大佛湖と言いますが、道元が開いた永平寺はもともとは大佛寺という名称で、さらにダムの東には大佛寺山という山があり、この名称の由来になったのだそうです。

天端よりダム湖を望む
天端よりダム湖を望む

左岸にある大佛湖の石碑の裏側には以下のような記載があります。

大佛湖の由来

 永平寺開祖 道元禅師様は八百年前この地に永平寺(大佛寺)をお開きになりました。
 この大佛寺山(俗称背比山)の下方に永平寺ダムが竣工したことでこの湖を大佛湖と命名することになりました。 この山は海抜八百七メートルの高さで、頂上からは九頭龍川を始め坂井平野、三国港、日本海を俯瞰することができます。その源に発生する水は、半杓水として多くの人々を禅益せしめています。

現地石碑より

「半杓水」とは道元の訓えで、水を好きなだけ自分が利用し、他者のことを考えないような行為を戒め、他者のことを考えて最低限の量だけを利用する水のことを指しています。

下流の橋より堤体を見上げる

減勢工は左右両岸に高さのある壁を設置し、下流方向に角度を変えた上で副ダムを設置しています。

下流の橋より堤体を見上げる
下流の橋より堤体を見上げる

下流の橋と堤体を望む

左右両岸の壁の部分は階段で登れるようになっており、減勢工を間近に見ることが本来ならできたようですが、訪問したこの日は残念ながら通行止になっていました。それにしても堤体が顔、それも土偶のように見えますね。

下流の橋と堤体を望む
下流の橋と堤体を望む

耕雲橋

ダム直下の橋は耕運橋と言い、擬宝珠のついた親柱が特徴的です。こちらも永平寺らしい造作ですね。

耕雲橋
耕雲橋

耕雲橋より下流を望む

この先に砂防ダムがあるのが見えます。さらにこの先に永平寺がありますが境内の南側を流れて、さらにその先は九頭竜川へと注ぎます。

耕雲橋より下流を望む
耕雲橋より下流を望む

志比浄水場

永平寺ダムと永平寺の間には近代の寺院のような建物がありますが、こちらは志比浄水場になります。飛雲橋というこちらも親柱に擬宝珠の付いた橋があります。随所に永平寺を意識した造作ですね。

志比浄水場
志比浄水場

というわけで永平寺ダムはあちこちに永平寺の息吹を感じさせるダムなのでした。

おまけ

永平寺ダムを後にして、永平寺川に沿って国道364号を北上すると左手に見えるのがこのお店。精進料理として修行僧はごま豆腐を食してきたということで、この地域ではごま豆腐が有名なようです。おしゃれなお店の外観にも惹かれてお土産に色々と買っていきました。

永平寺 胡麻豆腐の里 團助
永平寺 胡麻豆腐の里 團助

お店のウェブサイトには「幸せを届ける團助のキャラクター」と書かれていますが、名称が不明なキャラクター。團助くんでしょうか?

幸せを届ける團助のキャラクター
幸せを届ける團助のキャラクター
團助 – 永平寺御用達 團助ごまどうふ|胡麻豆腐の里
約750年前の鎌倉時代に、道元禅師によって創建された曹洞宗大本山永平寺。禅修行の修行僧達は貴重なタンパク源として『ごまどうふ』を食してきました。永平寺の門前町として歴史や文化、名物など、寺ゆかりのものも多く、『団助のごまどうふ』が誕生しました。

永平寺ダム放流動画

永平寺ダムの放流の模様を動画にまとめてみました。

永平寺ダム放流

永平寺ダム諸元

所在地福井県吉田郡永平寺町志比
河川名九頭竜川水系永平寺川
目的F(洪水調節、農地防災)
N(不特定用水、河川維持用水)
W(上水道用水)
型式G(重力式コンクリートダム)
堤高55m
堤頂長177m
堤体積120,000m3
流域面積3.1km2
湛水面積4ha
総貯水容量770,000m3
有効貯水容量630,000m3
ダム事業者福井県
本体施工者飛島建設・熊谷組・西村組
着手年1991年
竣工年2001年
ダム湖名大佛湖だいぶつこ

その他の設備/所感

駐車場
トイレ×
公園×
PR展示館×
釣り×

永平寺ダム周辺の地図

永平寺ダムに近いと思われる宿泊施設

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