所在地:福島県南会津郡只見町田子倉
取材日:2009/06/20
マイクロバス車窓よりダム湖ならびに堤体を望む
電源開発様のマイクロバスに揺られ、やってきました大鳥ダム。またしても前もって予習もしてこなかったもんだから、詳細がわからないまま見学です。
発電機2号機の取水口
堤体にたどり着く前に、巨大な取水塔と取水口が一同を出迎えてくれます。これは発電機2号機の取水口で、2003年に新設されたため比較的新しく綺麗な状態でした。
右岸より天端を望む
至ってシンプルな天端です。でも型式は国内に12基しかない重力式アーチとなっておりとても珍しい型式です。
右岸下流側より堤体を望む
発電所の建屋で堤体全体が見えませんが、どっしりと構えたその姿は重力式アーチならではですね。堤体の右岸から垂れ下がるようにして見える白い物体は発電用の水圧鉄管です。ものすごく太いため、堤体との全体的なバランスを失ってしまっているのがすこし残念でもあります。でも太いので目を張るものがあります。
右岸より下流の橋を望む
下流に橋があります。あとであの橋の脇から堤体を正面から見据えることになります。
ホロージェットバルブ
堤体の左岸側にホロージェットバルブがありました。
水圧鉄管
太いです。まるで「ワーム」のようです。
天端より発電機2号機の取水口・取水塔を望む
発電機の取水塔です。牧場でこれが設置されていたらサイロと見間違えるかもしれません。
1号機取水塔付近より天端を望む
こうしてみると橋に見えなくもないですね。橋脚と橋桁。そんな印象です。でもこれは重力式アーチの天端なのです。
天端よりダム湖を望む
とても静かです。道中、釣り人を見かけましたがさすがにこの付近にはいないらしく、静寂さを保っていました。ちなみにここは立ち入り禁止ですからね。
天端よりクレストゲートを望む
堤体もシンプルなら下流側もシンプルで減勢工の類がありませんでした。
左岸より下流側堤体を望む
もっと美しいアーチを写真で表したかったのですが、すみません。これが限界です。それにしてもどうしても水圧鉄管に目が行ってしまいます。
左岸より天端を望む
このアーチっぷり、わかりますか?
下流の橋より下流を望む
堤体からは川は右方向に折れ曲がり、橋をくぐってこの下流へと流れ着きます。その先に白波が立っています。
2号機からの放流
発電所(2号機)からの放流です。ものすごい勢いで放流されています。なんでも設計段階で放流させる位置を間違えたんだとか。造ってる途中で気がついたのだそうですが、計画を変更するわけにもいかず、影響も軽微との事でそのまま建設されたそうです。
下流左岸より堤体ならびに1号機発電所を望む
これが下流に架かる橋のたもとからの堤体です。う~ん、堤体が発電所で隠れちゃって・・・。
監査廊
2号機の発電所へと続く監査廊です。手掘り独特の良い味を醸し出しています。
2号機発電所内部
まるで巨大な体育館です。それにしてもこれだけの空間を造り出すのもさぞかし大変だったでしょうね。
発電機2号機
日立製作所製の発電機は「立軸回転界磁全閉内冷式」というのだそうです。水車は「立軸渦巻カプラン水車」という形式だそうです。
巨大スパナ
発電所の脇に巨大なスパナが掛けてありました。大きさを感じてもらうためにタバコ(マイルドセブン)を配置。
巨大スパナ(その2)
同行された方がメジャーを取り出して計測。す、すごい。普段からメジャーを持ってるんですか!?
巨大スパナ(その3)
そしてイケメンが己の頭とどっちが大きいか・・・こらこら。ご両親が泣くぞ(笑)
ダム諸元
河川名 | 阿賀野川水系只見川 |
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目的 | 発電 |
型式 | 重力式アーチ |
堤高 | 83m |
堤頂長 | 187.9m |
堤体積 | 160,000m3 |
流域面積 | 656.9km2 |
湛水面積 | 89ha |
総貯水容量 | 15,800,000m3 |
有効貯水容量 | 5,000,000m3 |
ダム事業者 | 電源開発(株) |
本体施工者 | 前田建設工業 |
着手年 | 1961年 |
竣工年 | 1963年 |
その他の設備/所感
駐車場 | × | 一般者は立ち入りが禁止されていますので、 見学会などを利用して見学することになります。 当然、駐車場やトイレや展示館はありませんが、 奥只見ダムを利用することになると思います。 また、釣りは立ち入りが禁止ですから当然釣りも禁止ですね。 何人か立ち入っているのを見掛けましたが・・・。 |
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トイレ | × | |
公園 | × | |
PR展示館 | × | |
釣り | × |
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