取材日：2013/11/9(土)

本体着工前の川上ダムに向かう途中で竹谷池・寺谷池の次に訪れたのがこの真泥ダムです。ちょっと難読ダムですね。真泥ダムもアースダムになりますので、この日3基目のアースダムとなります。

堤体上流面を見る

この日のはじめに訪れた2基よりも規模が大きい以外は何ということはないアースダムですが、きれいに草刈りがされていました。

下流の橋より導流部を見る

右岸側に堤体下流面直下まで行ける道があり、橋もあるため良いポジションで堤体を見ることができます。

最近草刈りが行われたようでかなりきれいな堤体です。下流のコンクリートの建物は謎ですが、拡声器があるので何か放送するためのものでしょうか…？（現在は利用されていないようです）

洪水吐はフィルダムによるあるタイプの側水路方式になっています。この日はほんの少しだけ越流していました。

三重県の観光連盟公式サイトによれば、真泥ダムの貯水池は秋から冬にかけてカモなどの水鳥が多く飛来することから、バードウォッチングの名所となっているそうです。また、この日は釣りを楽しむ方がいましたが、真泥ダムは釣りやボートが禁じられています。

左岸には真泥池の石碑があります。石碑にあるとおり、真泥ダムは県営服部川沿岸用水改良事業の一つとして建設されました。

上流側の堤体は粗石で組まれていました。

日野川という河川名になります。下流で服部川と合流し、服部川は柘植川と合流し、すぐに木津川に合流します。

ダム便覧によれば堤高は26.2mあり堤頂長は180mとなっています。ちなみに度々お世話になってる三重県のため池データベースでは堤高が24.5mとなっています。

右岸までやって来ました。下流に田圃が広がりザ・アースダムといった風情です。左岸に見える建物は「大山田いこいの里」というグループホームです。ダムのそばにあるなんて、ちょっとステキですね。

穏やかな湖面です。鳥が羽根を休めるには絶好の水場かもしれません。対岸に家なのか別荘なのか住居が見えます。他にも何軒か建っているようですが、湖畔に建つ家ってなんだか憧れますね。

堤体は至ってよくあるアースダムですが、市民や鳥たちの憩いの場となっている真泥ダムでした。

* 印は三重県ため池データベースより引用しています。

駐車場はありませんが、天端や路肩などに停められるスペースがあります。また、前述のとおりボートや釣りは禁止されています。