群馬県のダム

0621-桐生川ダム(きりゅうがわだむ)/ 群馬県

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0621-桐生川ダム(きりゅうがわだむ)/ 群馬県 群馬県のダム
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取材日:2015/06/03(水)

桐生川ダムは群馬県桐生市にある重力式コンクリートダムです。ダム湖である梅田湖と周辺公園が整備されており、映画やドラマのロケ地としても知られています。今回は実際に現地を訪れ、展望台や堤体、周辺施設を見学してきました。

桐生川ダムはこんな人におすすめ

  • ダム観光初心者
  • 群馬県のダム巡りをしたい人
  • 映画やドラマのロケ地巡りが好きな人
  • 群馬県でドライブスポットを探している人
  • 梅田湖周辺を散策したい人
  • 展望台からダムを眺めたい人

まずは右岸から

自分でも驚くぐらい記憶がないのですが、恐らく右岸の駐車場から見た堤体だと思います。それにしてもなかなか雨が止みません。

右岸より下流側の堤体を見る
右岸より下流側の堤体を見る

この先は自家用車の通行が禁じられていますので徒歩で向かいます。時間はまだ7時台のためダムカードをいただきに管理所を訪れることはしませんでした。

管理所(右手)と艇庫(左手)を見る
管理所(右手)と艇庫(左手)を見る

堤頂長264m。雨の降る中を渡るのかちょっと悩ましいですが…

右岸より天端を見る
右岸より天端を見る

うっかり見落としてしまいそうなところに定礎石があります。

定礎石
定礎石

天端へ

桐生川ダムのダム湖名は「梅田湖」。桐生市梅田町に由来すると思われますが、その梅田町もかつて存在した「梅田村」に由来し、「梅原」という古い小字も存在します。ここは平安時代末期から中世にかけて桐生六郎などの武将が居館を構え、桐生氏発祥の地となった歴史あるエリアです。

さらに明治時代からはこの地域で梅の木の栽培が本格的に始まり、栽培された梅は「甘露梅」と称して販売され、地域の名産品となっていたようです。

雨が降る中、見学を続行します。ぼくが訪問したのは平日の朝7時台。雨が降り続くあいにくの天気でしたが、濡れたコンクリートの堤体や靄がかかる梅田湖は幻想的で、晴天時とは違った魅力を感じました。

天端より貯水池を見る
天端より貯水池を見る

そういえば桐生川ダムは2020年にNHKで横山秀夫原作のドラマ「ノースライト」でロケが行われています。当時、主人公のルートをマニア目線で追ってました(笑)

他にも吉高由里子主演映画「ユリゴコロ」のクライマックスシーンでも桐生川ダムが登場したようです。

桐生川ダムは要所要所にこうした解説パネルが設置されています。ダムビギナーにやさしいダムです。

網場の解説パネル
網場の解説パネル

立派な表面取水設備です。高さ32.47m、幅2.5mで、多段式(6段)のローラーゲートを備えています。

表面取水設備
表面取水設備

もちろん表面取水設備にも解説パネルがちゃんとあります。

選択取水設備解説パネル
選択取水設備解説パネル

メッシュになっているので表面取水設備の内部が丸見え。これなら理解も深まりますね。めっちゃ怖いけど。

表面取水設備内部
表面取水設備内部

左岸へ

結局、雨が降る中、対岸まで徒歩できてしまいました。徒歩でしか来れませんが。ちなみに右岸には高台があって堤体が俯瞰で見られるポイントの展望台になっているようです。また再訪せねば。

左岸より堤体上流面を見る
左岸より堤体上流面を見る

ご覧の通り天端は自家用車の通行が禁じられています。

左岸より天端を望む
左岸より天端を望む

桐生川ダムはオーソドックスな自治体型デザインの堤体で、クレストは自由越流式ですが、それにしても導流壁が薄くて低い。越流しても豪快に流れるというよりはサラサラ流れる感じでしょう。

左岸より堤体下流面を見る
左岸より堤体下流面を見る

再び天端へ

松田川ダムと違って下流は親水公園にはなっていません。下流直下の右岸に見える建屋は県営の桐生川発電所。最大出力は470kwです。制水弁やガイドベーンは油圧式ではなく電動式だそうです。

