所在地:滋賀県蒲生郡日野町
取材日:2010/12/06(月)
左岸より洪水吐を望む
野洲川ダムを訪問した後に訪れたのがこの蔵王ダム。「蔵王ダム」と言えば中空重力式ダムとして山形県にもあり、やや紛らわしいですが、こちらは灌漑専用のロックフィルダムです。
取水設備
蔵王ダムは近江八幡市・蒲生郡竜王町・蒲生郡日野町・東近江市の水田4986haと畑225ha農業用水を確保するために造られたダムです。
定礎
したがって農水省の管轄となり、定礎は当時の近畿農政局長が書いたものになります。
管理所を見る
飛行機雲が印象的になってしまった管理所の写真です。ダムカードも配布されているのですが、この日はまったく下調べせずに来てしまったので、ダムカードは貰い損ねてしまいました。
左岸より天端を見る
ダムサイトの手前付近から一般車の通行が禁じられており、天端への乗り入れも禁じられています。それにしてもいつも出発が遅いので冬のこの時期は早くも夕暮れになってしまってますね。
左岸よりダム湖側の堤体を見る
綺麗にロック材が敷き詰められています。張石工でしょうかね。
天端より導流部を見る
長い導流部ですが、幅は比較的狭いですね。暗くて見づらいですが、先に副ダムも見えます。
左岸より下流側の堤体を見る
草が生えていないロックフィルは堤体が綺麗に見えますね。下流側は芝生が敷き詰められてアースダムの様です。
左岸よりダム湖を見る
ダム湖。冬だからかやや水位は低めでした。
下流にある設備
下流に謎の設備が設置されていました。なんでしょうね。
右岸より下流側の堤体を見る
夕焼けに照らされる堤体。
右岸より天端を見る
幅の広い天端です。
そう言えば天端に照明がありますが、これって点灯するんですかね。点灯するなら夜景が狙える気がするのですが・・・。
右岸よりダム湖側の堤体を見る
記事書いてて夜景を思い出すと撮りに行きたくなるので危険ですね(笑)
蔵王ダムバス停
さて、続いて直下を目指します。と思ったらこんなところにダム停が。
下流より堤体を見る
もっといい場所を探そうとしましたが、これが限界でした。探している間に日が落ちてきますし(笑)
汚泥処理設備
天端から見えていた謎の設備は汚泥処理設備でした。再処理か何かしてるんですかね。
下流より導流部を見る
天端からだとあまり長さを感じませんでしたが、下流からこうして見ると案外長く感じさせる導流部ですね。
特にこれといって目立ったダムではありませんが、東近江地域の重要な農業水利施設の一つですので、ひっそりと農業を見守っている・・・そんな印象を受けたダムでした。
蔵王ダム諸元
河川名 | 淀川水系日野川 |
目的 | かんがい用水 |
型式 | ロックフィルダム |
堤高 | 56m |
堤頂長 | 370m |
堤体積 | 1,132,000m3 |
流域面積 | 9.4km2 |
湛水面積 | 33ha |
総貯水容量 | 4,790,000m3 |
有効貯水容量 | 4,600,000m3 |
ダム事業者 | 近畿農政局 |
本体施工者 | 西松・大日本・鉄建 |
着手年 | 1972年 |
竣工年 | 1990年 |
その他の設備/所感
トイレは駐車場脇にあったと思いますが、使用できないという情報もあり未確認です。
トイレ | △ |
公園 | ○ |
PR展示館 | × |
釣り | × |
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