和歌山県のダム

1650-島ノ瀬ダム(しまのせだむ)/ 和歌山県

4.0
1650-島ノ瀬ダム(しまのせだむ)/ 和歌山県 和歌山県のダム
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取材日:2015/1/28(水)

切目川ダムを後にして訪問したのが島ノ瀬ダムになります。この日4基目のダムとなりました。島ノ瀬ダムは農林水産省管轄のダムで南紀用水として農業用水に利用されています。この地域の特産はもちろん紀州梅や南高梅やみかんになりますから、島ノ瀬ダムの水がそれらのブランドを支えていることになりますね。

まずは左岸から

左岸に管理所があります。その隣に石碑などがまとめて設置されています。

左岸の管理所と石碑
左岸の管理所と石碑

梅が名産であることを誇りとする当時の近畿農政局長による揮毫の石碑です。

石碑「梅の郷を潤す」
石碑「梅の郷を潤す」

もう一つ石碑があり「希くは利水悠久」の文字が書かれています。「希くは」は「こいねがわくは」と読み、悠久の時を経てもなお水が利することを強く願うという意味だと思います。

石碑「希くは利水悠久」
石碑「希くは利水悠久」

定礎石はこちらにあります。

定礎石
定礎石

そして何とこの日は切目川ダムに呼応するかのように島ノ瀬ダムも越流していました。

左岸より堤体上流面を見る
左岸より堤体上流面を見る

管理所へは右岸からアプローチする必要があるため、天端は自動車の通行が可能になっています。

左岸より天端を見る
左岸より天端を見る

左岸からはこれ以上下流側に移動できないためこれが精一杯です。それでも何とか越流している様子が見えます。

左岸より堤体下流面を見る
左岸より堤体下流面を見る

天端より下流を見る

流量がありきれいな流紋を描いています。

天端より下流を見る
天端より下流を見る

右岸から

左岸の法面に階段が見えますが、残念ながら開放されていません。展望台としては良さそうなポイントなんですが残念。

右岸より天端を見る
右岸より天端を見る

そうは言っても色んな角度から堤体が見られるのは良いですね。

右岸より堤体上流面を見る
右岸より堤体上流面を見る

減勢工の側壁が堤体の規模の割に高く造られているように感じます。左岸は特に地山の影響を受けやすいからこその構造なのかもしれません。

右岸より堤体下流面を見る
右岸より堤体下流面を見る

どこから見ても素晴らしい越流です。ちなみに島ノ瀬ダムは桜の名所としても知られ、鯉のぼりも天端の上に飾られるので、ぜひ春に訪問したいところですね。

さらに下流に移動し堤体下流面を見る
さらに下流に移動し堤体下流面を見る

右岸はフーチング階段を利用することができ、階段を降りた先の右手に石碑が並んでいました。一番右は何か石碑があったような跡になっていますが、真ん中はダムによって村の産業が発展することを願って建てられた旧南部川村の村長による石碑です。一番左の石碑は建設を担当した五洋建設と東急建設による完成を記念した石碑になります。

右岸の石碑
右岸の石碑

何度も言いますがホント色んなアングルから堤体が見られるのは良いですね。しかもこの越流っぷりが素晴らしい。

右岸通路より堤体下流面を見る
右岸通路より堤体下流面を見る

フーチング階段からのアプローチはこんな感じです。この日は監査廊入口の上部を補修しているのか足場が組まれていました。

フーチング階段と監査廊入口
フーチング階段と監査廊入口

再び左岸へ

右岸をひとしきり堪能した後、クルマを取りに左岸まで戻りました。左岸にはトイレがありますが、唐突にここだけ雰囲気が変わって独特の意匠が施されています。

左岸のトイレ
左岸のトイレ

さらに左岸の奥には取水設備があります。斜樋式で4門の多段ゲートになっており最大取水量は1.3㎥/sとなっています。

取水設備
取水設備

取水設備と貯水池を見ます。

取水設備建屋
取水設備建屋

取水設備の詳細なスペックは以下のとおりです。

名称取水口ゲート底部保安ゲート
形式鋼製ローラーゲート鋼製ローラーゲート
数量4門(No.1~No.4)1門
有効径Φ800mmΦ800mm
開閉速度0.3m/min0.1m/min
製作年月平成2年2月平成2年2月
製作佐藤鉄工株式会社佐藤鉄工株式会社

堤体下流に移動

堤体左岸の駐車場までクルマを取りに行き、今度は堤体下流までやってきました。下流には放流設備があり、ザバザバとこちらも放流していました。島ノ瀬ダムでは平成24年(2012)より放流設備に小水力発電設備を設置して、最大140kWの電力を生み出しています。この放流はその小水力発電設備を通った後の水になります。

堤体下流にある放流設備
堤体下流にある放流設備

堤体下流側の左岸奥にはその小水力発電設備が見えます。記憶が曖昧ですが隠し撮りのような写真になっているのは立入禁止だったからだと思います。

小水力発電設備
小水力発電設備

期せずして素晴らしい放流を見ることができてとにかく良かったです。見学スポットも多く、また桜の季節に訪問したい島ノ瀬ダムでした。

下流の橋より堤体下流面を見る
下流の橋より堤体下流面を見る

島ノ瀬ダム放流動画

島ノ瀬ダム諸元

所在地和歌山県日高郡みなべ町大字東神野川字黒松
河川名南部川水系南部川
目的A(かんがい用水)
型式G(重力式コンクリートダム)
堤高44.5m
堤頂長131.5m
堤体積84,500㎥(現地看板)
(ダム便覧:87,000㎥)
流域面積29.4km2
湛水面積24.4ha
総貯水容量3,070,000㎥
有効貯水容量2,480,000㎥
ダム事業者近畿農政局
本体施工者五洋建設・東急建設
着手年1970年
竣工年1991年
ダム湖名

その他の設備/所感

駐車場
トイレ
公園×
PR展示館×
釣り
展望台×

島ノ瀬ダム周辺の地図

島ノ瀬ダム周辺の天気

島ノ瀬ダムに近いと思われる宿泊施設

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この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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