滋賀県のダム

3584-日渓溜(にっけいだめ)/ 滋賀県

3.5
3584-日渓溜/にっけいだめ 滋賀県のダム
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取材日:2013/2/3(日)

ダム愛好家のみんなで放流している野洲川ダムや蔵王ダム(滋賀)を見学した後に向かったのは日渓溜というアースダムでした。

ここのダムは一度チャレンジしていたのですが、西側にある音羽城址からアプローチしようとしたところ断念した経緯があります。北側からアプローチするとたどり着くということを聞きつけみんなと一緒に訪問しました。

とりあえず駐車

神社の脇に停めさせてもらい徒歩で移動します。

とりあえず駐車
とりあえず駐車

日野川に架かる橋を渡る

まずは日野川に架かる橋を渡ります。

日野川に架かる橋を渡る
日野川に架かる橋を渡る

田園を歩く

季節は冬でしたが、別の季節に来たらまた違った雰囲気が味わえたことでしょう。

田園を歩く
田園を歩く

獣害防止フェンス

野洲川ダムもそうですが獣害防止フェンスは開けっ放しにしなければ、入っても良いそうです。もちろん立入禁止と書かれていないことが前提になります。

獣害防止フェンス
獣害防止フェンス

獣害防止フェンス後

堤体まではしばらくこんな道が続きます。

獣害防止フェンス後
獣害防止フェンス後

右岸より天端を望む

堤体に到着しました。すっかり日が落ちてきました。

右岸より天端を望む
右岸より天端を望む

洪水吐に架かる橋より洪水吐を望む

アースダムでよく見るタイプの洪水吐(余水吐)です。

洪水吐に架かる橋より洪水吐を望む
洪水吐に架かる橋より洪水吐を望む

日渓溜解説看板

地元の方々が設置した観光用の看板です。これによるともともと日渓溜は「宝殿池」という名称になる予定だったようです。築堤時にトロッコがこのあたりで初めて使われたようですね。

日渓溜解説看板
日渓溜解説看板

大正11年(1922)11月に6年の工期と三六万四千円の工費で完成したこの溜池は、初め宝殿ほうでん池と命名されたが、日渓耕地整理組合が工事主体であったために日渓組合の溜池というところから、日渓溜が通称名になってしまった。表面積は4ha余。音羽より上野田こうずけだまでの出雲川沿岸約30haの農業用水である。この築堤工事に日の地方では最初の土砂運搬用トロッコが使用されて話題を読んだ。池中のお社は大弁財天社である。
日野観光協会・西大路公民館

現地銘板より

右岸より堤体上流面を望む

なかなか良いアングルで堤体が見られるのは高ポイントですね。

右岸より堤体上流面を望む
右岸より堤体上流面を望む

洪水吐に架かる橋より下流を望む

なんということはないシュート部です。そのまま日野川に合流すると思いますが未確認です。

洪水吐に架かる橋より下流を望む
洪水吐に架かる橋より下流を望む

堤体より洪水吐を望む

竣工年がかなり古いため幾度かの改修工事を経ているものと思います。この洪水吐も以前は違った形だったのかもしれません。

堤体より洪水吐を望む
堤体より洪水吐を望む

天端の祠

天端には祠が祀られています。水神さまでしょうか。

天端の祠
天端の祠

祠より堤体下流面を望む

きれいに草刈りがされています。地元で大切にされている証ですね。

祠より堤体下流面を望む
祠より堤体下流面を望む

天端より下流を望む

向こうに見えるのが受益地域の田畑になります。ここで貯められた水が、あそこで活用されているのかと思うと胸アツですね。

天端より下流を望む
天端より下流を望む

斜樋式取水設備

堤体中央付近に取水設備が設置されています。ここで取水された水は導水管を通って下流に流されます。

斜樋式取水設備
斜樋式取水設備

左岸より堤体下流面を望む

左岸までやって来ました。こうしてみるとかなり大きく見えるダムです。

左岸より堤体下流面を望む
左岸より堤体下流面を望む

左岸より天端を望む

水を堰き止めている感がわかる写真かと思います。

左岸より天端を望む
左岸より天端を望む

宝殿池大弁才天遥拝所石碑

バックウォーターに大弁財天社があるようです。右手から行けそうですが藪こぎは必至でしょうね。南側に林道があってそこからも大弁財天社にアクセスできるようです。

宝殿池大弁才天遥拝所石碑
宝殿池大弁才天遥拝所石碑

大弁財天社のあたり

森に囲まれて見えないのですが、左の方に大弁財天社があるようです。右手には鳥居の一部が水没して見えています。

大弁財天社のあたり
大弁財天社のあたり

音羽城址への道

音羽城址からもこんな行く手を阻む感じでした。頑張って行けなくもないような気もしますが…

音羽城址への道
音羽城址への道

堤体直下へのアプローチ

堤体直下へは一旦北上してから別ルートで臨みます。

堤体直下へのアプローチ
堤体直下へのアプローチ

堤体直下へのアプローチ(その2)

さらに道は続きます。左に流れている水路は取水設備から流れてくるなどした水です。

堤体直下へのアプローチ(その2)
堤体直下へのアプローチ(その2)

堤体直下へのアプローチ(その3)

随分暗くなってきたためノイズが酷くてすみません。小橋の上に置いてあるのはセンサーでしょうか。

堤体直下へのアプローチ(その3)
堤体直下へのアプローチ(その3)

堤体直下に到着

取水設備からの水が右手から流れてきて、正面にシュートがありますが、これが洪水吐から来ているのかはちょっと分かりませんでした。

堤体直下に到着
堤体直下に到着

直下より堤体下流面を望む

すっかり辺りが暗くなってしまいましたが、ようやく堤体下流面を捉えることができました。下流側もしっかり草が刈られており、見学しやすくなっていました。

直下より堤体下流面を望む
直下より堤体下流面を望む

みんなでワイワイやるダム見学は楽しいですし、アプローチの仕方がわからないダムだっただけにとても心強かったです。今回記事化させていただいたことで、私と同じように行き方がわからない方の参考になったら幸いです。

日渓溜諸元

ダム便覧では着手年1926年、竣工年1944年となっていましたが、現地の看板により1922/1928年としています。

所在地滋賀県蒲生郡日野町音羽
河川名淀川水系
目的A(かんがい用水)
型式E(アースダム)
堤高21m
堤頂長130m
堤体積126,000m3
流域面積0.5km2
湛水面積4ha
総貯水容量382,000m3
有効貯水容量382,000m3
ダム事業者日野川流域土地改良区
本体施工者
着手年1922年
竣工年1928年
ダム湖名

その他の設備/所感

音羽城址からのアプローチなら駐車場や公園は○としても良いかもしれません。トイレも城址にあったような気がします。

駐車場×
トイレ×
公園×
PR展示館×
釣り○?

日渓溜周辺の地図

日渓溜周辺の天気

日渓溜に近いと思われる宿泊施設

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日本・日野町のホテル。
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この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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