所在地:静岡県浜松市水窪町地頭方
トンネルを抜けた先の待避所より堤体を望む
水窪辺りまで来ると、かなり遠く感じます。なので、毎回夕方近くになってしまい、今回も結局夕方になってしまいました。
今回のアプローチの仕方は佐久間ダムからなので国道473号を東へ、さらに152号線信州街道を北上し、JR飯田線水窪駅を過ぎたら右折で、あとは道沿いです。昔着たときは水窪駅辺りで随分迷いましたが、今は随分整備されていて、看板もあるので大丈夫でしょう。
石碑
ゴールデンウィークでしたが夕方とあってさすがに人の姿はありませんでした。佐久間ダムもそうですが、この辺りは地盤が弱いのか、各所で落石の跡が見えます。今回の取材ではありませんでしたが、以前訪れた時、管理所付近の法面から「カランカラン」という石が落ちてくる音がして、それがたとえ小さな石だとしても恐怖心を感じずにいられませんでした。しかも今は営業していない売店のトタン屋根に無数の穴が開いていて、さっさと取材して帰りたい気持ちにさせるダムです。
天端よりダム湖を望む
売店があったということは、かつてはかなりの観光客が来ていたのではないか?と思われます。今では閑散とした雰囲気ですが・・・。
天端より下流を望む
ロックフィルとしては結構な高さと斜面です。地図によるとこの先は「山王峡」とあるのですが、きっと風光明媚なんでしょうね。落石が怖いので行くのにちょっと勇気が要りますが・・・。
天端中央付近より管理所を望む
街灯は見当たりません。夜は真っ暗で怖そうです。この先の天端を突き当たって左手に慰霊碑があります。随分多くの方が亡くなっているようで、かなりの難工事だったことが伺えます。ひょっとして落石事故が多かったとか・・・?
天端より取水口を望む
ちょっと死角になってて見難いですが、この取水口から内径3.7m延長役5.3kmの圧力トンネルで水窪発電所に導水&発電して、佐久間貯水池に放流しているそうです。
越流防止用のクレストゲートが2門
右岸より堤体を望む
ダム諸元
型式 | 中央土質遮水壁型ロックフィルダム |
目的 | 発電 |
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堤高 | 105.0m |
堤頂長 | 258.0m |
堤体積 | 2,414,000m3 |
流域面積 | 172.3km2 |
湛水面積 | 84ha |
総貯水容量 | 30,000,000m3 |
有効貯水容量 | 22,800,000m3 |
ダム湖名 | 水窪湖 |
河川名 | 天竜川水系水窪川 |
着手年 | 1967年 |
竣工年 | 1969年 |
その他の設備/所感
放置された売店、老朽化したゲート、至る所で見る落石・・・。
なんだか危険がいっぱいなダムです。トイレも放置プレイ状態・・・。
この寂れた雰囲気が良いカンジ(ハート)!と思いますが、
落石を見るとそんな雰囲気はすっ飛びます。
やはりロックフィルダムは地盤が弱い・・・。
駐車場 | ○ |
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トイレ | ○ |
公園 | × |
PR展示館 | × |
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