愛知県のダム

1229-新豊根ダム(しんとよねだむ)

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1229-新豊根ダム(しんとよねだむ) 愛知県のダム
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取材日:2013/02/24(日)

記念すべき第1回ダム愛好家との集い in 阿木川ダムの翌日、新豊根ダムカードの説明書をみんなで貰いに行こう!という事になり、合わせて内部等を見学する機会を与えていただきました。新豊根ダムの骨材の骨(?)までしゃぶり尽くすような見学会となりました。

「新豊根ダムをぜひ宣伝してね!」と言われ、本来であればすぐにでも記事化する予定だったのですが、気がつけば9年も経過してしまいました。。。(記憶をたどるのがちょっと大変かも…すみません💦)

左岸より貯水池と堤体上流面を見る

さて、湯~らんどパルとよねで新豊根ダムカレーをみんなで食べてやって来ました新豊根ダム。風が強い2月の寒い時期でしたが青空で気分が良いですね。

左岸より貯水池と堤体上流面を見る
左岸より貯水池と堤体上流面を見る

左岸より天端を見る

この日は日陰になっている箇所に残雪がありました。

左岸より天端を見る
左岸より天端を見る

管理所の屋上から堤体を見る

管理所内で説明を受けた後に屋上へ。順光で堤体が照らされています。管理所の影に参加者の影も見えます。

管理所の屋上から堤体を見る
管理所の屋上から堤体を見る

管理所の屋上にあるアンテナ

マイクロ波のアンテナでしょうか。

管理所の屋上にあるアンテナ
管理所の屋上にあるアンテナ

管理所の屋上にあるサイレン

毎回サイレンを間近で見ると、今この時吹鳴したらどうしよう…とちょっと不安に駆られるんですが、ぼくだけですかね?

管理所の屋上にあるサイレン
管理所の屋上にあるサイレン

左岸よりの天端より堤体下流面を見る

管理所の屋上から天端に移動します。非対称放物線ドーム型アーチを捉えるには超広角レンズが効果的です。

左岸よりの天端より堤体下流面を見る
左岸よりの天端より堤体下流面を見る

天端よりゲートピアを見る

新豊根ダムは非常用洪水吐としてローラーゲートが2門、常用洪水吐としてコンジットゲートが1門備わっています。

天端よりゲートピアを見る
天端よりゲートピアを見る

天端よりローラーゲート上部を見る

ローラーゲートのサイズは幅13.80mx高さ8.657m。扉体重量は1門につき57tとなります。

天端よりローラーゲート上部を見る
天端よりローラーゲート上部を見る

コースターゲート側

2門のローラーゲートの間には下流面はコンジットゲートがあり、上流面は予備ゲートとしてコースターゲートが備わっています。コースターゲートは幅5.7mx高さ6.419m、扉体重量は74tもあります。ちなみにコンジットゲートは幅3.80mx高さ4.19mだそうです。

コースターゲート側
コースターゲート側

右岸の艇庫とボート

右岸にある艇庫と格納されているボートです。本来なら手前にフロートがあるはずなのですがありません。

右岸の艇庫とボート
右岸の艇庫とボート

壊れたフロート

原因は忘れてしまいましたがフロートが壊れてしまったそうで、右岸に引き揚げられていました。

壊れたフロート
壊れたフロート

右岸より天端を見る

カーブを描く天端。寒いですが青空が広がり気分がいいですね。(しかし後日ノロウィルスに感染していることが判明したのですが、実はずっとお腹が痛ったんですよね…)

