新潟県のダム

0751-揚川ダム/あげかわだむ

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0751-揚川ダム/あげかわだむ 新潟県のダム
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取材日:2013/05/25(土)

下条川ダム、早出川ダムの次に訪問したのがこの揚川ダムでした。栃木県と福島県の県境にある荒海山が源流の阿賀野川(福島県では阿賀川と呼称)にあって最下流に位置し、東北電力が所有する発電専用のダムです。

ちなみにずっと「あげがわ」だと思っていたのですが「あげかわ」が正解だったようです。

右岸より堤体下流面を望む

早出川ダムから県道17号を通ってまずは右岸にやってきました。ちょうど新潟交通の路線バスが天端を通って行きましたが、こうしてみると堤体やゲートの大きさがよく分かりますね。

右岸より堤体下流面を望む
右岸より堤体下流面を望む

右岸のバッチャープラント跡

右岸には建設時の遺構がこのようなバッチャープラントの跡があったりします。屋根の穴は塞がれており、屋根付き駐車場のようになっています。

右岸のバッチャープラント跡
右岸のバッチャープラント跡

右岸より天端を望む

鉄骨で組まれたゲートピアの雰囲気が徳島県の池田ダムに似ていますね。

右岸より天端を望む
右岸より天端を望む

右岸寄りの天端より減勢工を望む

とても川幅の広い阿賀野川です。減勢工にはバッフルピアが整然と並び、その先は護床工が施されています。一番右岸は土砂吐ゲート(未確認)が設置されているためなのか護床工が堤体から伸びている感じです。また、堤体中央付近から導流壁が下流に伸びているのも特徴的ですね。

右岸寄りの天端より減勢工を望む
右岸寄りの天端より減勢工を望む

左岸寄りの減勢工を天端より望む

左岸側はアングルを少し下向きに撮影してみました。下流に見える白い橋は常磐自動車道です。阿賀野川はこの先でUターンするような流れをします。

左岸寄りの減勢工を天端より望む
左岸寄りの減勢工を天端より望む

左岸より天端を望む

上流側はしっかりフェンスでガードされています。下流側はコンクリート部分のゲートピア毎にテラスになっています。

左岸より天端を望む
左岸より天端を望む

左岸より堤体下流面を望む

ズラリとならぶ構造物というのは堪らないものがあります。

左岸より堤体下流面を望む
左岸より堤体下流面を望む

下流左岸より堤体下流面を望む

堤高は19mとそれほど高くないのですが堤頂長が316.2mもあるためか、その規模感から大きく感じます。

下流左岸より堤体下流面を望む
下流左岸より堤体下流面を望む

天端に向かう途中に路線バスと遭遇

ここでも新潟交通の路線バスに遭遇しました。

天端に向かう途中に路線バスと遭遇
天端に向かう途中に路線バスと遭遇

左岸より堤体上流面を望む

右岸のアバットメントの無骨なつくりがまたカッコよさを醸し出していますね。また、写真ではわかりにくいのですが、写真の右側に発電所への取水口があります。

左岸より堤体上流面を望む
左岸より堤体上流面を望む

天端よりローラーゲートを望む

左岸をひとしきり見学した後に右岸に戻りますが、戻る途中でローラーゲートをフェンスの隙間から覗き込んでみます。この6号ゲートからは少しだけ放流していました。

天端よりローラーゲートを望む
天端よりローラーゲートを望む

右岸のアバットメントより堤体上流面を望む

揚川ダムの右岸アバットメントは自由に立ち入ることができ、ダムを俯瞰で望むことができます。これは最高にうれしいですね。(もちろん愛好家のためと言うよりは地元の方が通るための通路としてということだと思います)

右岸のアバットメントより堤体上流面を望む
右岸のアバットメントより堤体上流面を望む

東北電力 揚川ダム見張所

アバットメント最上部には管理所ならぬ見張所が建てられています。

東北電力 揚川ダム見張所
東北電力 揚川ダム見張所

アバットメント上部より堤体を望む

天端レベルにクルマを置いて歩いて登ってきたのでまた戻ることになりますが、写真はその途中に撮影。こんなアングルはなかなかないですね。

アバットメント上部より堤体を望む
アバットメント上部より堤体を望む

揚川発電所の導水路と水門

南下した阿賀野川は揚川ダムの先でU字を書き北上するのですが、取水された水は導水路トンネルを通って阿賀野川が北上した地点で発電所に導水され発電に利用されます。下の写真はその導水路トンネルの出口と水門です。

揚川発電所の導水路と水門
揚川発電所の導水路と水門

位置関係を文章で説明してもわかりづらいので地図を用意しました。発電所への導水路トンネルの北側には魚道もトンネルの形で設置されているのがわかります。

揚川ダムと揚川発電所と導水路と魚道の位置関係
揚川ダムと揚川発電所と導水路と魚道の位置関係

揚川発電所建屋と放水路

水門の先に発電所の建屋があり、放水路を通って阿賀野川へと流れます。写真奥が上流側で右手が下流になります。揚川発電所では最大53,600kWが発電されます。その最大使用水量は460.00㎥/sとのことですが一般水力において日本一なんだそうです。

揚川発電所建屋と放水路
揚川発電所建屋と放水路

阿賀野川ののたうち回った流路を活用した発電所でとても興味深く見学させていただいた揚川ダムでした。

揚川ダム諸元

所在地新潟県東蒲原郡阿賀町谷沢字新瀬
河川名阿賀野川水系阿賀野川
目的P(発電)
型式G(重力式コンクリートダム)
堤高19m
堤頂長316.2m
堤体積90,000㎥
流域面積6,728km2
湛水面積207ha
総貯水容量13,748,000㎥
有効貯水容量5,039,000㎥
ダム事業者東北電力(株)
本体施工者前田建設工業
着手年1961年
竣工年1963年
ダム湖名

その他の設備/所感

駐車スペースが区切られているような駐車場ではありませんが、天端レベルの左右両岸は広いスペースがありますので自由に停めることが出来るかと思います。左岸は公園のようになっていますが、果たして公園と呼んでいいのか悩ましいところです。

駐車場
トイレ×
公園
PR展示館×
釣り

揚川ダム周辺の地図

揚川ダム周辺の天気

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この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズの販売はじめました→https://shop.dampedia.com

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