取材日:2012/12/31(土)
畑川ダム1日目を終え、綾部で一泊し、2日目の1基目に由良川ダムを見学し、2基目は和知ダム、3基目は大野ダムに立ち寄りました。
右岸より大野ダムの看板を望む
桜の名所らしくたくさんの桜の木が植えられていました。ぜひ春に訪問したいですね。
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右岸より堤体を望む
右岸の駐車場は天端よりも高い位置にあり、展望台のようにもなっているため、やや俯瞰で堤体を望むことができます。
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放流管ゲート内に監視カメラを設置しています
この時、コンジットゲートにCCTVを設置するための工事が行われていました。…ってあれ?この記事を書いてて気がついたのですが、撮影日は平成24年12月31日なので工期が延びてたんですかね?それとも看板の外し忘れ?
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水門工事中
そのコンジットゲートですが、水密ゴムの取り替えなどの修繕工事も同時に行われていました。
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右岸ダムサイトにある石碑
大きな石碑です。3方向から照明も点灯するようですが、実際に夜間に点灯しているのかは不明です。
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右岸より上流側の堤体を望む
大野ダムの堤体ですが、高欄のあたりが緩くカーブしており、外側に向けて広がっているように見えます。
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右岸より天端を望む
堤体が途中で折れ曲がっているのもこのダムの特徴です。
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右岸より下流側の堤体を望む
しかし高欄の幅が分厚いため下流を覗き見ることができません。(しかも逆光)
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天端よりダム湖を望む
水位が低いようですが、複雑な形をなしているダム湖です。
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折れ曲がった箇所から天端を望む
堤体が折れ曲がった箇所から左岸方向に天端を望んでいます。
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大野発電所取水口
大野ダムは下流に発電所があり、そこに水を送るための取水口です。よく見ると天端高欄にはシンプルなデンティルが施されていますね。
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取水口ゲートピア
重厚なゲートピアですが、パースつけすぎました(笑)
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ローラーゲートの一部
ローラーゲートの一部と書きましたが、たぶんカバー?だけですね。
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ゲートのスペックは以下のとおりです。
京都府大野発電所取水口制水門扉
現地銘板より
型式x数量:充水弁付鋼製ローラーゲートx1門
純径間x呑口高:3.300x3.300m
扉体重量:13.981t
最大設計水深:31.950m
揚程:33.350m
捲揚及捲降速度:0.5m/min
非常落下速度:5.0m/min
非常落下制動方式:直流発電機制動
製作者:川崎重工業株式会社
製作年月:昭和36年3月
天端より下流を望む
中央の2号ゲートより下流を見てます。コンジットゲートから放流していました。
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左岸ダムサイト
天端を通って左岸まで行くと、その奥はさらに遊歩道につながっているようですが、残念ながら通れなくなっていました。
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左岸より上流側の堤体を望む
右のフェンスからなら上流面がしっかり見えそうですが、残念ながらこの位置からです。
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左岸下流方向の遊歩道
下流方向も立ち入りが制限されていました。
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左岸より下流側の堤体を望む
下流側はなんとか堤体を見ることができますが、朝がちょっと早いと堤体が山の陰に入ってしまいます。
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左岸より天端を望む
昨日とは打って変わっていい天気です。惜しむらくは堤体が山の陰に入ってしまっていることでしょうか。
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クレストゲートのピアを左岸側より望む
穴の空いた大きなコンクリートブロックがありますが、恐らくエア抜きの穴でしょう。
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右岸下流の広場より堤体下流面を望む
天端から下流側に降りてきました。もうちょっと下流面がはっきりと見られるとよかったのですがこれが限界です。
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右岸より副ダムのあたりを望む
コンジットゲートからの放流によって下流がやや荒ぶっていました。
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大野ダムコンジット放流動画
コンジットゲートからの放流の様子は1分ぐらいの動画にしていますので、合わせてご視聴ください。
謎の遺構
下流側には謎の遺構があります。建設時のプラント跡でしょうか。
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建設時の写真を見るとやはりプラント跡のように見えますね。
https://www.pref.kyoto.jp/dam/oono/documents/kensetu.pdf
案内看板
息子がじっと看板を見ています。
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クマ出没注意
看板じゃなくてこっちが気になったようです(笑)
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ビジターセンターと管理所
朝が早すぎてビジターセンターは閉まっていました。また再訪時に中も見学したいと思います。
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大野ダムと言えば平成16年10月に襲来した台風23号は、京都府内に大きな被害をもたらし由良川を氾濫させました。その際に観光バスが水没しバスの屋根の上に逃げた乗客の写真はご存じの方には強烈な印象が残っていることでしょう。
その際、大野ダムでは大雨によって流入量が増加し、最高水位を越えそうという状況にも関わらず、人命を最優先に放流量を最小限に絞ってバスを守る操作を行ったことは有名です。
また、近年の豪雨災害では異常洪水時防災操作(ただし書き操作、いわゆる緊急放流)が課題として取り上げられ、「事前放流すべし」という時代の要請を受け入れるべく、2019年より実証実験が重ねて実施されています。(2020年現在)
https://www.pref.kyoto.jp/dam/oono/documents/results2.pdf
人命優先で取り組む大野ダム。また桜の咲く頃に再訪したいものです。
大野ダム諸元
所在地 | 京都府南丹市美山町樫原字中野山 |
河川名 | 由良川水系由良川 |
目的 | F(洪水調節、農地防災) P(発電) |
型式 | G(重力式コンクリートダム) |
堤高 | 61.4m |
堤頂長 | 305m |
堤体積 | 167,000m3 |
流域面積 | 354km2 |
湛水面積 | 186ha |
総貯水容量 | 28,550,000m3 |
有効貯水容量 | 21,320,000m3 |
ダム事業者 | 近畿地方建設局 |
本体施工者 | 大成建設 |
着手年 | 1957年 |
竣工年 | 1960年 |
ダム湖名 | 虹の湖 |
その他の設備/所感
桜や紅葉の名所にもなっているためすべて揃っています。
駐車場 | ○ |
トイレ | ○ |
公園 | ○ |
PR展示館 | ○ |
釣り | ○ |
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