右岸より天端を見る
右岸より天端を見る

右岸の階段を降りる

ついに禁断の地へと足を踏み入れる一行。堤体に当たる陽光が眩しすぎてハレーションが起きてしまっています。

右岸の階段を降りる
右岸の階段を降りる

右岸の階段の途中から堤体下流面を見る

眩しすぎる堤体。それでも舐め回すように堤体を見ていきます。

右岸の階段の途中から堤体下流面を見る
右岸の階段の途中から堤体下流面を見る

右岸キャットウォークより堤体下流面を見る

こんなアングルで新豊根ダムを見上げることができるなんて天気も良くて最高です。

右岸キャットウォークより堤体下流面を見る
右岸キャットウォークより堤体下流面を見る

堤体の階段

天端から降りてくるこの階段、結構膝が微笑みます。

堤体の階段
堤体の階段

右岸減勢工脇から堤体下流面を見る

この角度とアーチ形状が素晴らしく美しいです。アシンメトリであるが故に美しいというのもあるのだと思います。

右岸減勢工脇から堤体下流面を見る
右岸減勢工脇から堤体下流面を見る

右岸より減勢工(水叩き)を見る

放流された水が直接落ちる場所のためか地面のコンクリートが一段厚くなっているようです。

右岸より減勢工(水叩き)を見る
右岸より減勢工(水叩き)を見る

少し下流に移動して堤体下流面を見る

ハッと息を呑む光景がここにあります。

少し下流に移動して堤体下流面を見る
少し下流に移動して堤体下流面を見る

新豊根ダムは計画時は発電専用のダムでしたが、建設に着手して間もなくの1968年(昭和43年)と1969年(昭和44年)に、下流の静岡県佐久間町浦川(現在の浜松市天竜区浦川)が2年連続で水害に遭ってしまいます。

その被害から治水にも参加することになり、紆余曲折を経て当初の計画から4m嵩上げして、多目的ダムとして再出発することになったのです。

目的が発電のみだったらこのクレスト2門+コンジット1門という堤体のデザインも大きく変わっていたことでしょうね。

監査廊へ

堤体下流面直下をひとしきり堪能した後は堤体内へと入ります。

監査廊へ
監査廊へ

堤体内の階段

監査廊もダムによって色々個性がありますよね。新豊根ダムは建設からそこそこ年数が経っていますが、比較的きれいな監査廊です。階段は当時よくある蹴上が高く設計されたものですね。

堤体内の階段
堤体内の階段

漏水を計測するための設備

ダムの下にある岩盤と堤体との継ぎ目などから漏れ出る水の量を計測するための設備です。水量計や三角堰などから構成されています。

漏水を計測するための設備
漏水を計測するための設備

キャットウォークより下流を見る

新豊根ダムの減勢工は法面の角度がかなりついていて、下流に行くほど狭まっています。その先にある副ダムはさながら小型のアーチダムのようです。

キャットウォークより下流を見る
キャットウォークより下流を見る

左岸の傾斜エレベータのあたりより堤体下流面を見る

時間は16時半過ぎ。堤体はすっかり影に包まれてしまいました。この角度から見る堤体もまたすごいです。ずっと眺めていられますね。

左岸の傾斜エレベータのあたりより堤体下流面を見る
左岸の傾斜エレベータのあたりより堤体下流面を見る

左岸展望台

傾斜エレベータの機械室屋上を活用した展望台になっています。やまびこポイントになっているそうで、ダムびこが返ってくるそうです(笑)

左岸展望台
左岸展望台

左岸展望台より堤体下流面を見る

おかげさまで一日楽しい思い出ができました。
(お腹痛かったけど)

新豊根ダムではコンジットゲートとコースターゲートの間の水を抜水する楽しいイベントがこれまで行われたりしていますが、イベントの開催に問わず訪問していただけたらと思います。

左岸展望台より堤体下流面を見る
左岸展望台より堤体下流面を見る

新豊根ダム諸元

所在地左岸:愛知県北設楽郡豊根村古真立字月代1番地
右岸:愛知県北設楽郡豊根村古真立字後山1の1番地
河川名天竜川水系大入川および古真立川
目的F(洪水調節、農地防災)
P(発電)
型式A(アーチダム)
堤高116.5m
堤頂長311m
堤体積374,800㎥
流域面積136.30km2
湛水面積156ha
総貯水容量53,500,000㎥
有効貯水容量40,400,000㎥
ダム事業者国土交通省
電源開発(株)
本体施工者熊谷組
着手年1969年
竣工年1972年
ダム湖名みどり湖(みどりこ)

その他の設備/所感

駐車場
トイレ
公園
PR展示館×
釣り○(禁漁区を除く・要遊漁料)

新豊根ダム周辺の地図

新豊根ダム周辺の天気

新豊根ダムに近いと思われる宿泊施設

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この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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