左岸の3つの月形の植栽(写真左下)は群馬県旗の意匠のようです。3つの月形は上毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)を表しているんだとか。これを調べている時に県の花がレンゲツツジだと気づいたのですが、もしかしたらその奥の逆L字の植栽も含めてレンゲツツジで構成されているのかもしれません。

さらに右岸の高台にあるのはダムとは無関係の施設ですが、「梅の郷」という特別養護老人ホームです。ぼくもお世話になることがあったら、こんなダムがすぐに見える老人ホームで余生を過ごしたいものです。

天端より下流を見る
天端より下流を見る

再び右岸

艇庫+展望台の建屋に掲示されたスペック表には堤体の正面図と断面図が書かれていますが、これがまためちゃくちゃ詳細に書かれています。監査廊は括弧書きで「グラフトギャラリー」と書かれていますが初めて聞いた言葉です。グラウト用の横坑をそのまま監査廊にしたようにも見えますので、「グラウトギャラリー」の間違いな気もしますが未確認です。

あと上の地図が見切れてしまっていますが、桐生川ダムの上流には、公園があったりボート乗り場があったりと、観光地化がなされているようです。

桐生川ダム正面図・断面図
桐生川ダム正面図・断面図

展望台としてこれはこれで悪くないんですが、やはりもっと高い位置から堤体下流面を捉えたいですね。

艇庫の展望台より堤体を俯瞰で見る
艇庫の展望台より堤体を俯瞰で見る

例によって業務外の時間のためダムカードはいただきませんでした。

桐生川ダム管理事務所
桐生川ダム管理事務所

下流へ移動

初夏、梅雨、雑草が生い茂る季節です。ただ雨でも靄がかかったり、しっとりと濡れた堤体も案外と雰囲気が良かったりします。

右岸下流に向かう途上で堤体下流面を見る
右岸下流に向かう途上で堤体下流面を見る

下流直下までやって来ました。堤体の真ん中にオリフィスゲートが備わっています。高さ3.2m×幅4.0mのラジアルゲートとのことです。自由越流式のゲートもズラッと並んでいるのですが、いかんせん眺望が良くないのであまりズラッと感が出ません。

堤体下流面を見る
堤体下流面を見る

上の写真、副ダムの左に謎のトンネルが。恐らく建設時の仮排水路トンネルだと思われます。出口は完全に閉塞せずにフェンスで塞がれていました。右手に角落しの溝も見えます。

仮排水路トンネル?
仮排水路トンネル

もっと堤体に近づきたいところですが、先ほどの場所が精一杯でした。

桐生川発電所入口
桐生川発電所入口

映画やドラマのロケ地に使われ、観光地化もされている桐生川ダムでした。

桐生川ダム諸元

所在地桐生市梅田町 4丁目
河川名利根川水系桐生川
目的F(洪水調節、農地防災)
N(不特定用水、河川維持用水)
W(上水道用水)
P(発電)
型式G(重力式コンクリートダム)
堤高60.5m
堤頂長264.0m
堤体積293,000㎥
流域面積42km2
湛水面積62ha
総貯水容量12,200,000㎥
有効貯水容量11,300,000㎥
ダム事業者群馬県
本体施工者鹿島建設・佐田建設・大成建設
着手年1972年
竣工年1982年
ダム湖名梅田湖(うめだこ)

その他の設備/所感

駐車場
トイレ
公園
PR展示館×
釣り×
展望台

桐生川ダム周辺の地図

桐生川ダム周辺の天気

桐生川ダムのロケ地情報

桐生川ダムは映画やドラマのロケ地としても利用されています。

  • NHKドラマ「ノースライト」
  • 映画「ユリゴコロ」

作品を知っている方は、劇中に登場した風景を探しながらダム見学を楽しむこともできます。

桐生川ダムに近いと思われる宿泊施設

桐生川ダム周辺には梅田湖や桐生市街地の観光スポットも点在しています。ダム見学と合わせて桐生市内で宿泊し、周辺観光を楽しむのもおすすめです。特に朝夕はダムや湖面の景色が美しく、日帰りでは味わえない魅力があります。また、群馬県東部のダム巡りの拠点として利用するのもおすすめです。

この記事を書いた人
神馬シン

福澤桃介をこよなく愛するダム愛好家/ダムペディア・ダムニュース管理人/(一財)日本ダム協会公認元ダムマイスター(01-018)/放流注意グッズあり〼→https://shop.dampedia.com

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