大阪府のダム

1424-豊浦山池/とようらやまいけ

3.5
1424-豊浦山池/とようらやまいけ 大阪府のダム
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取材日:2013/1/26(土)

大阪には変わったダムがいくつかありますが、この豊浦山池は特に変わった場所にあることで気になっていました。当初は位置未確認ダムとなっていましたが、日本ダム協会が運営するダム便覧で位置を特定された方がおり、それによって無事に訪問することができました。

その場所は生駒山の国道旧308号線、暗峠くらがりとうげにほど近い場所ですが、この旧国道はいわゆる酷道でして、これがまたものすごい道なのです。

酷道308号の急勾配ヘアピンカーブ

この酷道308号はめちゃくちゃ急勾配なのです。道路幅もかなり狭く離合が難しかったりしますが、個人的に狭い場所はまぁ慣れてるので問題はありません。路面も凸凹だったりぬかるんでいたりすることもなく整備されているのですが、ただただ急勾配なのです。

酷道381号の急勾配ヘアピンカーブ
酷道381号の急勾配ヘアピンカーブ

大阪府民の森の管理用道路との平面交差点

大阪府民の森が生駒山に広がり、その管理用道路が酷道308号と平面交差している箇所があります。当然ハイカーも多いです。それにしても写真を撮ってるだけでも勝手に身体が重力の法則に従って転がってしまいそうです。

大阪府民の森の管理用道路との平面交差点
大阪府民の森の管理用道路との平面交差点

クルマを路肩に停める

ここにクルマを停めさせてもらいました。クルマから降りると少し焦げたような臭いがクルマからしましたが、それだけエンジンに負担をかけてしまったのでしょう。

クルマを路肩に停める
クルマを路肩に停める

酷道に建てられた道標

酷道に道標が建てられており、それが豊浦山池へ通じる道の目印になります。「右 くらがり峠、左 ほととぎす名所 髪切山慈光寺」と書かれています。これのどこが目印なのか…

酷道に建てられた道標
酷道に建てられた道標

豊浦山池に通じる道

道標の左に細い道があります。これが豊浦山池に通じる道になります。

豊浦山池に通じる道
豊浦山池に通じる道

道中かなり不安になる沢筋

崩れてるんじゃないかと思わせる沢が道中にあったりします。

道中かなり不安になる沢筋
道中かなり不安になる沢筋

ちょっとした登山道

そこそこ人は歩くようで、ちょっとした登山道になっています。

ちょっとした登山道
ちょっとした登山道

突然の人工物

すると突然人の手が介された構造物が見えてきます。

突然の人工物
突然の人工物

廃寺 白蓮寺

Google Mapsには白蓮寺と書かれていますがどうも廃寺のようです。

廃寺 白蓮寺
廃寺 白蓮寺

山道脇に立つお地蔵さま?

その廃寺の反対側の山道脇に祠がありますが、こちらには何もなく、その左側にお地蔵さまが立っています。ただこのお地蔵さま、剣のようなものを持っていますので地蔵菩薩では無さそうです。不動明王か文殊菩薩のようですが、詳しくはないので正確には分かりません。

山道脇に立つお地蔵さま?
山道脇に立つお地蔵さま?

ひたすら登ります

なかなか体力を要します。息を切らしてさらに登ります。

ひたすら登ります
ひたすら登ります

洪水吐末端?

この写真ではわかりにくいですが、右側にコンクリートの構造物が見えます。洪水吐の一部のように見えます。

洪水吐末端?
洪水吐末端?

堤体らしきものが…!

右上に堤体らしきものが見えます。それにしても丸太が落ちてたりと、なかなかの道です。

堤体らしきものが…!
堤体らしきものが…!

右岸より堤体下流面を望む

やっと到着しました。酷道からそこそこ歩きますが、10分かかるかかからないぐらいだったと思います。健脚な方ならもっと早く到着できるかもしれません。

右岸より堤体下流面を望む
右岸より堤体下流面を望む

右岸ダムサイト

草を刈った跡がありますので、定期的に整備されているようです。ちなみに「立入禁止」はフェンスの向こうのダム湖側を示しているようです。

右岸ダムサイト
右岸ダムサイト

右岸道路の上流方向を望む

運動不足の身には厳しかったですが、それでもなかなか楽しい道です。この先には道標にも書かれていた「ほととぎす名所 髪切山慈光寺」へと通じています。

右岸道路の上流方向を望む
右岸道路の上流方向を望む

大阪府ため池観測局

大阪府ではため池にこうした観測局を設置し、水位や雨量をリアルタイムで計測しているとのことでした。

大阪府ため池観測局
大阪府ため池観測局

右岸より天端を望む

天端もしっかりと草刈りがされていました。草刈りは防災・減災対策の一環としても行われているようです。

右岸より天端を望む
右岸より天端を望む

天端よりダム湖を望む

小さなため池なのでバックウォーターがすぐに見えます。

天端よりダム湖を望む
天端よりダム湖を望む

洪水吐を望む

左岸に洪水吐が設置されています。

洪水吐を望む
洪水吐を望む

左岸より下流側の堤体を望む

堤高は河川法上のダムとして定義されるギリギリの15mですが、こうしてみると結構な高さを感じます。

左岸より下流側の堤体を望む
左岸より下流側の堤体を望む

左岸より天端を望む

天端と下流面はしっかりと草刈りがされていますが、上流面はそのままになっています。立ち入らせないためにわざとそのままになっているのかもしれません。

左岸より天端を望む
左岸より天端を望む

右岸道路を上流方向に進む

この風景は普通のダム巡りではなかなか見ないですね。奥の方はまるで藪のトンネルです。

右岸道路を上流方向に進む
右岸道路を上流方向に進む

右岸道路よりダム湖と堤体上流面を望む

釣りスポットになっているらしく、地元の常連の人だと思いますが椅子と竿が常設といった感じで置かれていました。

右岸道路よりダム湖と堤体上流面を望む
右岸道路よりダム湖と堤体上流面を望む

といった感じでアクセスが悩ましい豊浦山池でした。

再訪するかと問われるとちょっと微妙な気もしますが、暗峠の急勾配やヘアピンや豊浦山池までの山道など楽しいと言えば楽しいので、気が向いたら再訪するかもしれません(笑)

豊浦山池諸元

ダム便覧上は河川名が「淀川水系恩智川」の扱いになっていますが、酷道沿いを流れる川が豊浦川という名称であることや、恩智川の源流がかなり離れた場所にあるため、個人的には豊浦川という名称もしくは豊浦川の支流の別名称なのではないかと思っています。

所在地大阪府東大阪市東豊浦町
河川名淀川水系恩智川
目的A(かんがい用水)
型式E(アースダム)
堤高15m
堤頂長64m
堤体積16,000m3
流域面積
湛水面積
総貯水容量50,000m3
有効貯水容量50,000m3
ダム事業者東大阪市
本体施工者ダム事業者直営
着手年―年
竣工年1952年
ダム湖名

その他の設備/所感

駐車場×
トイレ×
公園×
PR展示館×
釣り○?

豊浦山池周辺の地図

豊浦山池に近いと思われる宿泊施設

豊浦山池へのルートはダム便覧の記事を参考にしました。

豊浦山池[大阪府] - ダム便覧
豊浦山池の総合情報。ダム諸元、写真、地図など、幅広い内容を掲載。
この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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